先週末，id Software社のデザイナー，ポール・ジャッケイズ（Paul Jaquays）氏が，自身の.planの中で，id Software社から退社することを明らかにした。彼の新天地はすでに決まっており，同じダラス地区にあるEnsemble Studiosに合流することになるようだ。
　ジャッケイズ氏は，ジョン・ロメロ（John Romero）氏の退社と前後してid Softwareに参加し，QuakeII以来のプロジェクトを手がけてきた。退社の大きな理由は，ジャッケイズ氏がDoomの最新版に乗り気になれなかったこと。「DoomIII」は，去年のE3で「Return to Castle Wolfenstein」の前評判が高かったことから，社内の一部の人間によってごり押しで進められることとなった経緯がある。それまでは，同社デザイナーのグレム・デヴァイン（Greame Devine）をリードに据えた最新プロジェクトが企画されていただけに，ジャッケイズ氏はDoomの再開発には興味を持てなかったようだ。（Okutani）