「オンラインブラウザ箱庭ゲーム」の新型登場(?) - 02/25 19:36


 当サイトの読者ならご存知の人も多いと思うが,「箱庭諸島」は徳岡宏樹氏が作成されたCGIの多人数参加型ゲーム。インストール不要で,ブラウザさえあればいつでもどこでもプレイできるということで,作者自身の予想も超える(?)拡がりを見せた作品だ。

 ここで紹介するのは,箱庭諸島の新型にあたる「みんなのあいらんど」(通称みんあい)。タイトーからリリースされ,So-netがサービスを提供中の"みんあい"だが,実はこのタイトル,2001年10月からのβテストを経て,2001年12月19日からすでに本サービスが開始されている。サービスを提供しているのは,So-netのネットワークゲームコミュニティ「Party Crew(パーティ・クルー)」で,"みんあい"を始めとしたさまざまなオンラインゲームを設置し,約7万人(2002年1月調べ)の会員を誇る人気サイトだ。

 「みんなのあいらんど」は,プレイヤーが未開発島のオーナーとなり,開発・外交コマンドを駆使して,島を育成していくターン制のシミュレーションゲーム。ネットワーク上に存在するほかの島とコミュニケーションができ,時には資源の譲渡をしたり,外敵から身を守るために同盟を結んだりもする。島の育成・開発を進めていくと"発展ポイント"なるポイントが得られ,同ネットワーク上(厳密には同じ海域の島々)のプレイヤーとそのランキングを競うことができる。もちろんランキングに固執する必要はまったくなく,自分好みの個性ある島を作る"箱庭ゲー"ならではの楽しみも満喫できる。

 プレイヤーは,「通常設定」「平和設定」(戦闘が起こりにくい海域)の二つの設定で用意された,計八つの海域から一つを選択。自分の島に名前を付け,いざ開発という流れだ。初期状態では,島には荒地やわずかな村が点在するのみで,プレイヤーは資金や資源,食料をうまく使って開発コマンド(開発/建設/軍備/造船など)を駆使して島を発展させていく。
 CGIのゲームといってあなどるなかれ。本作にはかなりの戦略的要素が盛り込まれており,島ではさまざまな災害が起こったり,海賊や怪獣が襲来したりと,パッケージ製品に引けを取らない凝った作りになっている(グラフィックスに関しては,CGIゲームという特性上引けを取るかもしれないが)。

 高い戦略性もさることながら,本作のウリはやはりほかプレイヤー(他島?)とのコミュニケーションの楽しさだろう。本作には「あいらんど掲示版」「観光者通信」などのBBSがあり,他プレイヤーと盛んなコミュニケーションができるように配慮されている。単純に資源のやり取りをしたり,ときには自島に襲来した怪獣を退治するためにミサイルを撃ち込んでもらう座標を示し合わせたり,といった具合だ。

 また,ほかのタイトルと違い"のんびり"プレイできるのも魅力の一つ(なんと1ターン4時間!)。開発コマンドは30個まで先行入力しておけるので,5日間なにもしなくても開発が進んでいくといった作りにもなっている。

 誰にでも簡単かつ気軽に参加できる本作だが,サービスは有料(300円/月)。オリジナルの「箱庭諸島」はフリーで改造および再配布可能であったが,この金額でキチンとしたメーカーのバックアップ,そしてシステム面でのパワーアップがあるのなら,決して高くはないだろう。公式サイトの「こちら」へ行けば即プレイが可能なので,ちょっと時間が空いたときや会社の休憩時間にでもプレイしてみては?(Gueed)

(C)Acute Entertainment inc /H.Tokuoka(1998)
(C)TAITO CORPORATION(2001)
Copyright 2001 Sony Communication Network Corporation



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