JoWoodが2002年に発売する作品を独占公開!(2) - 11/21 18:59


■Natural Resistance
(画面写真は,右上下の2枚)

 ECTSでムービーデモを見たときから非常に気になっていたRTSが,この作品。注目すべきはグラフィックスエンジンの性能の高さで,兵器や人間の動きがとにかくリアルで精巧にできている
 兵士が装甲車に小走りで駆けていってドアを空けて運転席に乗り込む。アパッチのローターはゆっくりを回転し始め,重砲は足場を固定してから砲撃を開始する。タンクのマシンガン砲台からは,さっき乗り込んだばかりの兵士が首を出しているなど,何もかもが驚くほどの描写なのである。さらに,建物が爆撃されれば火を吹きながら崩れ落ちるし,タンクが衝突した樹木がなぎ倒されるなど,画面を見ているだけでも楽しめるような作り込みが多く見られるのだ。
 ゲームの世界は2014年の近未来が設定されており,遺伝子に異常を起こさせてほとんどの人類を死滅させてしまったテロ組織UNBORNに立ち向かう一個師団のストーリー。プレイヤーは最大で50ユニット程度を操り,広大なマップを進撃していく。気象変化のほか,昼夜に分かれたミッションが用意されており,"陰"の表現も非常にリアルになされている。マルチプレイヤーモードでは,最大で8人までが対戦できるようになるという。

■Cold Zero:The Last Stand
(画面写真は,中央上下の2枚)

 かなりカメラを引いた位置からプレイする3Dアクションアドベンチャーゲーム。映画「ダイハード」に「Deus Ex」や「Commandos」をミックスさせたようなゲーム,といえるだろうか。ペーパードールを見る限り,黒ブーツ黒コートにサングラスというDeus ExのJ.C.ダントンそのもののアートが使われていたのが愛嬌だが,余りにも似すぎているために今後変更の可能性が高いという開発者の談だった。
 このペーパードールの男こそが主人公で,名前をジョン・マキャフリーという元SWATチームのメンバーだった経歴を持っている。人質を誤射してしまったことから退役し,今はしがない警備会社の社員となって,BioResearchという会社の警備を担当している。ところが,やはりこの会社もコードネーム"コールドゼロ"と呼ばれる細菌兵器を生産しており,それを阻止するために立ち上がるのがことの始まりというわけだ。
 Commandosのように多人数のキャラクターを動かしていくわけではないにせよ,マップの先を確認しながら経路を考慮していかなければならない。また,主人公には経験値などRPGのような要素も加味されているなど,ジャンルがミックスされたゲームになっている。武器の種類も多く,派手に銃撃戦を行える場面も多数用意されており,思ったより気軽に遊べるようだった。

■Far West
(画面写真は,左上下の2枚)

 19世紀のアメリカ西部を舞台にした一風変わったリアルタイム戦略ストラテジーが,この「Far West」である。こういう設定だと先頃発売された「Desperado」を連想するが,このゲームは全く違う。どちらかといえば経営シミュレーションの要素が強く,ウシを購入して牧場を大きくしていくことも重要だ。
 プレイヤーは,少ない資金でロングホーンと呼ばれる角の長いウシを数頭購入するとともに,数人のカウボーイを飲み屋で雇い入れることからゲームを開始する。育てたウシはネイティブアメリカンなどに売り払って儲けを出し,さらに器具を購入したり,牧場を広げたりしていかなければならない。しかし,周囲には最大で三つのライバル牧場主が陣取っており,決してノンキに経営しているわけにはいかないのである。ウシをどんどんと増やし,少ない緑を取り合いながら,町一番の経営者になるのが目的だ。
 さらに,法などあってないがごとくの荒野だけに,ときおり強盗団が攻め込んできたり,ライバルの手の者にけしかけられ,自分の配下のカウボーイが町のメインストリートで決闘を行うことだってある。プレイヤーは,そういうイベントに備えて日頃から自分のカウボーイに訓練させておくことも必要なのだ。これ以上は聞き出せなかったが,アクションも豊富でカウボーイたちも成長していくなど,面白い要素はたくさんあるようだった。
 地味に見えるグラフィックスだが,完全3DであるためにPentiumIII/800MHz程度のシステムが奨励されている。なおマルチプレイは最大4人まで。(以上3本とも奥谷海人)


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