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ハロー!Steam広場 第189回:まったりと農場経営が楽しめるシミュレーションゲーム「Farm Together」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,農業ゲーのやりすぎで ランボルギーニ NITRO VRTのオーナーになる上級ファーマーにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第189回は,農場経営シム「Farm Together」を紹介しよう。シミュレーションと言っても維持費の概念がないため,経営破綻することもなければ,農作物がダメになったり,家畜が死んだりすることもない。そのカジュアルなグラフィックスから想像できるとおり,気軽に楽しめるゲームになっている。
まったりと農場経営が楽しめるシミュレーションゲーム「Farm Together」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はスペインのインディーデベロッパMilkstone Studiosが手掛ける「Farm Together」を紹介しよう。
本作は,農場を経営していくシミュレーションゲームだ。 とはいえ,維持費の概念はなく,収穫を忘れて農作物がダメになったり,餌やりを忘れて家畜が死んだりすることもない。NPCと付き合える生活系の農業シミュ「Stardew Valley」や,実在する農業用トラクターを操作するリアル志向の「Farming Simulator」といった作品に対し,かなりカジュアル寄りで,肩ひじ張らずに農場を広げていける。
農地の管理も非常に簡単だ。農地はタイル状で区画化されており,畑タイルにして農作物を育てたり,池タイルにして魚を養殖したりと自由に設定できる。そのタイルで何を育てるかを決めたら,あとは種を撒いたり魚を放したりして,収穫の時期が来るのを待つだけだ。
その間に世話などをする必要はないが,作物であればときどき水を与えてやることで,収穫までの時間が早まったりもする。実際,成長スピードの速いレタスでも,収穫できるようになるまでリアルタイムで10分かかるので,水やりはこまめにやっておくといいだろう。
タイルの上にカゴのアイコンがポップアップしたらいざ収穫だ。作物を収穫するとその場でお金と経験値と資源がもらえる。お金は種などの購入に必要となり,経験値を溜めてプレイヤーのレベルが上がれば購入できる種の種類も増えていく。
資源は販売所でダイヤモンドと交換でき,そのダイヤモンドを使うことでデコレーション用のオブジェクトが購入できる。街灯やトイレなどは経営に直接影響しないものの,設置すれば農地の見栄えも良くなるので,いろいろ試してみるといいだろう。
また,ダイヤモンドは施設の購入にも利用できる。上述した販売所もその1つなのだが,デコレーション用オブジェクトとは違って経営に直接影響してくるものが多い。なかでも,トラクターが使えるようになるガソリンスタンドは,とくに重要だ。
トラクターには[V]キーで乗車でき,徒歩よりも速いスピードで移動ができるのはもちろん,周囲にあるタイルに対して一度にアクションを起こせる。要するに,一気に畑を耕したり,種や水をまいたり,野菜を収穫したりできるというわけだ。作業効率が上がるだけでなく,ニンジンをまとめて引っこ抜いたりと,普通の農作業では味わえない爽快感も生まれるので,ガソリンスタンドの建設は最優先で目指したい。
明確なクリアが存在しないゲームなので,最終的に何をしていくかはプレイヤー自身で決めていかなければならないが,レベルを上げて新しいアイテムをアンロックしたり,「〇〇を何個収穫しろ」といったクエストをこなしたりと,短期的な目的を見つけるのには事欠かないので,地道な作業ゲームが好きな人であれば長く楽しめるだろう。
今回は試せなかったが,本作ではフレンドを招待して一緒に農場を経営することも可能なので,付き合ってくれそうな友達がいるのならばぜひ試してみてほしい。
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