28th Mar.2002

 

Scott KevillとAspyrがGameRanger売却の噂を否定
    MacNNサイトは,Scott KevillがGameRangerAspyr Mediaに売却するという噂について報じたが,双方がMacCentral Onlineに対してこれを否定した。
 Aspyr Mediaのマーケティング担当副社長を務めるJeff Baiettoは「その噂を聞いたときは本当にエキサイトしたが,真実ではない」と語るとともに,オンラインゲームの重要性を認識し,今後も同サービスを全面的にバックアップする姿勢を示した。
 GameRangerは,Macintosh専用インターネット対戦総合支援ソフト。稼動中の対戦サーバーを検索したり,チャットで世界中のユーザーと情報をやり取りしたり,多数の対応ゲーム(マルチプレイに対応したデモ版も含め90弱)の対戦相手を募ったりすることが可能だ。同氏はこのサービスを無料で提供していて,8万人ほどの登録ユーザーがいるので,多くの新作ゲームがGameRangerに公式に対応している。

「Quake III:Gold英語版日本語マニュアル付」が明日発売
    3月29日に,マイピックから,「Quake III:Gold英語版日本語マニュアル付」が発売される。これは,id Softwareによる,ネットワークプレイに主眼を置いたファーストパーソンビュー3Dアクションゲーム,「Quake III Arena」とそのエキスパンションパック,「Quake III:Team Arena」のバンドルパック。パッケージには,WindowsとMacintoshに対応したハイブリッドCD-ROMが入っている。Macintosh用の「Quake III:Team Arena」は,結局海外でも正式な形で販売されることがなかったので(実際は,Windows用のTeam ArenaのCD-ROMのデータを使えば,Mac上でもプレイすることは可能だ),Quake IIIファンの人は要チェック。定価も4,980円と手頃だ。

ATIがEntertain Your Macパッケージを発表
     IMGのレポートによると,ATI Technologiesが,Radeon 7000 Mac EditionにXclaim TV USB Editionという外部TVチューナーをバンドルしたパッケージ,Entertain Your Macの出荷を開始したと発表した模様。
 Radeon 7000 Mac Editionは,元々Radeon VEという名称で知られていたグラフィックスチップで,Radeon 7000と32MBのVRAMを搭載したビデオカード。Radeonシリーズの上位チップの持つ最新技術の一部(メモリバンド幅を低減し動作速度を向上させるHYPER Z機能,高品質なDVD再生や高度なインターレース除去を含むVIDEO IMMERSION機能)を手ごろな価格で実現できる商品。
 Xclaim TV USB Editionは,USB接続の外部TVチューナーで,Macのモニタ上でのテレビ再生,静止画/動画のキャプチャー,チャンネルプレビュー,字幕のオン/オフが選べるクローズド・キャプションへの対応,あらかじめ指定しておいた単語がクローズド・キャプション内で検知されると,それを即座にユーザーに知らせるHot Words機能,未成年者の視聴に制限をかけられるペアレンタルロックのサポートを特徴としている。
 同パッケージは4月30日までの期間限定商品で,米国では199ドルで販売されるが,国内での取り扱いについては不明だ。

「Myst Trilogy」のWindows版がリリース
    Ubi Softは,「Myst Trilogy」のWindows版をリリースしたと発表した。これは,「Myst Masterpiece」(ゲーム内の静止画をレンダリングし直し32ビットカラーに対応させたリメイク版),「Riven」「Myst III:Exile」の3作を1パッケージに収めたもの。
 IMGのレポートによると,残念ながら現時点ではMac用のパッケージはリリースされていない模様だということだ。「Myst III:Exile」を国内で販売しているマイピックのホームページには,まだこのタイトルに関する情報は掲載されていないようだ。

Mac OS Xでゲーム内音声チャットはどうなる?
    ここ数か月の間に,Mac OS Xでもゲームを楽しめる環境が大幅に整ってきた感がある。もちろん,ビジュアル,サウンド等の面でまだまだ不十分な面はあるが,同OSが誇る堅牢性や高度なネットワークサポートのおかげで,特定のゲームのためにMac OS 9で起動し直すという手間はだいぶ減ったのではないだろうか(ちなみに,筆者はWipeOut 2097を最高のパフォーマンスでプレイするために,現在はMac OS 9をデフォルトOSとして利用している)。
 ゲームを楽しむのに必要な要素の多くはMacでも実現されているので,Macも好きでゲームも好きという人が困る状況はほとんどない(筆者自身はもう,ゲームが少ないからとダメ,と悲観的には考えていないし,少ないとも思わない)。しかしながら,Macゲームコミュニティにとって,ボイスチャットソフトがWindowsの世界ほど充実していないのは残念なことだ。
 Mac OS Xの登場前はRoger Wilcoというソフトがこの役割を担う唯一のソフトとして利用されていた。Mac OS Xが登場してから一年が過ぎたいま,まだこのソフトのネイティブ化の話が出てきていないばかりか,Mac OS 9版も長らくアップデートされていない。このRoger Wilcoの現状について,IMGがレポートしている。
 それによると,Mac版の開発者であるWade Williamsは,alt.games.warbirdsというフォーラムでの質問に対し,すでに開発が中断されていることを明かしたそうだ。ポイントは次の通り。

・HearMeがRoger Wilcoを買い取った直後からMac版には手が加えられていない(Roger Wilcoはその後GameSpyに買収された)

・同氏とHearMeとの契約は,すべての問題が修正される前にキャンセルされたため,分かっている不具合が複数存在する。契約がキャンセルされるまで取り組んでいたソースコードが残っている

・同氏は将来的に,クロスプラットフォームのアプリケーションまたはライブラリを制作する計画を立てている。開発はスタートしているが,まだデザイン段階

・現在のところ,一年ほどで完成させたいと考えているが,何らかの約束をするには時期尚早。他のプロジェクトが頓挫しなければ,大幅に制作が進むチャンスはある

・このソフトはMac OS X専用として開発される。Mac OS 9向けにこの種のソフトを開発するのは極めて困難。これはRoger Wilcoの開発がなかなか進まなかった理由でもあり,多くのユーザーがMac OS Xに移行しつつある当時,時間をかけて開発を進めるほどの価値はないと考えた

 同氏は近い将来,Mac Voice Development Logページを通じ,このプロジェクトの進行状況について随時発表していきたいと考えているそうだ。

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