「刀」の新モデルが予告された
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2010年5月15日,Galaxy Microsystems(以下,Galaxy)は,秋葉原のTWOTOP秋葉原店で,オリジナル基板を採用し,メーカーレベルのクロックアップモデルとなる「GeForce GTX 470」(以下,GTX 470)搭載グラフィックスカード
「GF PGTX470-OC/1280D5 FUJIN」の発売イベントを開催。その場で,6月中の発売を予定しているという
1スロット仕様のGTX 470カードを公開した。
ハイエンドGPUを搭載した1スロット仕様のグラフィックスカードというと,
「GF PGTX260+/896D3 KATANA」が思い出されるが,1スロット仕様のGTX 470カードにも,
「刀」の名が与えられる見込みだ。
1スロット版GTX 470カード。開発途上のモックアップだそうだ。1スロットということで気になるのはクーラーの冷却能力だが,「少なくともGTX 470リファレンスカードよりは冷える」(Galaxy)とのこと
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GTX 480のカードデザインを採用したということで,カードは長め。「GTX 480ベースなら,GTX 480を載せることもできるのでは?」と聞いたところ,来日していたGalaxyのKevin Poon上級副社長からは「研究開発は進めているが,難しい(笑)」という答えが返ってきた
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現在のところ製品名が未定なので,便宜的に「GTX 470 KATANA」と呼ぶが,本製品は,「GeForce GTX 480」(以下,GTX 480)のリファレンスデザインをベースに開発されたというGalaxyのオリジナル基板と,
「Vapor Chamber」(ヴェイパーチャンバー,ざっくり説明するなら「ヒートパイプと同じ原理で動作するヒートシンク」のこと)技術を採用した1スロット仕様のGPUクーラーとを組み合わせた製品だ。
GTX 480の基板をベースとしたのは,「一般的なGTX 470よりもカードの面積を広く確保することで,より大きく,冷却効率の高いクーラーを搭載するため」(Galaxy)。実際,PCI Express外部給電コネクタは,GTX 470のリファレンスだと6ピン×2だが,GTX 470 KATANAでは,GTX 480と同じ8+6ピン仕様となっていた。
PCI Express外部給電コネクタは8+6ピン仕様(左)。外部出力インタフェースもGTX 480と同じく,Dual-Link DVI-I×2,Mini HDMIだった
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現在のところ価格は未定。Galaxyでは,台湾で6月1〜5日に開催されるCOMPUTEX TAIPEI 2010において,本製品や「おもしろいGTX 480カード」などを展示するそうなので,その頃には続報をお伝えできるかもしれない。