「Red Bull Kumite2017」を制したネモ選手と振り返る，優勝までの軌跡。ストV世界大会，優勝祝賀会レポート

　2017年5月28日，「ストリートファイターV」（PC / PS4）の招待制世界大会「Red Bull Kumite2017」がフランスのパリで開催された。世界各国から集まった14名の招待選手による激戦が繰り広げられた同イベント。Twitchによるストリーム配信も行われ，見事優勝を果たしたプロゲーマー・ネモ選手の戦いを，ネット越しに見守っていた読者も多いだろう。
　そのネモ選手の優勝祝勝会が，東京・秋葉原のALIENWARE STORE AKIBAにて6月4日に開催された。

優勝祝賀会を主催したのは，ネモ選手をスポンサードしているPCブランドALIENWARE。会場となったALIENWARE STORE AKIBAは，配信スペースなども設けられた，全世界で129店めのブランドショップだという

「ストリートファイターV」公式サイト

ALIENWARE公式サイト

優勝までの軌跡を振り返るトークが展開

　イベントは，自身も「ストリートファイターV」のプレイヤーであり，大会の実況解説などでも知られるコイチ氏が聞き手となり，ネモ選手が「Red Bull Kumite2017」の各試合について振り返る対談形式で進行した。


　ルーザーズファイナルで対峙したネカリ使いのInfexious選手について，ネモ選手は同じ日本勢のときど選手から「Infexiousは強いですよ」と忠告されていたそうだが，「日本の強豪ハイタニ選手のネカリよりは弱いだろう」と，忠告を聞かずに舐めてかかっていたことを告白。ギリギリのところまで追い込まれた結果，なんとか逆転勝利を収めることができたが，その後ときど選手に，「忠告を無視してすまなかった」と謝罪をしたのだという。

　ウィナーズサイドで一度敗北し，グランドファイナルで相まみえることになったガチくん選手については，普段の対戦で圧倒的に勝ち越していたため，プレイの改善点をアドバイスしたことが仇となったと語る。しかし自分で行ったアドバイスだけに，「対策への対策」もさほど難しいことではない。
　再戦となるグランドファイナルに挑むにあたっては，リベンジの自信があったといい，結果は見事に勝利。ほかの選手と比べて海外大会に挑戦するチャンスが限られる社会人プロゲーマーのネモ選手だけあって，勝利の喜びはひとしおだったと語っていた。

対談のあとは，サプライズとして優勝を記念した特製ケーキがネモ選手にプレゼントされた

偶然会場に立ち寄り，記念撮影を行っていた板橋ザンギエフ選手。ネモ選手とは因縁浅からぬ間柄だが，ライバルの優勝を心から喜んでいたようだ

　第6期 TOPANGAリーグに続き，Red Bull Kumite2017も優勝と，今勢いに乗っているネモ選手。次なる照準は，7月にアメリカ・ラスベガスで開催されるEvolution 2017とのこと。サラリーマンとプロゲーマーの兼業という二足のわらじながら，活躍を続けるネモ選手の今後の動向から，まだまだ目を離せない。

トーク後はサイン会および撮影会が行われたほか，抽選によって選ばれたファンとネモ選手による対戦会も実施された

ネモ選手のサイン。非常に洗練された，無駄のない美しいサインである

中にはジャケットやコントローラなどにサインをしてもらうファンも

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