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ハロー!Steam広場 第202回:獲物の視界をジャックして追い込め。悪魔狩りをテーマにしたハンティングゲーム「Witch Hunt」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,サーバーを仕入れるために魚屋に向かう 上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第202回は,ウィッチハンターとなって悪魔を退治していくホラー系FPSゲーム「Witch Hunt」を紹介しよう。「Doom」のようなゲームとは違い,フィールドをじりじりと移動し,悪魔を見つけたら呼吸を落ち着かせ,一発で仕留める。といったハンティングゲーム的なプレイフィールになっている。
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獲物は悪魔。地味なところも含めて味わい深いハンティングゲーム「Witch Hunt」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はウクライナのインディーズゲーム開発者,Andrii Vintsevych氏が手掛ける「Witch Hunt」を紹介しよう。
本作は,ウィッチハンターとなったプレイヤーが,Bellvilleという町の要請を受けて,魔女によって呪われた森に棲む悪魔を退治していくホラー系FPSだ。
FPSで悪魔狩りと聞くと,「Doom」のようなラン&ガンスタイルのゲームをイメージしてしまうかもしれないが,本作はどちらかというとハンティングゲーム的な雰囲気をまとっており,派手さはまったく感じられない。フィールドをじりじりと移動し,悪魔を見つけたら呼吸を落ち着かせ,一発で仕留める。といったテンポで進めていくことになる。
舞台となる森はサンドボックス的な作りになっており,最初から好きなところに行くことができる。プレイヤーはこの森で悪魔を退治していくわけだが,実のところメインターゲットとなるのは,魔女が召喚した上級悪魔一体だけだ。
上級悪魔は形態のようなものを備えており,第一形態は狼男となっている。したがって,序盤は狼男を仕留めるために,森の中をひたすら探索していくわけだ。
森はそこまで広くないが,プレイヤーと同じく狼男も常に移動しているので,見つけるのはなかなか難しい。そこでカギとなるのが,プレイヤーのスキル「Evil sight」だ。これは[Tab]キーで開くスキルメニューから使用でき,効果はメインターゲットの視界をジャックするというもの。使用すると約10秒間,画面が狼男の視界に切り替わるので,そこに映し出された風景からどこにいるか目星をつけるといった感じだ。
ただ,当然ながらこれを使ったところで,マップの全貌を把握していなければ意味がない。 森自体はそこまで広くないので,最初のうちに森を練り歩いて,目立つランドマークなどを覚えておくとよいだろう。
森の中には下級の悪魔もおり,倒すとマナがもらえる。マナは視界ジャックのほか,セーブをするのにも必要となるので,見つけたら積極的に狩っていきたい。とはいえ,下級といえど相手は悪魔。こちらに気づかれてしまうと,かなり不利な状況になる。そのため,先手必勝が基本になるわけだが,その先手を外してしまうとかなり痛い。というのも,プレイヤーが持っている銃は,いずれもフリントロック式であり,次弾の装填にかなり時間がかかるからだ。
プレイヤーもウィッチハンターとは名乗っているが,特殊なスキルを持っていることを除けば,そこらにいる一般人となんら変わらない。下級悪魔の中でも最弱のゾンビにすら,数発殴られただけで死んでしまう。
死亡するとセーブポイントからやり直すハメになるのだが,前述したとおり,本作ではセーブにマナを使う。 これが割と厄介で,マナが足りずにセーブができない状態が続いて,結果かなり前に戻されるといったことも十分起こりうるわけだ。マナが少ない時は無理をせず,セーブに充てたほうが良いだろう。
真のウィッチハンターを名乗りたければ,森の中で金目の物を回収し,町に戻ってスキルや装備を購入しよう。初期のステータスは凡人そのものだが,最大ヒットポイントをあげたり,悪魔すら逃げ出すほどの雄叫びを習得したりすれば,森でのサバイバルもだいぶ楽になる。一回目の探索で無理に狼男を倒そうとせず,こまめに町に戻ってアップグレードを重ねていくのが攻略への近道といえるだろう。
獲物に見つかってはいけないという緊張感と,一発も外せないというプレッシャーは,やはりハンティングゲームのプレイフィールにそっくりなので,同ジャンルが好きな人であればハマるだろう。FPSとしての派手さには欠ける一方で,探索自由度の高いマップや成長要素によって,時間をかけるほど面白くなっていくので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
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