「カー・タイクーン」で自動車会社を経営しよう! - 04/09 20:40

 以前「こちら」のNewsでチョロッと紹介した「Car Tycoon」が日本語化されて,ネットビレッジから「カー・タイクーン 〜完全日本語版〜」として2002年6月28日に発売される。このタイトルを見て想像できるように,自動車会社を扱った経営シミュレーションゲームだ。
 経営シミュレーションは数あれど,「自動車産業」という,王道というか究極というか,真っ正面な題材を選んだゲームは意外と珍しい。おそらくはゲーム化しづらい題材だからなのだろうが,それだけにこのカー・タイクーンは,いままでの経営シミュレーションにはない,さまざまな新しい魅力が詰め込まれているようだ。

 ゲームは,1950年から始まる。舞台は,当然アメリカだ。なにせこの年,現実のアメリカではさまざまな乗用車が開発されているのだ。自動車会社の社長であるプレイヤーは,全544種ものパーツを組み合わせてオリジナルの車を開発(車には好きな名前を付けられる),生産して,さらに適切な販売価格を設定して市場に投入するのだ。
 面白いのは――そして先ほど"新しい魅力"と書いたのは――ライバル会社(3社)の存在及び,攻防。単純に売り上げを競うだけでなく,「産業スパイ」を送り込んだり,「情報操作」を行ったりして,ライバル会社を叩き潰すのだ!

 プレイモードは,「シナリオモード」「オープンエンドモード」が用意されている。前者は,指示された期間内での目標達成を目指すモードで,全部で20シナリオ収録されている。後者は,1950年以降2006年までの好きな年代で遊べるモード。とにかく,世界一の自動車会社を目指すことになる。

 ……と,ここまで読むと,かなりシビアなシミュレーションに思えるかもしれないが,箱庭ゲームとしても十分な完成度を誇っており,なかなかの"ほんわか系"ともいえそうだ。メーカーの資料によると
「自分で開発して名前を付けた数々の"車"が,ただ街の中を走るだけでも嬉しい!」
とのこと。「ライバル会社の車を見たら,落書きしたくなる」とまでは書いてなかったが,まぁ,きっとそんな気持ちを抱く人もいるはずだ(筆者は抱くし)。
 世界経済そのものだった20世紀後半のアメリカ自動車産業を体感しつつ,文字どおり自分で作った"マイカー"を眺めることができるこのゲーム,車好きでなくても遊んでみる価値大アリでしょ。なお,英語版のScreenshots集は「こちら」からどうぞ。(Iwahama)

■タイトル:カー・タイクーン 〜完全日本語版〜
■発売日:2002年6月28日
■価格:8800円
■メーカー:ゲームビレッジ
■動作環境:Windows 98/Me/2000/XP,PentiumII/300MHz以上,メモリ64MB以上(Windows 2000/XPは128MB以上)

(C)2001 RIM GmbH. All rights reserved. Car Tycoon is a registered trademark of VectorCom and Fishtank Interactive is a registered trademark of Ravensburger Interactive Media GmbH.


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