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「第2回将棋電王戦」第3局のレポートが公開。第4局は4月13日に生放送
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印刷2013/04/08 16:49

リリース

「第2回将棋電王戦」第3局のレポートが公開。第4局は4月13日に生放送

第2回将棋電王戦
配信元 ドワンゴ 配信日 2013/04/08

<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>

電王戦第3局 船江恒平五段 vs ツツカナ
コンピュータ将棋が現役プロ棋士に2つ目の白星を挙げ、団体戦に王手!
〜延べ視聴者数44.7万人・コメント数60万件で、将棋番組史上最多を記録〜

画像集#001のサムネイル/「第2回将棋電王戦」第3局のレポートが公開。第4局は4月13日に生放送
株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:荒木隆司)及び株式会社ニワンゴ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:杉本誠司)が運営する動画サービス「niconico」は、人間vsコンピュータの対戦「第2回将棋電王戦」の第3局を4月6日(土)に開催しました。

現役プロ棋士と最強の将棋ソフトとの5対5の団体戦『第2回 将棋電王戦』。1勝1敗のイーブンで迎えた4月6日、第3局が行われた。

画像集#005のサムネイル/「第2回将棋電王戦」第3局のレポートが公開。第4局は4月13日に生放送 画像集#006のサムネイル/「第2回将棋電王戦」第3局のレポートが公開。第4局は4月13日に生放送
画像集#007のサムネイル/「第2回将棋電王戦」第3局のレポートが公開。第4局は4月13日に生放送

勝ち越しへの王手をかけ、お互いに負けられない一局に臨んだプロ棋士は、船江恒平五段。詰め将棋作家としても知られ、コンピュータ有利とされる終盤の読みの正確さに定評があることから、勝利に期待がかかる。一方のコンピュータ側は、昨年の『世界コンピュータ将棋選手権』第3位の「ツツカナ」。開発者の一丸貴則氏は、強いだけではなく人間らしい、美しい棋譜を残すことを意識したプログラミングを行っており、「(マシンのスペックなどを考慮せず)ソフトの能力だけ考えれば、最強なのでは」との呼び声も高い。

船江五段の先手番でスタートした対局は、序盤の角交換から先の読めない力戦に。ニコニコ生放送では、新たな試みとして「別アングル」機能を実装し、盤面の俯瞰、対局者の様子、ニコファーレとデジタル大盤がいつでも自由にチェックできるようになったため、船江五段の落ち着いた表情を見て、心強く感じている将棋ファンが多かったようだ。

日増しに注目度が高まり、多くの将棋ビギナーも見守る電王戦。すっかりお馴染みとなった昨年の勝者ソフト・ボンクラーズによる優勢・劣勢の評価関数も話題に。序盤はツツカナの優勢と評価され、一時は“勝勢”という判断に近い「ツツカナ+900」という点数も表示されたが、控え室に集まったプロ棋士は「先手(船江五段)の優勢だ」と判断。実際、中盤には船江五段が攻勢を強め、ついには評価関数を逆転させ、鈴木大介八段も「冷静な判断力が素晴らしい。どちらかというとオッチョコチョイなところもある棋士だったけれど、コンピュータと練習して、強くなったのかな」と高く評価した。

しかし、ツツカナの読みづらい手に時間をとられ、船江五段の持ち時間は徐々に削られていく。ツツカナは「詰みも近いか」と思われた局面にもうまく対応し、船江五段の焦りを誘い、疑問手も出てくるようになった。

画像集#004のサムネイル/「第2回将棋電王戦」第3局のレポートが公開。第4局は4月13日に生放送
終盤、4時間の持ち時間を使い切り、1分将棋になると、やはりコンピュータの読みの早さ、強さが際立ち始める――10時間半を超えたシーソーゲームは、184手でツツカナが勝利を収めた。

船江五段が投了した瞬間、ニコニコ生放送の配信画面は、プロ棋士側を応援していたファンたちの「あああああああああ」の弾幕で埋め尽くされたが、「88888888(パチパチ/拍手)」「凄い対局だった」とのコメントで溢れた。

画像集#002のサムネイル/「第2回将棋電王戦」第3局のレポートが公開。第4局は4月13日に生放送 画像集#003のサムネイル/「第2回将棋電王戦」第3局のレポートが公開。第4局は4月13日に生放送

延べ視聴者数は44万7,766人、総コメント数は60万8,831件。第2局の記録をさらに更新し、激戦を終えた両者を称えるコメントが大半だった。憔悴しきった船江五段の表情に「将棋ってこんなにきついゲームだったっけ?」という素直な感想も漏れていた。

対局後の記者会見で、船江五段は「自分という人間の弱さが出てしまった。情けない結果になり他の棋士の方に申し訳ない。けれど、日々ツツカナと対局を重ねるなかで、将棋に対する考え方が変わった面もあり、自分の実力向上という面ではとてもありがたく、大きな経験をさせていただいた」と語った。

一方、ツツカナとともにこの一局を戦った一丸貴則氏は、意義のある勝利であることを認めつつ、「終盤は時間が切迫して、勝った実感がない」としている。

ニコニコ生放送でこの一局を見守った視聴者からは、「いい将棋には人間もコンピュータもない」「素人だが、鳥肌を立てつつ最後まで見入った」とのメールが届くなど、素晴らしい対局になったが、プロ棋士側には勝ち越しに後がなくなり、また終盤に強い船江五段が負けたことの衝撃は大きい。

コンピュータは、プロ棋士を超えてしまったのか――そう考えるのは、まだ早い。来る4月13日(土)、第1回電王戦で故米長邦雄永世棋聖を破った「ボンクラーズ」の後継ソフト「Puella α」を迎え撃つのは、かつて7大タイトルの王座を獲得し、攻め100%の“昇天流”で将棋界を席巻した塚田泰明九段。
「コンピュータはすでに名人を超えた」と不敵に語るPuella αの開発者・伊藤英紀氏に対して、「あの序盤戦で、名人を超えたなんてよく言えると思う」と応じ、米長永世棋聖の敵討ちに燃えている。

人間 vs コンピュータの団体戦に決着がつくか、それとも、再びイーブンの大接戦に持ち込まれるか――いずれにせよ、歴史的な第4局。日本列島に春の嵐が吹き荒れるなか、将棋ファンの手に汗握る日々はまだまだ続く。

◆第2回将棋電王戦について
第22回世界コンピュータ将棋選手権で好成績を挙げた上位5チームの最強コンピュータと現役のプロ棋士5人による史上初の団体戦。1日1組の対戦で全5局実施し、結果3勝した方が勝者となる。2013年3月23日〜4月20日の毎週土曜日10時より開催。

◆対局概要
  • 日時:2013年3月23日(土)〜4月20日(土)までの毎週土曜日
  • 午前10時より 午前9時開場/大盤解説開始〜対局終了まで
第1局 (3/23):阿部光瑠四段 vs 習甦(しゅうそ)
◆解説者:阿久津主税七段/聞き手:矢内理絵子女流四段
(生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv118753162
第2局 (3/30):佐藤慎一四段 vs ponanza
◆解説者:野月浩貴七段/聞き手:山口恵梨子女流初段
(生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv118754300
第3局 (4/06):船江恒平五段 vs ツツカナ
◆解説者:鈴木大介八段/聞き手:藤田綾女流初段
(生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv118755562
第4局 (4/13):塚田泰明九段 vs Puella α
◆解説者:木村一基八段/聞き手:安食総子女流初段
(生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv118757229
第5局 (4/20):三浦弘行八段 vs GPS将棋
◆解説者:屋敷伸之九段/聞き手:矢内理絵子女流四段
(生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv118757933
  • 持ち時間:各4時間(1分未満切り捨て)
  • 先手番は、第1局 阿部光瑠四段(2局目以降は先手番・後手番が交替)
  • 主催:株式会社ドワンゴ、公益社団法人 日本将棋連盟

◆大盤解説会概要
  • 会場:ニコファーレ(東京都港区六本木7-14-23 セントラム六本木ビルB1F)
  • 日時:2013年3月23日(土)〜4月20日(土)までの毎週土曜日
  • 午前9時開場/午前10時より大盤解説開始〜終局後の記者会見終了まで
  • 料金:一般1,000円、大学生以下800円(当日チケットのみ・税込)
  • niconicoプレミアム会員(月額525円・税込)は無
    ※1局あたりの料金となります
    ※全席自由・立ち見あり
    ※学生の方は、チケット代金支払い時に学生証をご提示ください
    ※プレミアム会員の方は、携帯電話の会員情報画面をご提示ください
    ※ニコファーレのエントランスホールでのモニター観覧は無料


その他詳細は「第2回将棋電王戦」公式ホームページでご確認ください
http://ch.nicovideo.jp/channel/denousen
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