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ハロー!Steam広場 第190回:巨大クリーチャーから人類を守れ。ロボット部隊を指揮して戦うターン制ストラテジーゲーム「Into the Breach」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,週1のペースであちこちの世界を救っている上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第190回は,「FTL」のデベロッパが手掛ける「Into the Breach」を紹介しよう。本作は巨大クリーチャーから人類を守るためにロボット部隊を指揮して戦うターン制ストラテジーゲームだ。周回プレイを前提とした作りになっており,やり込み要素もバッチリ用意されている。
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「FTL」のデベロッパが贈る新作ターン制ストラテジーゲーム「Into the Breach」
今回は,「FTL: Faster Than Light」で高い評価を得たデベロッパSubset Gamesの最新作「Into the Breach」を紹介しよう。
本作は,地底から現れた巨大クリーチャー「Vak」の侵攻によって文明が崩壊した,未来世界を舞台とするターン制のストラテジーゲームだ。プレイヤーは生き残った人々を守るため,ロボット兵器の部隊を引き連れて,クリーチャーを撃退していくことになる。
かろうじて文明が残されている大陸は全部で4つ。各大陸には,クリーチャーの脅威にさらされているエリアがいくつか存在し,エリアごとに難度や報酬が異なる。そして4つのエリアをクリーチャーから守ると,その大陸に設置された本部に対してクリーチャーが襲撃を始める。これを撃退できれば,その大陸全体が脅威から開放されるといった流れだ。
こうして3つの大陸を攻略すると最終ステージが出現する。すぐに挑んでもいいし,大陸に残されたエリアを攻略して部隊のレベルをもっと高めてもいい。ただ,最終ステージの攻略を先延ばしにすると,そのぶん攻略難度が上がる。今の状態でもクリアできるかどうかの見極めはしっかりと行っておこう。
本作の戦闘は,移動力の分だけマップ上のマスを移動したあとに,武器の射程内にいる敵を攻撃するという,ターン制のストラテジーゲームとしてはオーソドックスなスタイルになっている。
そして特徴的なのが,敵が攻撃対象を決めた後に自分のターンが始まるという部分だ。敵が実際に攻撃してくるのはそのあとなので,移動してそれを避けたり,ノックバック付きの攻撃で敵を隣のマスに押し出して攻撃を外させたりと,敵の攻撃に対して有利な状況を作りだせる。
とくにノックバックについては,プレイヤーユニットのほとんどの攻撃にその効果がある。上述した以外にも,ほかの敵にぶつけて追加のダメージを与えたり,水やマグマのマスに押し出して即死させたりと,使い方は多岐にわたるので,うまく活用したいところ。
自分ターンのうちに敵を無力化できたときの達成感は,パズルゲームの難問をクリアしたときのそれに似ている。つまり,それだけ戦闘に頭を使うゲームになっているというわけだ。
一度世界を救ったところで,そこでゲームは終わりではない。本作は,何度もキャンペーンをプレイして,新しいユニットを開放していくという周回要素がある。加えて,新しくキャンペーンを始めるたびにマップが自動生成されるので,周回プレイが苦にならない。ユニットの種類が増えてきたら,ランダムで編成した部隊で挑んだりするのも面白いだろう。
あの「FLT」を作ったSubset Gamesだけあって,ゲームの面白さは十分に保証されている。ターン制のストラテジーゲームが好きな人であれば,買って後悔はしないはずなので,ぜひ遊んでみてほしい。
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