スクウェアの「PlayOnline」のサーバー構成が判明 - 04/26 22:36

 都内ホテルで本日行われたSUN PRODUCT FORUM2002のセミナーで,「オンラインエンターテンメントサービスにおけるサーバシステムソリューション」と題するセミナーが開催され,スクウェアの「PlayOnline構想」のサーバー周りのハードウェア構成が明らかになった。本サイト的には直接的な内容ではないのだが,興味深い人も多いだろうから掲載しておこう。

 2002年5月16日から本サービス開始を予定しているPlayOnlineだが,100万人規模のユーザーによるネットワークゲームシステムでは,どの程度のシステムが必要なのかなど未知の部分も多かったようだ。1サーバで100万人同時プレイが管理可能なサーバーというのはさすがに無理なようで,当初はChaos,Zande,Kefkaという三つの世界に分けてサービスが開始され,それぞれの世界(サーバーないしサーバー群)では5万〜6万人のプレイヤーが収容可能だという。

 サーバーの種類としては,各種ゲームサーバー(FFXI,TetraMaster),ゲーム内でのオークション部分を管理するオークションマスター,プレイヤーの公開用データを管理するプロファイルマスター,アイテムショップ,ランキングマスター,ゲーム情報サーバーなどで構成される。これらはフロントエンドサーバーシステムとして,なんと総勢1500台のPCサーバで構成されるというわけだ(ちなみにOSはSolaris8)。
 各フロントエンドからアクセスされるデータベースは2か所に集中しており,SunFire6800(UltraSparcIII/8CPU,メモリ8GB)を2台使ったフルクラスターシステムとSunStorEdge(73GB三重ミラーシステム)によるDBシステムで他ユーザー,他システムから検索される内容を管理,ゲーム内のプレイヤーからのみアクセスされるような
情報はNFSサーバー8台によるNAS(Network Attached Strage)システムによって管理される。各種スイッチ−サーバー間は基本的にGigaBitイーサで接続されることになる。データベースソフトにはOracle9iが使用されるようだ。

 ……とハードウェア好きにしか興味の湧かない話題だっただろうが,ゲーマーにとって肝心な"FFXI関連情報"などはスクウェアの情報サイトVana'diel Windで公開されることになる。FFXIプレイ中のライブ映像のストリーミング配信や各種イベント映像,FinalFantasy Unlimitedの映像などが配信されるという。
 現状では56kモデムでも遊べるようにゲームシステムが構成されているのだが,高速回線が浸透してくるようだと,VOICEコミュニケーションの導入やストリーミングコンテンツ配信(イベントが発生するとムービーが送られてくるらしい……),戦闘のリアルタイムゲーム化,携帯端末との連動などもしてみたいということだ。(U)


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