
連載
インディーズゲームの小部屋:Room#232「超戦車戦アドベンティア」

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時は西暦1947年。見習い新聞記者のルーシィは,空飛ぶ円盤目撃事件の取材中,日本の青年科学者,アマモリ博士から,超戦車「アドベンティア」を強引に託された。アマモリ博士が言うには,地球は国際陰謀団R党に狙われているのだという。そんな大事なことをいきなり言われても困ってしまうというか,言う相手を間違っている気もするが,アドベンティアを託された以上は放っておけない。ルーシィは取材で訪れた国々で出会った仲間達と共に,アドベンティアでR党の秘密要塞に進撃を開始する。
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ASTRO PORTの戦車アクションといえば,本連載の第121回で紹介した「蒸気活劇アドベンタム」があるが,本作は一応その続編にあたる。とはいえ,ストーリー的には深いつながりはない(と思う)ので,前作をプレイしていなくても問題なく楽しめる。横スクロールアクションだった前作と異なり,本作は真上見下ろし型の視点になっているが,1台の戦車に3人で乗り込むというゲームシステムは共通だ。
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本作では,主人公のルーシィ(アメリカ出身)のほか,ソ連出身のターニャ,イギリス出身のジョイス,ドイツ出身のフリーダ,そして精霊界出身のメルという5人のキャラクターが登場し,このうちの3人がアドベンティアに搭乗する。我ながら,パンチの利いた駄洒落ではないかと思う。ちなみにメルは,髪形こそ違うが,前作でアドベンタム号に乗っていたのと同一人物だ。5人はそれぞれ性能の異なる武器を担当しているが,戦車砲担当のルーシィは必ずアドベンティアに乗ることになるので,残る4人の中から2人を選ぶことになる。
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こうしてアドベンティアに乗り込んだ3人(=3種類の武器)には,それぞれ個別に耐久力が設定されており,敵の攻撃を受けて耐久力が無くなると破壊され,そのステージでは使用できなくなる。そして,3人全員の耐久力がゼロになるとゲームオーバーだ。基本的には誰を選んでも問題ないが,一度決定したら途中で変更できない点は注意してほしい。個人的には,使いどころの多いメルの電光砲がお勧めだが,いかんせん耐久力が低いのが悩みどころだ。
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アドベンティアの操作は,W/A/S/Dで移動,マウス左クリックで攻撃,右クリックで武器変更というもの。上述のとおり,各キャラ個別に耐久力を持っているので,被弾状況や戦況に応じて武器を切り替えていこう。また,もう一つ重要な要素として,燃料ゲージの存在がある。燃料ゲージは時間と共に減少していき,燃料が空になると,これまたゲームオーバーだ。ステージをクリアすると,破壊された武器が修復され,耐久力と燃料が一定値回復するものの,必ずしも全快するわけではないため,いかに少ないダメージで,迅速にクリアするかが鍵となっている。
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選んだキャラクターによって異なる武器が使えるだけでなく,途中に挿入される会話シーンも変化するなど,繰り返し楽しめる要素も持った本作。公式サイトではゲーム序盤が遊べる体験版が公開されているので,興味を持った人はぜひお試しを。また,製品パッケージ版は1890円,ダウンロード版は1575円(共に税込)にて発売中。R党に引導を渡してくれようという人は,こちらをどうぞ。
■ASTRO PORT公式サイト
http://www.interq.or.jp/saturn/takuhama/dhc.html![]() |
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