
プレイレポート
「黒い砂漠」を端から端まで移動すると,どれくらい時間がかかるのか。街道を歩いて旅をしながら,各地で見つけた観光スポットを紹介!
![]() |
では実際のところ,端から端までを移動するのに,どれくらい時間がかかるのだろうか。そこで,マップの四隅を……といきたいところだが,移動できるマップ領域の都合(四角ではない)も考え,西の端の街グラナから,東の果てのアレハザ村までを歩いた場合,どれだけ時間がかかるのか計測してみることにした。なお,ゲーム中には移動手段として,馬や馬車,ラクダ,小象などが用意されているが,今回はあくまで徒歩での踏破を目指すので,これらは使わない。
なお,基本的な移動操作はMキーで全体マップを呼び出して,目的地点を右クリックで設定。Tキーによる自動移動で行っている。
![]() |
さて,それではスタート,といきたいところだが,ただ移動するだけでは面白みがない気がする。そこで,今回の移動ルートから観光地的なスポットも紹介していきたい。旅と言えば,寄り道が醍醐味なのだし。
■太古の英知の面影と緑滴る景勝の地−カーマスリビア地域
■グラナ〜ベア村
■移動時間 13分
大陸南西部にあるカーマスリビア。風光明媚なこの地域の首都とも言える大都市グラナが,今回のスタート地点となる。ここから東へ向かって進み,ナバン草原の外縁を回って北上していく。この地域のルートには,脅威となるアクティブモンスターは少ないので安心して移動できる。
![]() |
●崩壊から蘇った,歴史に愛された街「首都グラナ」
グラナはカーマスリビアの首都で,軍事,学問,経済の中心地。女神シルビアが根を落としたという神木カーマスリブは,人気観光スポットのひとつ。一時期,廃墟と化したこともあるというグラナだが,神木のもとに集まった多くの精霊により,現在の街並みが復元されたという伝説も残されている。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●死を覚悟しても触れたい古代文明の名残「ガイピンラーシア寺院」(グラナから徒歩3分)
カーマスリビア南部に広がる,文明の跡地。すでに廃墟と化しているが地表のみならず,地下にも大規模な建造物が残る。今なお,その地を守るかのように,真鍮と青銅によって作られた古代兵器が跋扈(ばっこ)しているので,見学するにはある程度の実力と覚悟が必要だ。
この文明は外洋との交流があったという説もあり,南部の海岸沿いを探索すると,その面影を見られるだろう。こちらは古代兵器が配されておらず,また遺跡と海のコントラストの美しさもあって人気の高いスポットとなっている。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●水のせせらぎを耳に,静かな時が流れる「トゥースフェアリーの森」(グラナから徒歩3分)
妖精が集うトゥースフェアリーの森の南には,階段状に連なった美しい滝がある。街道から少し外れた道を行けば,その様子をより深く見ることができるだろう。近くにある石灰洞窟では,岩と水の芸術品とも言われる鍾乳石も見られる。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
■活気に満ちた人々が織りなす商業圏〜カルフェオン直轄領−セレンディア自治領
■ベア村〜ハイデル
■移動時間 徒歩13分
ベア村から北上すると,この世界の2大勢力のひとつ,カルフェオン直轄領に入る。カルフェオン直轄領から,東のセレンディア自治区までは街道が整備されている。人々の行き来も多く,また各拠点に兵士が配されたり,巡回している地域が多いので,ひとりでも安心して旅ができるエリアだ。
![]() |
●職人と商人に恵まれた街でショッピング「カルフェオン」
カルフェオンは,資本と商業の国の名にふさわしい発展を遂げている大都市。市場,議会堂とエリアン教本庁,ヴァルキリー図書館,工房など,いくつかのエリアに分かれていて,どのスポットも見どころがある。とくに工房と市場は,さまざまな品が扱われており,お土産を買うのに最適だ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●世界一の活況を見せる“小さな”大都市「ハイデル」
セレンディア自治領の首都であるハイデル。さほど大きな街ではないが,大陸の中心にあり,都市機能がまとまった便利さから多くの人々が利用しているため,大都市を思わせる活気に溢れている。
見どころは中央広場の魔物を倒す騎士と,その業績をつづった石碑。この石像は,放浪の彫刻家オユンが3年もの歳月をかけて完成させたと言われている。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●戦争の激しさをいまなお残す橋梁「監視塔」(ハイデルから徒歩4分)
カルフェオンとセレンディアとの戦争の爪痕を残す戦争遺跡が監視塔だ。カルフェオン軍を監視し,食い止めるための最前線基地だったが,カルフェオン軍の侵攻を押しとどめることができず,川にかかる橋を壊したと記録に残されている。遺跡としての監視塔も貴重だが,川の先には洞窟もあり,ちょっとした冒険を体験できる。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
■人と野蛮族の争いが続く闘争の地〜メディア直轄領
■ハイデル〜アルティノ
■移動時間 徒歩11分
ハイデルから東には古代メディア王家が治めていたメディア直轄領がある。メディア直轄領へ通じるルートは荒野に似て露出した岩場が多い。人通りは少ないものの,危険な場所は少なく安心して移動できる。ただし,少しでもルートを外れると,危険な野蛮種族に襲われかねない。
![]() |
●イレズラと古代の巨人の伝説が形に残る史跡「古代の隙間」(ハイデルから徒歩5分)
切り立った岩と岩の間に,石となった巨大な古代人の姿が見られる「古代の隙間」。もともとは絶壁の岩場だったが,かつてメディアを混乱に陥れたといわれている“イレズラ”によって岩が割られ,巨大な古代人が現れたのだという。現在はドワーフの賢者アイン・グレードと彼が率いる秘密守護団が,古代人の体を守るため,この地で暮らしている。古代の隙間の少し東では,新たな遺跡が発掘されているので,あわせて見学してみよう。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●不思議な光景が日常になっているソーサレスの故郷「タリフ村」(アルティノから徒歩5分)
メディア中部を横断するジュナイド川沿いに建てられた村。メディア解放勢力の中心人物のひとりであるアーホン・キルス生誕の地として知られている。この村はソーサレスの訓練を行っている村としても有名で,物や自分自身を宙に浮かせる子供たちの姿が,そこかしこで見られるだろう。また,額縁に入って永遠を生きるエルラ・セルヴィンやエクターとの会話も人気だ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●城塞のような島に建てられた商業と闘いの大都市「アルティノ」
川の中島に建てられたメディアの首都がアルティノだ。野蛮種族によって占領されて王室が没落し,現在はネルダ・シェン率いるシェン商団を中心としたメディア商人連合が大きな力をふるっている。野蛮種族との戦いは未だ終結を迎えておらず,街自体が巨大な難民キャンプのようでもある。しかし,商業街はとても活気に満ちていて,珍しい商品を手にできるだろう。ただし,街の裏道に進むと危険な出来事に巻き込まれる可能性があるので十分に注意しよう。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
■生と死が隣り合わせの,危険に満ちた未知の砂海〜バレンシア地域
■アルティノ〜アレハザ村
■移動時間 バレンシアまで:アルティノから徒歩29分
アレハザ村まで:バレンシアから徒歩5分
アルティノとバレンシアの間に横たわるバレンシア大砂漠では,自動移動を設定できない。そこで,砂漠を回り込むように北側の渓谷を縦断するルートを自動移動で進み,バレンシアへ向かうことにした。しかし,このルート上にあるヤルト渓谷からバンプ谷間はガハーズ盗賊団の縄張りらしく,ここは自動移動だとかなり危険だ。この間だけは,手動で移動するほかない。
さらに,この区間から先はあまり街道が整備されておらず,道なき道を進むことになる。ライオンに追いかけられることもあるが……足を止めなければ,力尽きることなくバレンシアにたどり着けるはずだ。
![]() |
無事にバレンシアにたどり着けたが,目標を最東端の街や村とするなら,さらに東のアレハザ村に向かって進むことになる。その行く手を阻むのが,大砂漠だ。
前述のとおり自動移動ができないため,砂漠は手動で進まざるを得ない。さらに昼には熱中症,夜には低体温症に一定確率でかかってしまうので,その治療アイテムとしてトウシキミ茶と精製水を持っていく必要がある。
準備ができたら,バレンシアの南南東のルバ関所から,ひたすら東に向かって歩き続ける。2分ほどで砂漠を横断するとバレンシア城跡に到達するので,そこからアレハザ村まで自動移動を行い,無事に到着できた。
![]() |
●豪華絢爛な宮殿ひしめくエキゾチックな不夜城「首都バレンシア」
独特の建築物が所狭しと並ぶバレンシア王国の首都。その中心には,ネセル王族が住まう大宮殿があり,希望者はその内部を観覧できる。宮殿の敷地内にある天文台は,占星術,天文学,神学,錬金術など多くの学問が盛んなバレンシアを象徴する建物だ。カルフェオンやセレンディアと違い,砂漠という過酷な環境に囲まれた街だが,ほかの地域では見られない珍しい品々を市場で見ることができる。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●赤とも黒とも呼ばれる,大陸を分かつ「バレンシア大砂漠」
カルフェオンとバレンシア王国を分かつように横たわる広大な砂漠。それがバレンシア大砂漠だ。この砂漠には資源価値の高い黒い石が多く存在することから,カルフェオンは「黒い砂漠」と呼ばれている。一方,それを狙うカルフェオンと戦ったバレンシア王国では,多くの兵の血を吸ったこの砂漠を「赤い砂漠」と呼んでいる。
不用意に踏み込めば死を招く危険な地域ではあるが,悠久の時を経て生み出された大砂漠は,大自然の雄大さが感じられるロマンあふれるスポットだと言えるだろう。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
●広大な砂漠の奥底で光る古の叡智「ヒストリア廃墟」(バレンシアより徒歩5分)
バレンシアから南にあるヒストリア廃墟は,古代バレンシアの遺跡が大量に埋められている史跡として有名だ。砂漠に現れた巨大な亀裂を降りていくと,そこはホール状の空間になっており,中には廃墟が広がっている。廃墟と言われているが,その遺跡は“生きて”おり,いまなお資格を持つ人物を待ち受けている――という,ロマンあふれる説も存在する。地下遺跡ではあるが,熱中症ならびに低体温症は免れないので注意が必要だ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
バレンシアから移動し,最東端「アレハザ村」に到着したことで,ついに大陸横断の旅は完遂となった。
![]() |
![]() |
というわけで,移動時間の累計は約73分。1時間13分ほどで大陸を横断できたわけだ。この記録はエリアごとに区切ったものをまとめたタイムなので,スタート地点のグラナからゴール地点のアレハザ村まで,寄り道をせずに移動すれば,もう数分早く到着できるだろう。また,今回は自動移動が前提で砂漠を迂回するルートでの移動だった。危険だが砂漠を横断すれば,さらに時間を短縮できるはずだ。
冒頭でも述べたように,昨今のゲームは広大なマップを有しているタイトルが多い。マップが広くなれば,行けるところが増え,探索の楽しみも多く,遊びがいがあるものだ。一方,広くなりすぎて,結局は移動を楽にするテレポートや長距離移動ポータルが欠かせないという一面もある。
そういった便利さを否定するつもりはないが,一瞬で飛び越してしまうマップを自力で移動して,振り返ってみることも,新しい発見につながるのではないだろうか。ゲームを遊ぶ上で攻略的な要素や効率は逃れられないが,それらとはまた違った,別の楽しみ方は,きっといくつもあるはずだ。
さて,旅は片道で終わらないもの。帰りは海路で行ってみようか。
![]() |
「黒い砂漠」公式サイト
- 関連タイトル:
黒い砂漠
- この記事のURL:
(C)PearlAbyss Corp. All Rights Reserved.