「モンスターハンターフェスタ’15」東京大会が開催。後藤真希さんと歌広場 淳さんが出演したステージや驚異的な記録が飛び出した「狩王決定戦」などをレポート

　2015年1月18日，カプコンは千葉・幕張メッセにて「モンスターハンターフェスタ’15」東京大会を開催した。このイベントはモンスターハンターファンの祭典としてお馴染みとなっているが，今回は約1万3000人のハンターが来場したという。会場にはモンスターの巨大フィギュアやアトラクションが設置され，開発陣や豪華ゲストが登壇したステージなどが行われた。


　また，ニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター4G」（以下，MH4G）の最速ハンターの座を争う「狩王決定戦」「親子ハンター日本一決定戦」「女子ハンター日本一決定戦」の東京地区決勝大会も合わせて実施された。本稿では，そんなイベントの模様をレポートしよう。

「モンスターハンターフェスタ’15」公式サイト

「モンスターハンター4G」公式サイト

■モンハンミュージアム

■モンハン屋台

■リアル集会所

オープニングでは開発陣がゴグマジオス討伐に挑戦

　オープニングステージでは，MH4Gのプロデューサーを務める辻本良三氏，ディレクターの藤岡 要氏，プランナーの徳田優也氏，プロデューサーの小嶋慎太郎氏が登壇し，恒例の「開発者チャレンジクエスト」に挑戦した。今回は，藤岡氏がちょうどクエストを受注できるようになったばかりだという「ゴグマジオス」を15分以内に討伐することになった。

（左から）辻本良三氏，藤岡 要氏，徳田優也氏，小嶋慎太郎氏

　ゴグマジオス討伐はドンドルマの戦闘街が舞台になっており，ハンターの武器だけでなく，マップに設置されているバリスタや移動式砲台，撃龍槍，そして巨龍砲を駆使して立ち向かうことになる。
　ステージ上の4人はゴグマジオスの猛攻にさらされつつも，さまざまな武器を使って果敢に反撃を試みる。しかし制限時間の短さに加え，ゴグマジオスに大ダメージを与える巨龍砲がギリギリで当たらないといったミスが重なり，残念ながら討伐は失敗。くじ引きの結果，罰ゲームを受けることになってしまった辻本氏は，250個も所有していたアイテム「クモの巣」をすべて売却させられる羽目となった。

「モンスターハンター スピリッツ」の最新情報が公開

　最新情報ステージでは，カプコンとマーベラスが共同開発中の「モンスターハンター スピリッツ」のプレゼンテーションが行われた。同作は，ハンターと「トモ」と呼ばれるモンスターがタッグを組み，敵モンスターと戦うというアミューズメントカードゲーム。バトルはターン制を採用しており，プレイヤーは画面に表示される指示に従ってレバーとボタンを操作し，ハンターとトモの行動を決定していく。見事，敵モンスターの討伐に成功すると，自身のカードを成長させたり，新たなトモを入手したりできるようだ。
　「モンスターハンター スピリッツ」は2015年春の稼働が予定されているが，モンスターハンターフェスタ’15の各会場に設置される先行バージョンをプレイすると，会場限定のカードが入手できるとのこと。

「モンスターハンター スピリッツ」のプレゼンテーションを行ったマーベラスの井上和則氏（左）

ゲストとして招かれたゴールデンボンバーの歌広場 淳さんが挑戦。トモのドスランポスと力を合わせてネルスキュラを討伐し，会場限定カードを手に入れていた

さまざまなモンスターハンターコラボによるキャンペーンやグッズなども紹介された

後藤真希さんと歌広場 淳さんが来場者と一緒に一狩り

後藤真希さん

　続いてのスペシャルステージでは，ゲストとしてタレントの後藤真希さんと，ゴールデンボンバーの歌広場 淳さんが登壇した。
　モンスターハンターシリーズのプレイヤーとしても有名な後藤さんは，すでにMH4Gを400時間以上プレイし，ハンターランクは340程度とのこと。ちなみに使用武器は双剣や片手剣，太刀，操虫棍，ヘビィボウガンなどを中心に，クエストに応じて使い分けているそうだ。
　一方，歌広場さんはMH4Gを250時間ほどプレイし，後藤さんと同じくハンターランクは340に達しているという。なお，歌広場さんはシリーズを通して太刀一筋でプレイしており，それはMH4Gでも変わらないとのことだった。

　また，後藤さんは「モンスターハンター3（トライ）」の闘技大会でひたすらタイムアタックに没頭していたエピソードを披露した。その当時は期間限定の配信クエストを逃したくないため，仕事でホテルに滞在するときもWii本体を持参するほどにハマっていたという。
　歌広場さんも仕事の移動時間には，常にモンスターハンターシリーズをプレイしていたとのことで，「モンハンがなかったら今の自分はないです」と熱い思いを披露していた。

後藤さんと歌広場さんが来場者と一緒に「ティガレックス亜種」の討伐に挑戦するコーナーでは，アイテムを駆使して的確な動きを見せる後藤さんに対し，歌広場さんは尻尾を切る形で活躍を見せていた

会場で配布された「モンハン模試’15」の答え合わせも行われた。出題された全10問には難問が多く，後藤さんは8問正解，歌広場さんは6問正解という結果に。問題はほかの会場でも実施されるので，ぜひチャレンジしてほしい

「セルレギオス」の生態や老後（？）が明らかになった

「教えて！藤岡先生 ハンターライフ講座」

　イベント恒例の「教えて！藤岡先生 ハンターライフ講座」では，藤岡氏と小嶋氏がMH4Gの世界観や設定などを解説した。今回は新要素の中から，「ケチャワチャ亜種」「ドンドルマの街」「セルレギオス」といったテーマが取り上げられた。


　ケチャワチャ亜種は，通常種のケチャワチャと体毛の色や耳の形などの外見が異なるが，これは棲息地域や生態の違いによって，好戦的になっているからとのこと。ちなみにMH4Gのクエストにおいて，亜種は通常種より地上で戦うことを好むといった形で違いが見られるという。
　また，亜種は炎を吐くが，これは体内で生成する可燃性の体液に起因しているそうだ。つまり，吐き出した体液が大気中の酸素と化合し燃焼した結果，炎を吐いているように見えるのである。


　「モンスターハンター2（dos）」から久しぶりの登場となったドンドルマの街は，MH4Gのストーリーでは古龍の迎撃拠点であることが描かれている。プレイヤーは筆頭ハンターの依頼のもと，街の復興を手伝うことになる。
　ストーリー上の重要人物として，筆頭ハンターの師匠も登場するが，もともとはハンマー使いの頑固なハンターだったこと，彼が持っている傘はリオレウスの素材を使っていることなどが明かされた。


　MH4Gのメインモンスターであるセルレギオスについては，本来は人里離れた地域に棲息するモンスターであり，強い個体ほど高所に巣を構えるといった生態があるそうだ。
　また，「千刃竜」と呼ばれる由来となった「刃鱗」は，1枚1枚が薄いカミソリの刃を重ねたような構造となっており，それが当たって炸裂すると相手を「裂傷やられ」に陥らせるとのこと。


　会場では，セルレギオスに関して事前に寄せられた質問に答えるコーナーも設けられた。
　セルレギオスの鳴き声は，甲高いものはトンビや鷹を参考にして作ったそうだ。一方，通常の鳴き声はベースとなる音声に，人間の声などを加えたりしているという。
　また，モンスターのモチーフとなったのは，強力な蹴りを繰り出すことで知られるヒクイドリ。さらにフクロウなどに見られる対趾足（たいしそく）を参考にしており，脚部にこだわっていたことが明かされた。

「モンハン占い」のゲッターズ飯田さんと，その一番弟子であるぷりあでぃす玲奈さんは，足跡からセルレギオスの運勢を占った。その占いによると，セルレギオスは幼少時代に家族関係で苦しんだが，老後は不動産関係のビジネスで安泰だという……

「狩王決定戦」セルレギオス討伐の最速タイムは

驚異的な1分8秒70

　ステージイベントの最後は，モンスターハンターフェスタ’15のメインイベントといえる「狩王決定戦」「親子ハンター日本一決定戦」「女子ハンター日本一決定戦」の東京地区決勝大会が開催された。朝から会場で実施された予選を勝ち抜いた出場チームは，続々と開発陣の予想を上回るタイムを叩き出し，そのためにスタッフの準備が追いつかないという異例の事態になっていた。なお，各大会の結果は以下のとおり。

●親子ハンター日本一決定戦 ＜テツカブラ亜種討伐＞
優勝：クロネコニャンターズ チーム
　クリアタイム 1分54秒73（使用武器：チャージアックス，操虫棍）
準優勝：アスナフル チーム
　クリアタイム 2分27秒63（使用武器：片手剣，チャージアックス）

※優勝チームが全国大会に進出

●女子ハンター日本一決定戦 ＜ケチャワチャ亜種討伐＞
優勝：蒼狼と右ラージャン チーム
　クリアタイム 1分20秒83（使用武器：スラッシュアックス，操虫棍）
準優勝：赤と黄色の衝撃 チーム
　クリアタイム 3分02秒33（使用武器：片手剣，ガンランス）

※優勝チームが全国大会に進出

●狩王決定戦 ＜セルレギオス討伐＞
優勝 鈴天4G チーム
　クリアタイム 1分08秒70（使用武器：ランス，ヘビィボウガン）
準優勝 すかい*ふぃっしゅ チーム
　クリアタイム 1分12秒13（使用武器：ヘビィボウガン，ヘビィボウガン）
第3位 ∞（インフィニティ）チーム
　クリアタイム 1分22秒40（使用武器：ランス，ヘビィボウガン）
第4位　UNLIMITED チーム
　クリアタイム 1分29秒46（使用武器：ランス，ヘビィボウガン）
第5位　狩花 チーム
　クリアタイム 1分49秒56（使用武器：ランス，ヘビィボウガン）
第6位　生で狩らせて チーム
　クリアタイム 1分56秒66（使用武器：ヘビィボウガン，ヘビィボウガン）
第7位　ハンマー＆操虫棍 チーム
　クリアタイム 2分15秒83（使用武器：弓，ヘビィボウガン）
第8位　戦闘力53万の極み チーム
　クリアタイム 2分17秒63（使用武器：ランス，ヘビィボウガン）

※東京大会は上位4チームが全国大会に進出

　発表後，辻本氏が「今回はMH4Gが発売されてからある程度，時間を置いての開催となったので，各チームがきちんと作戦を練っていました。ちょっとしたミスによる数秒のロスが，勝敗を分ける接戦になったと思います。東京大会の代表はお馴染みの顔も多いので，全国大会でどんなタイムを見せてくれるのか楽しみです」と，全国大会への期待を語って東京地区決勝大会を締めくくった。

　今後，モンスターハンターフェスタ’15の地区大会は下記のスケジュールで開催される予定だ。本稿で紹介してきたとおり，豊富なイベントやアトラクション，コンテンツが楽しめるので，多くのモンハンファンやハンターに参加してほしい。

2月1日（日）【名古屋】ポートメッセなごや
2月15日（日）【札幌】アクセスサッポロ
2月22日（日）【大阪】インテックス大阪
3月8日（日）【福岡】西日本総合展示場

「モンスターハンターフェスタ’15」公式サイト

「モンスターハンター4G」公式サイト

「カプコンTV！ ステージ」では，「来場者協力モンハン対決」「メディア狩王決定戦 決勝大会」などのステージイベントが実施された

「モンスターハンター スピリッツ」の体験コーナーも設置されていた

会場に設置されていたモンハン部のコーナー。多数のハンターが寄せ書きにメッセージを残したようだ

グリコの「マイルド カフェオーレ」とのコラボで実現した等身大（？）オリジナルアイルーの姿も

「大逆転裁判 −成歩堂龍ノ介の冒險−」の体験コーナーには，熱心な逆転裁判ファンによる待機列ができていた