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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第542回「町おこしに参加してきました」
……あ,今回は自慢よハッキリ言って。人生でなかなか体験できないことを体験できたら嬉しいじゃない。そういう時間を過ごしたってお話です。というのも,今年で3回目となる「全国エンタメまつり(ぜんため)」に出演してきたのですよ。この前の日曜日に。
これ,8月3日,4日の2日間,岐阜県岐阜市の柳ヶ瀬商店街という場所で開催されたイベントなの。私は3日に東京で試合があったから,4日だけの参加だったんだけど。
で,このイベントの何がスゴいって,商店街の道の真ん中に各ゲイム会社がブースを出展しているのですよ。ゲイムショウをイメージしてもらえれば分かると思うんだけど,そのブースでゲイムを試遊できたり,催し物に参加するとグッズがもらえたりするのです。
誤解を恐れずざっくばらんに言うならば,もはやゲイムショウなのですよ。ただ普通のゲイムショウではないところが,商店街で行われているって点。当然,商店街のお店も普通に営業しているの。もうその日常と非日常が並列で進行している感じが,たまらなく愛おしいのよね。しかも炎天下で。まさに狂気の祭り。
私はこれまた商店街の片隅に特設されたメインステージで,いくつかのイベントのMCをヤらせてもらったわ。たぶん,私っていうのが絶妙にハマる人選なんでしょうね。決して有名じゃない。でも,ゲイム好きの人の中では一般の方よりはやや知名度がある。人選の基準を聞いたわけじゃないから予想だけど。
それを言ったら,町おこしのイベントかどうかも聞いたわけじゃないから定かではなく,私が勝手にそう思っているだけかもしれない。ただ,岐阜のゲイム会社である日本一ソフトウェアさんが中心となって開いているこのイベントは,本当に温かいのですよ。気温だけで言うと温かいなんて生易しいもんじゃなかったけど。イベントの手作り感が凄い。だがそれがいい。
だって,ゲイムをヤっている後ろをチャリンコに乗った爺ちゃんが「邪魔や!」と言いながら通ることなんてある? かと思えば,ステージに移動しているときにおっさんが,「兄ちゃん,岐阜のために頑張ってくれてありがとな!」なんて言ってお茶をくれることなんてあります? んでまたそのお茶がめちゃくちゃぬるいのよ。
そしてそのおっさん,たぶん私が岐阜県出身だと勘違いしていたんですよ。「県のどこや?」って聞かれて,「尾道市」って答えたら「大垣市」と聞き間違えられて,「大垣のプロレスラーてまさか,あの有名な人なんやね」って言われて,おそらくだけど棚橋選手と間違えられているけど,こちらとしては違うとは言えなかったよね。一応「愛してますよ」とだけは言っておいたけど。控えめにね。
てなわけで,そんな愛すべきぜんために参加してきたんだけど,「アーケードアーカイブス」でおなじみハムスターさんのブースとメインステージを行ったり来たりで,おかげさまでなかなかに忙しい感じで過ごせました。
だから開き直ってド素人代表としていろいろ聞いたったわ。震災の後の「絶体絶命都市」の話,ゲイムを生み出す立場の人達から見た“ゲイム実況動画”というコンテンツにについての話。影響を受けたゲイムタイトルの話。松山さんがTENGAのTシャツを着ていた理由について……などなど。3人とも非常に真面目に答えてくれて,私としては助かった。たぶん,柳ヶ瀬商店街という磁場がトップクリエイター3人の口をゆるくさせたんだと思うわ。いい話が聞けて良かった。
てなわけで,町おこしとゲイムショウを一度に楽しめる真夏の狂気イベントぜんため。まだ3回目だけど,ちゃんと年々来場する人が増えているのよね。もし来年も開催することになるならば! また呼んでいただきたい気持ちでいっぱいです。
そして,これを読んでいる人にも,一度来てもらいたい気持ちでいっぱいです。夏の風物詩になるといいなあ。そして,このままの雰囲気で,ぜんためが大きくなってくれればいいなあ。
そんな気持ちになった42歳の夏でした。まだまだ夏は続くけど。ではまた来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「プロ野球スピリッツ2019」
Nintendo Switch:「ファイアーエムブレム 風花雪月」
iOS:「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」
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※写真提供:ハムスター
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