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「Bloodborne」の何度も遊べる新要素,自動生成される「聖杯ダンジョン」のデモプレイをフロム・ソフトウェアがファン向けに披露
これは,イベントのオープニング時に行われたキーノートで公開された新要素,「聖杯ダンジョン」(Chalice Dungeon)デモのロングバージョンだ。
「Bloodborne」の舞台となる古都ヤーナムは,10種以上のエリアに分かれた大きなマップになるとのことだが,今回披露された聖杯ダンジョンは,町の地下遺跡という設定で,メインストーリーとは異なるプラスα的な要素としてゲームに組み込まれたものだという。
このダンジョンには,プレイヤーが地上で聖杯を使った何らかの儀式を行うことでアクセスできるとのことだが,儀式を行うたびにプロシージャル技法によって,新しいマップやモンスターが自動生成されるというのが大きな特徴になっている。そして,プレイヤー同士で協力して聖杯ダンジョンを攻略していくのだ。
この聖杯ダンジョンにおいては,ホスト側プレイヤーがブラック(黒系装束),そしてクライアント側として参加するプレイヤーがホワイト(白系装束)に色分けされており,今回のデモでは,ブラックが剣と銃器を,ホワイトが巨大なハンマーを武器にしていた。
また,デモ中にはブラックが仕込み杖に武器を切り替え,取っ手部分から鎖を引き出して相手を絡め取るような攻撃も行っていた。
このダンジョンのマップは三層構造になっており,今回のデモでは中層エリアを1階部分と見立て,より狭い通路で構成された上層エリア,さらに地肌をむき出しにした下水路のような洞窟が下層エリアになっていた。これらのエリアはさまざまな部分が交差しており,上層から中層にジャンプして下りるようなショートカットが利用できるほか,階段や抜け道などもつながっている。
中層エリアからスタートした今回のデモでは,途中で通路いっぱいの石玉が転がってくるというトラップから逃げているときに,下層エリアに続く落とし穴にひっかかるという流れになっていた。
モンスターもかなり特徴的で,地下遺跡の番人という役どころのエリア専用雑魚モンスターはどれも,太陽の光を浴びていないせいか青白い肌と窪んだ目をした,ガイコツになる一歩手前の人間型クリーチャーといったところ。今回は,これに加えて2体の中ボスとラスボス1体が公開されたが,1体めは最下層に巣食うサナギの幼虫のような形状のモンスターで,口の周りについた複数の触手と,毒液のようなもので襲ってきた。
また,もう1体の中ボスは,下層エリアにある最上階まで吹き抜けになっている大きな洞窟の沼地にいた。その姿は何体もの死体をつなぎ合わせて巨大化したような人間型で,下水の油に塗れて不気味にテカっている。そして,その見た目どおり,油を巻くような攻撃も行ってくるのが特徴だ。
最後のモンスターは,古代から遺跡を守護する炎をまとった番犬だが,巨大な全身が溶岩でできているような見た目だ。プレイヤー達から何度も攻撃を受けるとパワーアップし,溶岩をあたり一帯に吐き出し,プレイヤーの体力値を削ぐ危険地域を作り出したり,体の中心から発する爆風で範囲攻撃を仕掛けたりと,段階的に攻撃が変化していった。なお,それぞれのモンスターには弱点となる武器があり,それをいかにして把握して戦うのかがカギとなりそうだ。
ちなみに,儀式を行うたびにマップの形状だけではなく,ボスも異なるものが登場し,さらに前述した大きな沼地でさえ生成されるときとされないときがあるという。ドロップアイテムはどれくらいあるのか,難度はどのように調整されるのか,といった疑問はまだまだあるが,「Bloodborne」を長く楽しめそうな要素だ。
アメリカのファンの前に姿を現す機会がほとんどないためか,今回のデモセッションをとても満喫していた様子の宮崎氏。デモセッション後に行われたQ&Aでは,「もっとチャレンジングなものにするかどうかは,皆さんの意見を聞きたい」と話していた。
また宮崎氏は,キャラクターのカスタマイズ機能については,フェイスメイクや衣装など「Dark Souls」シリーズ以上のものを計画していると述べる。さらに「Demon's Souls」で人気の高かった,ほかのプレイヤーがボスキャラとして参戦できる機能も取り入れる可能性があることなど,ファンにとって興味深い内容も話していた。まだまだ気になるポイントはいくつもあるが,2015年3月26日のリリースに向けて,今後もさらなる情報が公開されていくはずだ。続報に期待しよう。
「Bloodborne」公式サイト
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