ドイツに拠点を置くMacゲーム情報サイト,Crackintosh.deに,Westlake
InteractiveのGlenda Adamsに対するインタビュー記事が掲載された。広範にわたるなかなか興味深い内容だ。
Macへの移植が決まる経緯について同氏は「私達はThe Simsがリリースされる前にE3で展示されているのを見て,Aspyr Mediaにぜひ販売契約を結ぶようにと頼んだ。彼等はEAと交渉をし,契約が締結され,私達が移植を行うことになった。また,EverQuestの場合は,SonyがMac版の販売に興味を持っていて,私達に直接交渉してきたんだ」と語っている。
また,一つのプロジェクトをどのように社内のプログラマーに分担させるのかとの問いに対し「通常は一つのプロジェクトを1人か2人で進める。本当に大きなプロジェクトで3人だ。数10万行のコードを一から書くわけではないので,少ない方が仕事を進めやすい。現在Westlakeには8人のプログラマーがいるので,通常は一たびに4〜6のプロジェクトを同時に進めている」と回答。
さらに,「Unreal Tournament 2003」のMac版の開発がEpic社内で進められていることについて,次のように語った。
「Epicが社内で開発すると発表した時は驚いた。私達はすばやく洗練された移植を行えると思うが,彼らは社内のLunuxプログラマーに担当させた方がよいと判断したようだ。私達がUT2K3の移植を行えたらとても嬉しいが,それは明らかにEpicの権利だ。早期に移植が完了し,良好に動作することを望む。なぜならそれは,UT2K3ベースの多くのゲームが将来Macに移植される可能性を意味することになるからだ。」
また,UT2K3のエンジン開発をWestlakeが担当しないことで,将来のUTエンジン搭載ゲームの移植にどんな影響があるかと問われ,同氏は「そのことについてEpicと話した。私達がUTエンジン搭載ゲームの開発を行うことになれば,彼らが移植したUT2K3のソースコードを利用することができるはずだ。だから,Deus
Ex 2やTheif 3のようなゲームを移植するチャンスがあると思う。Quake IIIやUTのMac版が実現したことで,Medal of HonorやElite
Force,Alice,Deus Ex等につながったように,新しいUTエンジンが大きな可能性を広げてくれることだろう」と述べた。
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