オススメ機能
Twitter
お気に入り
記事履歴
ランキング
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2008/06/25 20:56

イベント

ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催

 6月25日から27日にかけて東京ビッグサイトで「産業用バーチャルリアリティ展」が開催されている。バーチャルリアリティの技術は,ゲームとも親しい位置にあり,現在は産業用でもいずれは民生用に降りてくる技術もあるだろう。ここでは展示会場で目についたトピックを紹介してみたい。

裸眼式3Dディスプレイあれこれ


ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催
ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催
 Philipsでは,裸眼立体視ができる液晶ディスプレイを展示していた。裸眼方式は,一定の位置にあると想定される右目と左目の方向に対応したレンズやフィルタなどで,ピンポイントに3Dに見える場所を作っていく。Philipsではレンチキュラーレンズ方式を使っている。しかし,1方向からしかうまく見えないのではまずいので,たいていは多方向から見えるマルチビュー方式となっているが,複数の角度から見ても大丈夫にするためには,解像度が犠牲となる。昨年も紹介したような気がするが,フルHD解像度(1920×1080ドット)のパネルの縦横の解像度を半分にして(960×540ドット),9方向用の画像を出力するという。相変わらず計算があわない気がするのだが,サブピクセル単位でいろいろと処理をしているとのことで,とにかく9方向対応だそうだ。
 8方向タイプの裸眼立体視ディスプレイを展示していたのがNEWSIGHTで,57インチのフルHDディスプレイでデモを行っていた。こちらはパララックスバリア方式で,右目には左目用の画像が見えないように遮蔽物を使ってコントロールする方式だ。値段は150万円とかで民生向きではないが,業界的にはかなり安い部類だ。なんでもこの機種が発表された直後にPhilips製品も150万円に緊急値下げされたとか。画像は,全体にフォーカスが甘くなっている感じ。マルチビュー方式の宿命であろう。

 メガネがいらない裸眼方式にはメリットも多いのだが,見る位置が結構シビアだったり,画像がやはり甘くなってしまうなどの問題もある。店頭デモなどではメガネなしのほうがよいだろうし,じっくり見せるならメガネがあってもさほど問題ないので,用途の問題というべきだろうか。ゲーム用として考えると,メガネ式でもよいのではないかという気がする。裸眼方式の場合,サポートする方向それぞれに画面のレンダリングが必要になるため負荷がかかるほか,頭の動きなどで結構スイートスポットを外れることも多いのだ。メガネ方式は左右2画面のレンダリングだけでも,左右視野角はかなりカバーできる。

偏光メガネ式3Dディスプレイ


ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催
 偏光メガネタイプはあちこちで使われており,比較的民生寄りの製品としては,Hyundai ITの3Dディスプレイを使ったツールの展示がされていた。ディスプレイは,有沢フィルタ使用のW220Sと思われる。設置位置と角度などの関係か,上下の視野角がかなり狭かったのが気になった。Zalmanと同程度の狭さだろうか。上下中央部分での3D画像は非常に安定している。
 HyundaiのテレビタイプE465Sを使ったBS11の立体番組放送のデモも行われていた。立体カメラで撮った番組を放送するというもので,サッカーの試合などはかなりよい感じだった。
 Zalman製では,32インチモデルのディスプレイが展示されていた。解像度は1366×768ドットと,なぜか22インチ製品よりも下がっている。ざっと見たところでは,視野角などを含めて22インチモデルと同じような印象。個人使用であれば,22インチモデルのほうがよさそうだ。

ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催 ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催


軍隊で使われている訓練用ソフト


ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催

 VBS2(Virtual Battlespace 2)は,軍隊のチーム訓練用ソフトウェアという位置付けの製品だ。
 見た感じはまるっきりゲームだ。マウスで視線を変え,W/S/A/Dキーで移動。シフトキー併用で走り,Zキーで匍匐前進,Cキーでスコープモードとなる。よく見ると開発は,「Armed Assault」のBohemia Interactiveだった。
 アメリカ軍やニュージーランド軍で実際に使用されているとかで,最大100人が接続して団体行動をとれるという。ただし,ゲームではないので,操作してもあまり楽しくはなさそうだ。敵がほとんど出てこないとのことで,あくまでも集団訓練の一環として使われるものなのであろう。

ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催 ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催
ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催 ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催

ワイヤレスモーションキャプチャーシステム


ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催
 モーションキャプチャーというと,身体にピンポン玉をくっつけてカメラに囲まれた場所で動きを記録するといったものが多いのだが,ここのシステムはカメラなどを使用しない簡単なものとなっていた。おそらく背中に電源と無線のトランスミッターなどがあると思われ,そこから手足の各部にケーブルが伸びている。
 角度センサー,地磁気センサー,加速度センサーを組み合わせたデバイスを身体の各部に取り付けて動きを計測するというシステムになっているという。誤差などが気になるところだが,人間と連動して動くPC画面を見る限り,かなり高精度でキャプチャリングが行われていることが分かる。機材を持ち運べば屋外でのキャプチャー作業も可能と思われ,屋内では取りにくいデータなどでも威力を発揮しそうだ。

ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催
 第16回となる今回は,初日から例年を上回る混雑となり,落ち着いた業界イベントといった感じだった数年前と比べると隔世の感がある。ちなみに個人的に今回いちばん気になったのは,ゲームやVRとはほとんど関係ない(というか隣の展示会の出展か?),ZPrinterの割引販売だった。なお,ZPrinterとは,石膏粉の表面にインクジェットでインクと接着剤を塗っては,薄く粉を積み重ねていって立体造形を行う3Dプリンタだ。個人で買える値段では全然ないのだが,最新モデルでも3割程度割引ということで,出力センターが増えると楽しそうなのだが。

産業用バーチャルリアリティ展

http://www.ivr.jp/

左:180度に広がる大画面のフライトシミュレータ
右:フルHD解像度の4倍の広さを持つ三菱の液晶ディスプレイでRTTによるリアルタイムレイトレーシングをデモ中
ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催 ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催

赤外線による距離判定で3Dデータをリアルタイムに取得するシステム。赤外線の点滅で反射光がCCDに返ってくる時間差から距離を算出している。カメラに対して2.5次元データなので,回り込んで見ると手などが糸を引いて見える。最大50fps程度でリアルタイムに形状が取り込めるとのこと
ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催 ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催

左:バーチャル解剖実習模型。模型を動かすと対応した画像が映り込む。位置センサ付きメガネに対応させて,視点のほうを回り込んで見られるモードにもできる
右:ゲーム中の頭や腕の動きと視線の動きをサンプリングするシステム
ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催 ゲームの未来形がここに? 産業用バーチャルリアリティ展開催
  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
トピックス
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:02月17日〜02月18日