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先日AppleからリリースされたMac OS Xのバージョン10.2.3アップデートにより,同OSが正式にフォースフィードバック機能をサポートしたことが明らかになった。同社とImmersion
Corporationという会社との共同作業によって実現した同機能(Hapticsと呼ばれる)は,対応デバイスとゲームソフトとの組み合わせにより,ハンドルや武器の操作感覚をリアリスティックに再現する技術だ。例えば,レーシングゲームで砂利道の上を走っている感覚や,コーナリング中のハンドルの重み,銃を撃った時の反動などを体験できる。
この機能は,Microsoftのゲーム向けAPI群,DirectXではずいぶん前からサポートされていたが,実はこのImmersionこそ,MSと提携してこの技術を熟成させた会社なのだ。
IMGには「Complete
Immersion: Force Feedback on the Mac」と題された特集記事が掲載され,同社と同社の技術についての詳細が解説されている。同技術に興味のある人は要チェックだ。この中で,ImmersionのDean
Changは,マックで利用できるデバイスについて「FFBに対応した標準的なUSBゲームコントローラなら利用できるはずだ」と述べている。さらに,FFBに対応したWindows用ゲームをMacに移植するのはどれくらい難しいことかと問われ,次のように答えた。
「このAPIは,FFBに対応したWindowsゲームをとても容易にMacに移植できるようデザインされた。デベロッパーからの反応は極めてポジティブで,利用のしやすさと機能性の高さを評価してもらった。」
また,「Soldier of Fortune II:Double Helix」や「Star Wars Jedi Knight II:Jedi
Outcast」のように,テクスチャを最高品質に設定すると重すぎてプレイすることが困難だったゲームについても,バージョン10.2.3にアップデートすることにより,フレームレートがかなり向上するとの報告を受けた。これは,Mac
OS XにおけるOpenGLのサポートが着実に改善されていることの証であり,喜ばしい。
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