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デル,今後のディスプレイ製品戦略を明らかに。ゲーマー向けディスプレイは最上位モデルがカバーし,ALIENWAREディスプレイはなくなる?
河田浩行氏(デル マーケティング統括本部 リレーション製品マーケティング本部 ブランドマネージャー) |
製品戦略の概要。「スマートモニタ」というキーワードが軸となっている |
河田氏によれば,Dellは「スマートなディスプレイ」(※デルの表現では「スマートモニタ」)を拡充させていく方向にあるとのことだ。4K2Kやマルチタッチ,U2913WMに代表される超ワイドモデルといった,最先端の技術をいち早く採用するとともに,IPSに代表される広視野角パネル採用モデルを増やし,さらにデザインも,「作業のツールとしてだけではなく,インテリアにもなるような」(河田氏)方向で力を入れていくとのことだ。
さて,下のスライドは,Dellのディスプレイラインナップ構成である。縦軸はグレードを示しており,下のほうは主に企業向けのエントリーモデルや,そこに高さ調整機能や複数の入力インタフェースを備えるなどして使い勝手を向上させたモデルなので,今回は割愛する。注目してほしいのは,4Gamer読者のなかでもユーザーが多そうな「デジタルハイエンドシリーズ」の一部に,括弧書きで「メインストリーム」とある点だ。
果たしてALIENWAREブランドのディスプレイはどうなるのか。聞いてみたところ河田氏からは,次のような回答が返ってきた。
「今後,ALIENWAREのディスプレイを一切やらないというわけではないが,デルとして注力していくのはあくまでもこの(表に挙げた)シリーズのもの」
「デジタルハイエンドシリーズのスペックを,よりいっそう上げることによって,ゲーム用途でも使ってもらえるようにしていきたい」
Sシリーズの新型となる10点マルチタッチ対応の23インチフルHDディスプレイ「S2340T」 |
USB 3.0でノートPCなどと接続すると,タッチセンサーを含む各種機能を簡単に利用できるというのがウリだ。Dellとしては,タッチセンサー搭載ディスプレイにも力を入れていくという |
「ALIENWAREブランドのディスプレイはもう出てこない可能性があるということか」と追加で質問したところ,返ってきた答えは「うーん(苦笑)。……『まあ,あえてここに書いてないのがどうかな』というところで,お考えいただければ」(※河田氏の発言ほぼママ。「まあ」が出てくるまでにはけっこう時間がかかった)ということなので,残念だが“そういうこと”なのだと理解しておくのが正解のようである。
ちなみに河田氏は,Windows 8のマルチタッチ対応ディスプレイに力を入れつつも,マルチタッチ対応製品の割合は全体の5割にいかない程度になるだろうとも述べていたので,デジタルハイエンドシリーズが全面的にマルチタッチ対応となってしまったりする心配はしなくてよさそうだ。デジタルハイエンドシリーズのゲーマー向け強化が実現する日を期待して待ちたい。
デルのディスプレイ製品情報ページ
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