Appleは,新しいPowerBook
G4とiBookを発表した。
PowerBook G4のCPUには867MHzと1GHzのPowerPC G4を採用,グラフィックスチップもATI Mobility Radeon
9000に変更された。上位モデルにはスーパードライブが搭載され,プロユースにも十分使える強力なマシンになったといえる。iBookに目を向けると,CPUはG3のままだが800MHzに向上し,ATI
Mobility Radeon 7500が採用され,非常にコストパフォーマンスの高いマシンといえるのではないだろうか。
一時は性能的に差が詰まりつつあったPowerBook G4とiBookだが,今回新モデルが同時に発表されたことで,ターゲットとするユーザーがより明確に区別されつつも,全体的にパフォーマンスが底上げされ,魅力的なラインナップになったと言ってよいだろう。
問題は,ゲーマーの立場からどちらのマシンやモデルを選択するか,ということだが,これは非常に悩ましい問題だ。筆者は現在,PowerBook G4/550MHz(Mobility
Radeon/DVD-ROMドライブモデル)を所有しているが,CPUのクロック周波数から考慮すると,思い切って1GHz PBG4を選択するのが最も賢い選択だと思われる。しかし,やはり40万円近い出費というのは本当に大きい。
新しいiBookは素晴らしいマシンだと思う。VRAMも32MB(上位2機種)で当面不足することはないだろうし,グラフィックスチップも,今となっては力不足となりつつあるMobility
Radeonがリプレイスされている。CDも焼けるし,価格がお手頃だ。1GHz PBG4を買うのと比べたらずいぶん楽な気持ちで購入できる。
購入を考えている人にとっては。G4でなくていいのか。DVDが焼けなくていいか。Mobility Radeon 9000でなくていいか。画面が大きくなくていいか。VRAMが64MBでなくていいか。次の新製品ではデザイン変わるかもしれない,といったことを自問自答する苦悩の日々がしばらく続くことになりそうだ。
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