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Access Accepted第569回:Game Developers Conference 2018がいよいよ開幕。気になるIGF大賞のノミネート作品を紹介
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印刷2018/03/19 12:00

業界動向

Access Accepted第569回:Game Developers Conference 2018がいよいよ開幕。気になるIGF大賞のノミネート作品を紹介


 北米時間の2018年3月19日,世界最大にして最も歴史の古いゲーム開発者会議「Game Developers Conference 2018」がサンフランシスコのMoscone Convention Centerでスタートする。21日の夜には,「Independent Games Festival」が開催され,優れたインディーズ作品が選出される予定だ。というわけで今週は,大賞であるSeumas McNally Grand Prizeにノミネートされた,ある意味,最先端といえるユニークなインディーズ6作品を紹介したい。


ゲーム開発者の祭典Game Developers Conferenceがスタート


 北米時間の2018年3月19日〜23日,カリフォルニア州サンフランシスコのMoscone Convention Centerにおいて,第32回を迎える世界最大のゲーム開発者会議「Game Developers Conference 2018」(以下,GDC 2018)が開催される。

「Game Developers Conference 2018」
公式サイト


 2017年末から会場の大規模改装工事が進んでいることもあってか,拡大傾向にあった最近の数年に比べていくらかコンパクトなイベントになるようだ。それでも,ゲームデザイン,プログラミング,アート,オーディオ,ビジネス&マーケティング,マネジメント,マネタイゼーションなどのセッションや,人口知能,教育,モバイルゲーム,ユーザーエクスペリエンスなどのサミットが合わせて500以上実施される予定で,これらに加えて,業界関係者のネットワーク作りのためのプライベートなパーティーやミーティングなど,さまざまなイベントが行われる。

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 GDC 2018では,新たに「GDC Diamond Partner」という協賛メーカーが登場した。Oculus VR,Intel,Google,Facebook,NVIDIA,Xbox(Microsoft),Unity,Amazon.com,Valve,Unreal Engine(Epic Games),そしてSony Interactive Entertainmentという,欧米ゲーム産業の中核をなす企業が名を連ね,この業界屈指のイベントを支えている。メーカーの多くは,それぞれスポンサーセッションを用意し,新技術や開発キットなどについて開発者に説明する予定だ。

Access Accepted第569回:Game Developers Conference 2018がいよいよ開幕。気になるIGF大賞のノミネート作品を紹介

 インディーズ系の開発者や学生の参加が増えたこともあり,ショーフロアやロビーに展示される作品の数は近年,増加傾向にある。展示する側にとってはリクルートだけでなく,若い開発者の中に自社作品を広めるインフルエンサーが登場することを期待するという側面もあるだろう。
 ショーフロアの一角には,今年で5年目を迎える「alt.ctrl.GDC」というイベントブースがあり,そこには奇妙なコントローラーや,商業的にはあり得ないようなテーマの実験的な作品が並び,もはや「ビデオゲーム」の域を超えた,独特の雰囲気を醸し出している。

Access Accepted第569回:Game Developers Conference 2018がいよいよ開幕。気になるIGF大賞のノミネート作品を紹介

 インディーズ系の開発者にとってのメインイベントともいえるのが毎年の水曜日,つまり今年は現地時間3月21日の夜に開催される,「Independent Games Festival」(以下,IGF)だ。優れたインディーズ作品を選んで発表するという内容で,商用タイトルを対象にした「Game Developers Choice Award」の前座という形ではあるものの,こちらだけを見たくて会場に詰めかける参加者も少なくない。

Access Accepted第569回:Game Developers Conference 2018がいよいよ開幕。気になるIGF大賞のノミネート作品を紹介

 IGFでは,ゲームデザイン部門から学生部門まで,さまざまなジャンルで受賞作品が発表されるが,大賞に相当するSeumas McNally Grand Prizeには今年,どんな作品がノミネートされているのか気になる人もいるだろう。というわけで,以下に,ノミネートされた6タイトルを紹介するので,ある意味,欧米ゲーム業界の最先端といえる各作品をチェックしてほしい。

「Independent Games Festival」公式サイト



■Getting Over It with Bennett Foddy
開発元:Bennett Foddy
対応機種:PC/Mac/iOS
公式URLhttp://foddy.net/


 個人でゲームを開発するベネット・フォディ(Bennett Foddy)氏「Getting Over It with Bennett Foddy」は,ディオゲネスという名の,なぜか大きな釜にはまっている裸の男が,ピッケルとハンマーをミックスしたような「ヨセミテハンマー」を使い,山や建物を登っていくという奇抜な設定のゲームだ。
 マウスやタッチパッド,フリック操作などでハンマーを振り回し,引っ掛かる場所を探して登っていくだけという内容で,目的地までいかに早く到達するかを競う。単純な内容と個性的なグラフィックス,さらにゲーム実況による後押しを受けて,2017年10月にリリースされて以来,270万本というビッグヒットを記録したという。



■Night in the Woods
開発元:Infinite Fall
対応機種:PC/Mac/PS4
公式URLhttp://www.nightinthewoods.com/


 本連載の第521回「インディーズだからこそ可能。アーティスティックな新作タイトル5選」でも紹介した「Night in the Woods」は,大学を卒業できないまま故郷に戻ってきたネコのメイが,町の経済を支えてきた鉱山が閉鎖されたことによって,町の雰囲気がガラッと変わってしまったことに気付き,近くの森で起きている謎を追うというアドベンチャーゲームだ。
 探索やNPCとの会話といった要素やアートスタイルからは,オシャレな絵本のようなアドベンチャーという印象を受けるが,その一方で,鬱病の広がりや崩壊に瀕する田舎町という重い社会問題に切り込んだストーリーになっており,これが多くのゲーマーを魅了している。



■West of Loathing
開発元:Asymmetric Publications
対応機種:PC/Mac/iOS
公式URLhttp://westofloathing.com/


 子供の落書きのような線画のグラフィックスがユニークな「West of Loathing」は,ローシング王国という西部劇を思わせる不思議な世界を舞台にした2DのRPGだ。選べるキャラクタークラスが「カウパンチャー」(ウシ殴り),「ビーンスリンガー」(豆投げ),「スネークオイラー」(蛇油使い)という奇想天外なものであることから分かるように,会話や解説のテキストはジョーク満載。
 14年前に同名のブラウザゲームを制作したゲームディレクターのザック・ジョンソン(Zack Johnson)氏によるPC,Mac向けのリメイク作品で,とにかくスキあらばプレイヤーを笑わせようという姿勢が潔い。英語が分かれば抱腹絶倒間違いなしだ。



■Into the Breach
開発元:Subset Games
対応機種:PC/Mac
公式URLhttp://subsetgames.com/itb.html


 「Into the Breach」は,2012年に「FTL: Faster Than Light」を生み出したコンビ,ジャスティン・マー(Justin Ma)氏マシュー・デイヴィス(Matthew Davis)氏の新作。地底から現れた昆虫型モンスターの侵攻によって文明が崩壊した近未来,残されたロボット達を率いて生き残った人々を守るために戦っていくというターン制ストラテジーゲームとなっている。
 8×8マスという比較的小さなマップが自動生成され,所定のターン,敵の攻撃を防ぎきることが主な目的となる。敵が攻撃しようとしているこちらのユニットが表示されるので,簡単に守れそうな気もするが,地殻変動や火山の噴火などが起きてマップが変化し,展開が予測できない。



■Heat Signature
開発元:Suspicious Developments
対応機種:PC
公式URLhttp://spaceships.cool/


 「Heat Signature」は,プレイヤーが傭兵団を率いて広大な銀河を自由に航行し,商船をハイジャックしたり,要人を救出もしくは暗殺したり,必要物資を盗み出したりしていくという自由度の高い見下ろし視点のアクションゲームだ。
 基地となる惑星はあるが,プレイヤーが操作できるのはごく小さなスペースシップのみで,それを操ってレーダーをかいくぐり,目標となる獲物にドッキングして内部の兵士と戦っていくことになる。
 銀河だけでなく,スペースシップの内部やクルー,ミッションなどもランダムに生成されるという本作。戦闘時には任意のタイミングで進行を一時停止させることができ,その間に武器を変えたり,オブジェクトを投げつけるなどして,ストラテジックに戦える。



■Baba is You
開発元:Hempuli Oy
対応機種:PC
公式URLhttp://www.hempuli.com/


 フィンランドのアルヴィ・テイカリ(Arvi Teikari)氏が開発し,IGFでは4部門にノミネートされているのが,新感覚のパズルゲーム「Baba is You」だ。
 画面にはいくつかの文字ブロックがあり,プレイヤーはそれをBe動詞の「IS」を使ってつなぎ合わせることで,その面のルールを作れるのだ。例えば,「ME」「IS」「MOVE」とするとプレイヤーキャラクターが移動できるようになり,「FLAG」「IS」「WIN」とつなげば,フラッグに到達することでミッションクリアになるといった具合。
 ゲームが進むと文字ブロックの数も増え,さまざまなクリア条件を設定できるようになっていくのだ。



著者紹介:奥谷海人
 4Gamer海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年の開始以来,4Gamerで最も長く続く連載記事。欧米ゲーム業界に知り合いも多く,またゲームイベントの取材などを通じて,欧米ゲーム業界の“今”をウォッチし続けている。

2018年3月26日の「奥谷海人のAccess Accepted」は,著者取材のためお休みします。次回掲載は,4月2日を予定しています。
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