3rd Oct.2001

 
Graeme DevineがQ3A for Mac OS X 1.30b1パッチについてコメント
  

 id SoftwareのGraeme Devineは,.planを通じ,「Quake III Arena for Mac OS X」のバージョン1.30b1について次のように説明した。
 「一般的にはもちろん,すみやかに10.1にアップグレードすることをすべての人に勧めたい。PCIのRage 128カードを搭載したPowerBookやデスクトップマシンを使っているなら,少なくとも10.0.4にアップグレードする必要がある。それよりも前のバージョンには,OpenGLに関連したバグがあるからだ。10.1上では,このバージョンはMac OS 8/9版の同じビルドを同じマシンで動かすのよりも常に高速である」
と述べている。

WestlakeがUT for Mac OS Xのトラブルシューティングを掲載
  

Westlake Interactiveは,同社のサイトにUnreal Tournament X Troubleshooting Tipsと題したページを掲載,先週末にリリースされた「Unreal Tournament for Mac OS X」のPreview 1バージョンに関してよく問合せのある質問について解説した。それによると,

  • 起動時に"Assertion failed:RenDev"エラーが発生する場合
     UT for Mac OS Xのインストーラによって作成される"Unreal Tournament.ini""User.ini"ファイルを使用する必要がある。UT for Mac OS X向けの特別な設定が含まれているため,古いファイルは利用できない。
  • "Assertion failed MinLogTextureSize<MaxLogTextureSize"エラーが発生する場合
    対処方法は上記と同じ。
  • ウィンドウモードに切り替えた後,起動できなくなった場合
     ウィンドウモードに切り替えてはいけない(ウィンドウモードには非対応)。もし切り替えてしまった場合は,UT for Mac OS Xを再インストールする必要がある。
  • 起動時に"Class Actor Member Owner Script=48"エラーが発生する場合
     原因を究明中。
  • レンダリング方式を選択するための"First Run"ダイアログで問題が発生する場合
     このダイアログ自体を出すべきではない。つまり,ゲーム内でレンダリング方式を換えようとしてはいけない。また,iniファイルを交換したり,iniファイル中の"GameRenderDevice""AudioDevice"行を書き換えてはいけない。


 以上,トラブルシューティングに役立てていただきたい。

United Developersが設立を公式発表
    United Developersは,同社の設立について公式に発表した。同社は昨年の初頭には立ち上げられ,以来「SiN:Gold」「Majesty」をリリースしたり,InterplayからMacPlayブランドでのソフト販売権を取得し,大作を次々にアナウンスするなどして,Macゲーム業界の話題を独占してきた。
 同社は,「SiN」「Heavy Metal:F.A.K.K.2」の開発元であるRitual Entertainmentの元CEO,Ron DimantとMark Dochtermann(Ritualの元社長兼テクニカルディレクター)によって設立されたデベロッパ/パブリッシャ。Take Two Interactiveに吸収されたGathering of Developersのように,いくつかの開発メーカーがその運営に参画している。「Myth III:The Wolf Age」を開発中のMumbo Jumbo「Fighter Squadron:The Screamin' Demons Over Europe」のMac版を開発中のInternia,そして今回初めて明らかになったRogue Entertainment(American McGee's Aliceの開発元)の三社だ。
 Interniaは聞き慣れないメーカーだが,同社のサイトでは次のように説明されている。
「Parsoft Interactiveからライセンスを受けた技術を用いてフライトシミュレータを開発するために,1999年の五月に設立された。設立メンバーたちは以前"Hellcats over the Pacific","Hellcats:Mission at Leyte Gulf","A-10 Attack!","A-10 Cuba!","Fighter Squadron"の開発に携わった。Interniaは「Ripmax R/C Simulator」という,英国で2001年3月に発売されたラジコン飛行機シミュレータを開発した」
 United Developersがプレスリリースを通じてその設立を発表するのは,今回が初めてだと思われる。下に簡単な訳を掲載しておこう。
 「United Developersは,ゲーム開発/出版事業のための経営/事務/管理のインフラストラクチャを提供する。すべてのコンシューマプラットフォームでの開発経験を持つゲーム業界の才能あふれるベテランたちでチームを構成した。会社の設立以来,Ron DimantがManaging Directorとして,Mark DochtermannがDirector of Developmentとして働いてきた。
 両者はUnited Developersの社長として,ゲーム業界での16年の経験を持つMark Cottamを迎え入れた。彼は,Moto1という会社でモータースポーツゲームの開発を指揮してきた人物である。また,Director of TechnologyとしてDrew Fisherが加入した。Edge of RealityのTechnical Directorを務めた彼は,「Tony Hawk Pro Skater」「Tony Hawk Pro Skater 2」「Spiderman」のNintendo 64への移植を行った。
 United Developersはまた,Rogue Entertainmentの参加を発表する。「American McGee's Alice」のWindows版,「Quake II」のNintendo 64版を手がけた会社だ。このことは,他の参加会社であるMumbo Jumbo,InterniaおよびMacPlayブランドのより一層の繁栄に全力をあげていくことをデモンストレーションするものである」

EV:Novaのβ3が完成
    Ambrosia Softwareは,同社のサイトのev3 progress logを通じ,「Escape Velocity:Nova」の開発進行状況について「EV Nova 1.0.0b3がテスターに配布された」と述べた。なお,すでに次のβ4の開発が進められていて,うまくいけばそのバージョンがファイナルβになる見込み。いよいよリリースが間近に迫ってきたという感じで楽しみだ。
 「Escape Velocity:Nova」は,同社の人気2DスペースコンバットシミュレーションゲームEscape Velocityシリーズの第三弾。従来のグラフィックスエンジンが刷新され,16ビットカラー,トランスペアレンシー機能,ヒューティンティング(hue tinting)機能を搭載。そのほか,エンジンの噴射やレーザー光線がぼんやりと光を放つような効果等々が取り入れられる予定。同シリーズ特有の壮大なストーリーラインも継承され,広がりのある大小さまざまなストーリー展開が楽しめるということだ。

Alpha Centauri for Mac OS X?
    Westlake InteractiveのBrad Oliverは,Usenetを通じ,同氏が移植を担当した「Sid Meier's Alpha Centauri」および,そのエキスパンションセットである「Sid Meier's Alien Crossfire」のMac-Linux間でのネットワーク対戦についてコメントした。
 それによると,Linux版はネットワーク対戦用にBSDソケットAPIを使用しているのに対し,Mac版はNetSprocket APIを使用しているため,互換性がないとのこと。また,「もし時間があれば,OS X上でBSDソケットを利用するカーボン版を開発できるかもしれない」と述べ,同ゲームのMac OS X版を開発する可能性があることを示唆した(ただし,同氏は現在「Age of Empires II Gold Edition」の移植を行っている)。
 「Sid Meier's Alpha Centauri」は,ゲーム界の重鎮,Sid Meier率いるFiraxis Gamesによるターンベースストラテジーゲーム。22世紀の広大な宇宙を舞台にしたCivilizationといった趣のゲームで,Alpha Centauri星で人類の新しい居住地を開拓し,文明を築き上げてほかの種族を制圧するという内容だ。

 



 

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