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カプコン,2011年3月期第2四半期決算資料を公開。複数の大型タイトル投入で増収も,為替差損などで減益に
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報告によると,売上高は407億600万円で前年同期比で4.7%上昇したが,営業利益の39億4200万円,経常利益の28億8000万円とも前年を下回り,四半期純利益の17億8400万円は,前年同期を39.9%下回った。結果としては増収,減益ということになる。
分析では,主として「ロスト プラネット 2」(2010年9月30日の時点で,世界累計実績150万本),「スーパーストリートファイターIV」(同140万本)といった大型タイトルを市場に投入したことにより増収となったが,開発コストや円高による為替の影響を補完できなかったとしている。
また,カプコンが期初に掲げた成長戦略のうち,「開発体制の構造改革」については,海外デベロッパとの提携モデルが一定の成果を上げたとし,具体例としてデッドライジング2を開発したカナダのデベロッパ,Blue Castle Gamesの子会社化を挙げている。
また,「オンライン事業の強化」については,PC版およびXbox 360版の「モンスターハンター フロンティア オンライン」の好調さを,さらに「スマートフォン・SNS向けコンテンツの拡充」については,「モンハン日記 モバイルアイルー村」の登録会員数が100万人を超えたことを挙げている。
下期(2010年10月1日〜2011年3月31日)については,12月1日の発売が予定されている「モンスターハンターポータブル 3rd」の販促活動を積極的に展開し,公式ファンクラブである「モンハン部」と連動した無料体験版の配信を行うなど主力タイトルの販売に注力することに加え,全体的なマネジメントや開発組織全体を見直すこと,外部開発会社との提携による効率的な開発を行うなどとしている。
日本では9月30日に発売されたばかりの「デッドライジング2」の売り上げは世界的に好調であり,さらにモンスターハンターポータブル 3rdや「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」といった大型タイトルにも遅れはなく,増収を維持しつつ開発を効率化することで,増益を図るようだ。
2011年3月期の連結業績予想については,売上高910億円,経常利益130億円を予想している。詳しくは,カプコンの公式サイトを参照してほしい。
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