連載
インディーズゲームの小部屋:Room#74「特急天使」
ちなみに,主人公の少女の名前は変更可能。試しにジンジャーと名付けてみたが,気分がグッと盛り下がったので,名前を変えるときはもっと可愛いものを考えよう。
本作の舞台は,どこかにある剣と魔法の世界。この広い世界のどこかでは,妖精になってしまった姉を助けるために旅をする姉妹や,借金返済のために奮闘する女の子がいるかもしれない……。しかし,そんなこととは関係なしに,日々走り回っている少女達がいた。それが,手紙を迅速かつ確実に運ぶために,精霊の加護を得て,モンスターが徘徊する危険地帯をも駆け抜けるメッセンジャーだ。そしてラピッドも,メッセンジャーにとって最高の称号である“特急天使”を夢見て,今日も元気に走り回っている少女の一人なのだ。
さらに,ラピッドの得意技にはもう一つ,“ブースト”がある。ブーストには特性の異なるTYPE-A,TYPE-Bの2タイプがあるが,ごく簡単に説明すると,どちらもブーストゲージを消費して一定時間加速するというものだ。ブーストゲージは走ったり,敵を攻撃したりすることで増加し,ゲーム開始時にどちらか一つを選択できる。個人的には,ブースト中に無敵時間があるTYPE-Aのほうが使いやすいが,自分の好みで選べばいいだろう。
ステージ上には敵やトラップばかりでなく,アイテムが入った宝箱も置かれている。アイテムの効果は,一定時間無敵になったり,冷凍マグロ(?)や爆弾を投げて敵や障害物を破壊したりなど多種多彩。宝箱の中身はランダムで,最大三つのアイテムをストックしておける。ストックしたアイテムは,アイテムボタンで任意のタイミングで使用できるので,うまく使いこなして1秒でも速いタイムを目指そう。
また,ステージ上に散らばっている4色の“魔法石”を取ると,そのステージ中は速度が上がったり高くジャンプできるようになったりする。ゲーム展開が有利になるので,こちらもできるだけたくさん集めていこう。
今回は,本作のデモムービーを掲載したので,そちらでゲームの雰囲気を確認してほしい。
それはともかくとして,ゲームとしては実はこちらが本番で,一人で行うタイムアタックは,むしろ練習ステージだと言ってもいいだろう。ライバルとの対戦ステージでは,ゴールインした順位ではなく,ゴールまでに稼いだポイント数で勝敗が決定される。先にゴールすればもちろん有利になるが,アイテムを使っていかに相手の邪魔をし,魔法石を取って差を広げるかが重要となる。
本作では,ストーリーが楽しめる一人用の「メインゲーム」のほか,四人で遊べる「対戦」モード,自由にステージを作成できる「エディット」機能など,多彩なゲームモードを搭載。称号やエディットパーツ集めなど,やり込み要素も豊富で,たっぷり遊べるゲームに仕上がっている。EasyGameStationの公式サイトでは,本作の体験版が公開されているので,興味を持った人はそちらをまずはプレイしてみよう。また,製品版は2100円(税込)にて発売中。ラピッドの活躍を最後まで見届けたくなった人は,購入を検討してみよう。
■「EasyGameStation」公式サイト
http://egs.cug.net/- この記事のURL:
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