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新キャラクターのイメージアートが公開。今後のアップデート情報も明らかに。オンラインFPS「クロスファイア」イベントレポート
クロスファイアは無料で遊べるハイクオリティなFPSとして,幅広い年齢層に高い人気を誇る作品だ。今回のイベントには,腕に覚えのある出場者達と,その熟練者達のプレイをひと目見ようという観戦者達が,ともに多数詰めかけた。そのため会場では,一時入場規制が行われるほどであった。厳しい残暑をものともしない熱気の中で行われたイベントの模様をお届けしよう。
「クロスファイア」公式サイト
■トークショーには韓国勢に勝利した日本代表が登場
会場ではオープニングイベントとして,トッププレイヤーによるトークショーが行われた。登壇したのは,韓国で開催されたオンラインゲームイベント「e-Stars Seoul 2010」の「クロスファイア Asia Championship」において,韓国代表クランを撃破し,準優勝をおさめた日本代表クラン「Vault」のyukishiro氏とYamaton|Jp氏(関連記事)。両氏は現地で撮影した写真を交えつつ,韓国遠征時の舞台裏などを語った。
トークショーに登壇したYamaton|Jp(写真左)とyukishiro氏(同右)。同じクランに所属する戦友同士ならではの,息のあった軽快なトークを披露した |
お揃いのユニフォーム姿の「Vault」メンバー。韓国代表を破り見事に決勝進出を果たしたが,残念ながらその後,中国代表に敗退した。中国のプレイヤーは終始無表情で,独特の気迫があったとのこと |
■初対面での団結力が試されるチーム戦
リスポーン(倒された後の復活)回数に制限が無く,復活までの所要時間も短いため,積極的な攻防が展開するのがエスケープモードの特徴だ |
A〜Lまでの12チームが対戦 |
「クロスファイア」にはさまざまなゲームモードが用意されているが,今回の大会は「エスケープモード」を使って行われた。これは,攻撃側がマップ内に用意された脱出ポイントへの到達を狙い,防御側がそれを阻止するというチーム戦だ。前半戦では先攻チームが6人脱出する(6点ゲットする)までプレイを続け,その後,攻守を入れ替えた後半戦で,後攻チームが先攻チームよりも短いタイムで6人脱出させることに成功すれば後攻チームの勝利,脱出を食い止められてしまえば先攻チームの勝利となる。
今回大会に出場したプレイヤーは60人。出場者達は会場でA〜Lまでの12チーム(各チーム5人)に分けられた。つまり今回は,チームメイトのほとんどが初対面という状況で,試合が行われるというわけだ。上位4チームが決まるまでの“予選”で使用されるマップは,8月25日のアップデートで追加されたばかりの“Columbia”。試合はトーナメント形式で進められ,上位3チームには賞品としてゲーマー向け周辺機器が贈られる。
yukishiro氏は大会に出場せず,各試合の解説を担当。トッププレイヤーならではの鋭い視点での解説に,観戦者の間からは感心する声が上がっていた |
初対面のプレイヤー同士が,試合前のわずかな時間で作戦会議。チームの中には親子ほどの年齢差で共闘している出場者の姿も見られた |
■目と耳が試されたマニアッククイズ大会と期待が高まるアップデート情報
問題になったのはこちらのシルエット |
なんと未実装キャラクター |
出題されるクイズは,銃撃音からその武器の種類を当てるものや,シルエットからキャラクターの名前を当てるものなどかなりの難問揃い――にみえたのだが,現役プレイヤー達にとってはそうではなかったようで,来場者の間からは次から次へと答えが上がっていた。けれども,終盤に一問だけ,誰も答えられない問題があった。
人型のシルエットが表示されたのだが,誰もそれが誰なのか分からない……。実は,それもそのはずで,これは現在未実装のキャラクター,つまり近いうちにゲームに追加される予定の新キャラクターだったのだ。
思わぬタイミングで披露された新キャラクターに,会場は騒然となった。このキャラクター,まだ名前も決まっていないということで,今回はイメージアートだけが先行公開された。
新マップ「Historic Interest GM」はパンデミック用のマップをゴーストモード用に再調整したもの。マップが暗いため,ゴーストが見つかりにくくなっているそうだ |
まず9月15日には,ゴーストモード用の新マップ「Historic Interest GM」と,新武器「M4A1-Silver」が追加される。そして,続く10月6日には,リオコインガチャに「FR-F2」が追加されるとのことだ。
イベント関連では,9月4日(土)に「世界大会出場クラン決定戦」の決勝がオンラインで実施される。また,「2010年クロスファイア公式リーグファイナル」もこの秋に予定されているとのことだ。
またこのとき,「クロスファイア」が近いうちに,ネットカフェに進出することも発表された。時期は9月末ごろを予定しており,ネットカフェでプレイすることで得られる特別なアイテムも現在企画中とのことだった。
「M4A1-Silver」はシルバーウィークにちなんだ「M4A1」のカラーバリエーション。サイレンサーを装着している |
「FR-F2」はフランスの狙撃銃 |
■準決勝および決勝戦は意外な展開に
休憩後に行われた準決勝では,ここまで勝ち進んだBチームとJチーム,FチームとGチームが,それぞれ決勝進出をかけてぶつかり合った。各チームのメンバーは以下のとおり。
Bチーム
だいじん,MistYNail,UzuMaki|orz,ホーバス,GEONIUZ
Jチーム
アルネオ,流星じょにぃ,kasumi,ユーリ00,にざかな
Fチーム
Yamaton|Jp,水虫キング,(株)ヘル松,のく音符,Leadme
Gチーム
エンコル,Enari.K,delave,K-ness.,沼口forever
※敬称略
この時点で注目されていたのは,日本代表クラン「Vault」のメンバーであるYamaton|Jp氏とのく音符氏の2人がいるFチームだ。
しかし,準決勝の試合前に,解説のyukishiro氏は,FチームとGチームの対戦カードについて,「(使用マップである“Cargo”は)スナイパーが有利なマップなので,狙撃手が2人いるGチームのほうが,Fチームよりも有利なはず」と分析した。
そして実際に試合が行われると――なんと結果はその予想どおりとなり,日本代表選手2人を擁するFチームは,まさかの準決勝敗退となった。
準決勝からはマップをColumbiaからCargoに変更。Cargoは船上で障害物の多いマップとなっているため,屋外マップのColumbiaとはまた違った戦術が求められる |
大勢の観戦者に見守られながらの準決勝。準決勝へ進出する頃には各チームの団結力も強まり,対戦中のかけ声もさかんに飛び交うようになっていた |
最終的に決勝までコマを進めたのは,GチームとJチームだった。そしてその2チームで行われた決勝戦だが――ここでまたもや予想外な事態が発生した。
なんと,先攻のGチームがわずか55秒で脱出を完了させてしまったのである。後攻のJチームが勝利するには,55秒未満の時間で,6人を脱出させなければならない。結局,1人も脱出できないまま55秒が経過し,試合開始後2分足らずで勝敗が決してしまった。まさか今大会最短タイムで優勝チームが決まってしまうとは,誰も予想できなかったことだろう。
決勝戦,目にも留まらぬ勢いでエスケープしていくGチーム。試合開始から46秒の時点ですでに4人も脱出している |
決勝戦のあと,BチームとFチームによる3位決定戦も実施された。こちらはYamaton|Jp氏らのいるFチームが勝利を収めた |
抽選会では,オリジナルタンブラーやUSBメモリ,WebMoney,キーボードなどがプレゼントされた |
離れた場所からネットワーク越しに協力する普段のプレイとは異なり,横に並んでいる仲間同士で声を掛け合って連携するという,オフラインイベントならではの面白さを,来場者達は満喫していたようだった。
今回は会場のキャパシティがいっぱいになるほどの人数が集まっていたので,次回があるのならば,さらにスケールアップしたイベントとして企画されることだろう。
「クロスファイア」公式サイト
見事優勝したGチーム |
表彰式では3位のFチームにマウスパッドが,準優勝のJチームにキーボードが,そして優勝したGチームにはマウスがそれぞれ賞品として進呈された。いずれもFPSのプレイを快適にするゲーマー向けデバイスだ |
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