[E3速報#50]The Elder ScrollsIII:Morrowind - 05/28 22:32

 本サイトが遠い遠い昔に(「こちら」の9月19日分News参照。重くてすいません)紹介し,その後も継続的に情報を追ってきた,世界最大規模のシングルRPG「The Elder ScrollsIII:Morrowind」。今回のE3では,大々的なブース出展もなく,Closedブース内でのデモ機などもなかったものの,プレスキットを入手してちょこっとだけ話が聞けたので,再度紹介しよう。

・無限の可能性を秘めるConstruction Set
 「III」というだけあって,もちろん前2作があるのだが,そのあたりの詳しいことについては申し訳ないが重たいフォーマットのころの過去News「こちら」を参照してほしい。
 今回のプレスキットでは"The Elder Scrolls Construction Set"の画面が初公開されたが,これは単なるマップエディタではない。"Elder Scrolls Construction"なる名前がついているだけあって,アイテム/キャラクター/ダンジョンなどを筆頭にエリア全体を構築し,プラグインとしてインポートできるようになるとのことだ。
 これは,最近ありがちな"マップエディタやコースエディタのオマケ"などと同様,4作めで全く新しいゲームエンジンにするためのサービス措置だと思われるが,ファンにとっては純粋に嬉しい限り。ただでさえダダッ広い"Elder Scrollsの世界",事実上無限の大きさになることが約束されたようなものだ。Construction Set自体が動いている画面にはお目にかかれなかったが,下の画面を見る限り,かなり難度は高そう……。

・超美麗になった画面描画
 ファンならいままでに何度かオフィシャルサイトの画面をチェックしていることと思うが,グラフィックス的な美しさが大幅に増したのも今作の大きな特徴。昼/夜のライティングエフェクトや天気による風景の変化などを筆頭に,プレイヤーを含めた各キャラクター,魔法のエフェクトなど,非常に美麗なものになっている。いままでの作品とは比較にならない美しさだ(といっても前作にあたる2作めからして1996年のものなので相当古いのだが)。

・シングル専用ならではの気遣いも抜かりなく
 プレイヤーのアクションが,そのままゲーム内世界に効果を及ぼすのはいままでどおり。悪に染まったキャラクターとして生きるのか,高貴なキャラクターとして生きるのか,それ次第で,NPCの対応も変わってくるし,さまざまなクエストなどの結果も変化に富んだものになるだろう,とのこと。もちろん何のキャラクターを選んでどういう生き方をするかはプレイヤー次第。言葉にすると非常に簡単だが,シングルOnlyのRPGでそれを行うのは非常に難しいことのはず。うまく機能していることを願おう。ちなみに,あいも変わらず広大なそのゲーム世界は,数百の街,ダンジョンなどで構成されている。日本語版なぞおそらくどう考えても出るとは思えないが(例によって細かいバグによるパッチも凄まじい勢いで登場するだろうし……),辞書を片手に2年越し,というには最適だ。
 もちろんキャラクターのバランスも抜かりはないとのこと。伝統的にパーティではなくてソロキャラクターが黙々と強くなっていくゲームシステムなのだが,盗賊だろうが戦士だろうが魔法使い系だろうが,スタックのないようなゲームシステムには気を遣っているとのことだ。それぞれのキャラクターで「どう考えたって無理だろ?」というクエストは発生しないようになっているのだろう。

・自分だけのスペルが作れるシステム
 そして興味を引かれるのはスペルシステム。ゲームを進めていくうえで習得する数々のスペルを,組み合わせて使うことが可能なのだ。組み合わせることによって,ダメージや射程距離,効果,継続時間などが変化するとのこと。「これによって無限の可能性を秘めたスペルシステムができたと思うよ」とのこと。これはぜひとも最初のキャラクターはCaster系で作ってみないと……。

 発売の異様に楽しみなこの作品,発売時期は2001年末とまだまだ先だが,MMORPGで盛り上がりを見せているPCゲーム業界に「シングルでもこんなに楽しい!」というものを見せ付けてくれる作品になることを期待しよう。Might&Magicの新作はどうなってるか分からないし,Wizardry8は作っているんだかいないんだか……(どちらもE3に出展さえなかった)。

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