11th Jan.2002

 

IMGがATIブースをレポート
    3Dゲームファンの人は,Inside Mac Gamesサイトのレポートをチェックしてほしい。ATI TechnologiesでMac用製品のSenior Product Managerを務めるStanley Ossias,Public Relations Managerを務めるPatricia MacDonaldの両氏によるデモンストレーションの模様が伝えられている。
 まもなく出荷されるというRadeon 7000 Mac Editionは,Radeon 7000チップを搭載したグラフィックスカードだが,このチップは元々Radeon VEとして知られていたもの(現在VEは,Radeonラインの最下位チップという位置付けらしい)。同社は昨年7月,Radeon VE Mac Editionという製品名のカードを出すと発表していたが,結局年明けになってしまった。
 Radeon VEチップ自体,Radeonチップの廉価版という位置付けだったので,いくら安いとはいえ,快適にゲームを遊びたいという人にはあまりオススメできない。
 一方,2月初旬に出荷されるというハイエンドカード,Radeon 8500 Mac Editionは,4xAGPスロットを持たないタイプのPower Mac G4を持つゲームファンの人にはオススメしやすいカードだ(もちろん,発売後の評判等によく耳を傾けてもらいたいが)。
 同カードは,250MHzで動作するRadeon 8500チップ,275MHzで動作する64MBのDDR(Double Data Rate)メモリ,4つのレンダリングパイプライン,より高品質なCGを描き出すTRUFORM,SMARTSHADER,SMOOTHVISION,CHARISMA ENGINE II,DVD映像を滑らかに表示するVIDEO IMMERSION II等を特徴としている。
 同レポートによると,TRUFORM機能を使用して「Otto Matic」を動作させるデモでは,同機能によりゲーム中のキャラクターやオブジェクトがより滑らかで自然な曲線で描かれたそうだ。
 また,Radeon 8500 Mac Editionの製品に含まれるドライバソフトをインストールすることにより,他のすべてのRadeonベースのカードでもフルスクリーンアンチエイリアシング機能が有効になるという。「他のすべてのRadeonベースのカード」にMobility Radeonも含まれているのであれば,Power Book G4上でも利用できそうだ。ただし,Voodoo5カードの場合と違い,ゲーム側でFSAA機能をサポートする必要があるそうなので,すぐにすべてのゲームで利用するというわけにはいかない。このドライバソフトは,同製品が発売された後,同社のサイトから入手できるようになる。

「Stellar Deep」サイトオープン
    Brian Hook氏が設立したゲーム開発会社Pyrogonの公式サイトに,Mac OS X用のゲーム「Stellar Deep」の紹介ページが掲載された。まだ画像はないが,宇宙を舞台にした多人数同時参加型オンラインRPGだという。Mac版の動作環境について,早くも「Mac OS X 10.1以上」と記述されている。
 同氏は,3dfxにおいてGlide APIの開発に携わっただけでなく,id Softwareで「Quake II」および「Quake III Arena」の開発に尽力した3Dスペシャリストとしても知られている。その後,彼自身も大ファンというオンライン3D RPG,「EverQuest」の開発元であるVerant Interactiveに移り,次世代のオンラインRPGの開発に参加していた。OpenGLの支持者としても有名な,ゲーム業界に小さくない影響力を持つ人物だ。
 同社のサイトには,"Coldstar""Archipelago"というコード名で進められているプロジェクトのページも掲載されていて,Macを重視する同社の今後の動向が気になるところだ。

「Satellite Simulator!」発売
    Princeton Satellite Systemsから,「Satellite Simulator!」が発売された。これは,その名の通り,人工衛星の制御をシミュレートするソフト。同社が膨大な費用と時間をかけ,米空軍やNASAと開発した人工衛星の制御/シミュレーション用プロシステムの技術(MultiSatSimシミュレーションエンジン)を利用したOpenGLベースのソフトだ。
 2004年に打ち上げ予定のTechSat21からSF映画/小説に出てくるようなモデルまで,10種類以上のスペースクラフトが登場,そのうち同時に八つまでシミュレート可能。また,内蔵されているスクリプトベースのCADシステムを使ってオリジナルのスペースクラフトをデザインすることも可能だという。
 さらに,インターネットやLANを介して8人までのプレイヤーがネットワークプレイに参加することもできる。
 このソフトの詳細については,同社のサイトの公式ページで。近々Mac OS X版もリリース予定だ。

「Glider Pro X 3」リリース
    Casady & Greene Publishingから,2D横スクロールアクションアーケードゲーム,「Glider Pro X 3」がリリースされた。
 これは,Macがモノクロのみの時代からシェアウェアとして多くのファンに愛されてきたGliderシリーズの最新版/Mac OS X対応版。プレイヤーにできるのは,紙飛行機を左右に操作し,ウェポンである輪ゴムを打つことだけで,上下への移動は上昇気流や重力等に頼るしかない。幾多のタフな仕掛けが待ち受けている。また,オリジナルマップを作成するためのエディタも用意されている。
 ダウンロードと詳細は,MacGameFiles.comサイトで(約2MB)。

「Only Mortal 1.0b6」リリース
    Only Mortalから,「Quake III Arena」「Return to Castle Wolfenstein」の対戦サーバー閲覧ソフト,「Only Mortal」Version1.0b6がリリースされた。前Versionでのバグの修正と新機能の追加が行われた。
 このソフトにより,インターネット上に設置されている両ソフトの対戦サーバーと各種情報(サーバー名,マップの種類,プレイヤー数,Ping)を手軽に検索/閲覧することが可能だ。ダウンロードと詳細は,MacGameFiles.comサイトで(約190KB)。

 

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