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「サドンアタック」と「攻殻機動隊S.A.C.」のコラボも決定。2013年アップデート情報&公式大会決勝戦が行われた「SACTL 2012」イベントレポート
本イベントでは,参加登録した772クランのうち,オンライン予選を勝ち抜いた4クランが会場に集い,国内NO.1クランの座を競い合った。
「攻殻機動隊S.A.C.」とのコラボもある2013年のサドンアタック
さて,大会の結果が気になる人も多いだろうが,先に本イベントで明かされたアップデート情報をお伝えしておこう。
・新マップ「カレメグダン」「アサルト」
2013年1月から3月までを目処に,三つ巴戦に「カレメグダン」,個人戦に「アサルト」という新マップが追加される予定だ。
カレメグダンは同名の場所がセルビアのベオグラードに存在しているが,そこと似た雰囲気を感じさせる石造りの建物がメインとなっている。
アサルトは碁盤の目状に等間隔に柱が並ぶ東洋風のマップ。ネクソンのサドンアタック運用担当である柴田岳寛氏によれば「隠れる場所がないため,相当に混沌とした撃ち合いが予想される」とのこと。
・新たなサブミッション「シュートアウト」「ダークナイフ」
新たなサブミッションとして「シュートアウト」「ダークナイフ」の追加も予定されている。こちらも,新マップと同時期に導入予定だという。シュートアウトの動画の中では,西部劇を思わせる荒野で,ハンドガンを手に撃ち合う姿が見られた。説明によれば,敵との心理戦とハイスピードなやりとりがポイントになるそうだ。
ダークナイフは,暗闇の中でナイフ一本を頼りに戦うというスリル満点のサブミッション。ナイフがテーマのサブミッションといえば「マッドケージ」もあるが,暗闇での戦いはまったくプレイフィールが異なる。
・「ロックアウト」「攻殻機動隊S.A.C.」とのタイアップ
2013年には,「フィフス・エレメント」のリュック・ベッソン監督の手がける映画「ロックアウト」とのタイアップも予定されている。SFアクションらしいタイアップ武器が入手可能になるそうだが,まだまだ詳細は不明だ。
また,アニメ「攻殻機動隊S.A.C.」とのタイアップも発表された。コラボでは,素子,クロマ,バトー,トグサがキャラクターとして登場するほか,タイアップ武器も用意されるとのこと。マスコット的存在である多脚戦車「タチコマ」が登場しないのは個人的に残念だが,出てしまったら問題が起こるとは思う。
・「2段階ガチャ」と「イニシャルレア武器」
2013年には,余った武器をポイントに変換し,そのポイントを消費してガチャを引く「2段階ガチャ」や,自分の武器にイニシャルを入れられる「イニシャルレア武器」が実装される予定だ。
・吉木りささんとのタイアップ第三弾
また,2012年12月中には,タレントの吉木りささんとのタイアップ第三弾も実装される。ボイスはすべてて撮り下ろしで,もしかするとサンタ姿が見られるかも知れない……とのこと。
4クランが入り乱れての死闘,制したのは……?
今後のアップデート情報を確認したところで,いよいよお待ちかねの大会結果をお伝えしていこう。会場では,準決勝2試合と決勝戦の全3試合が行われた。
準決勝は,中華街がテーマの「ドラゴンロード」が舞台。両クランのリーダー同士が,マッドケージでナイフを使って決闘,勝った方が先攻後攻の選択権を得られる。
第一試合は,公式大会4連覇を始め華々しい記録を持つ「NabD」と,決勝トーナメント初出場となる「Adult.V」という対戦になった。メンバー変更のあったNabDだが,結果的には終始強気の攻めを見せ,Adult.Vとの戦いを8-4で制した。
第二試合は「Celluloid」対「Kmn-Gaming」。Celluloidは夏のオンライン大会「SuddenAttack Official Master Tournament(SAOMT) 2011 Summer」で優勝の経験を持ち,予選も圧倒的実力で勝ち上がってきた。一方のKmn-Gamingは前回大会「SACTL 2011 Winter」の優勝クラン。
両クラン共に,試合に先立ち4人の選手が円陣を組み,中央にいる仲間の周囲を囲むパフォーマンスを披露。Kmn-Gamingが円陣の中央にいる仲間を称えれば,同様の陣形を取ったCelluloidは中央に座る仲間の頭を押さえ込む……と,対照的な動きで場内を和ませた。
この2クランは,個人技に優れたCelluloidと,巧みな連携を見せるKmn-Gamingとのことで,戦い方も対照的だったが,CelluloidのCELL|uNiteD選手が5キルを決めるなど,終始撃ち合いでKmn-Gamingを圧倒。10-4という大差で見事決勝進出を決めた。
決勝戦は強豪NabDと,前回優勝クランを破ったCelluloidという見応えのあるカードとなった。「シティーキャット」「オールドタウン」「プロヴァンス」の3マップを戦場に,2マップを取ったクランが日本一の座を手に入れる。どちらのクランも準決勝からかなりのラウンド数を戦っているはずだが,試合前に気合いを入れる姿からはいささかの疲れも感じられなかった。
シティーキャットは日本をモチーフとしたマップ。グレネードの投げ合いがポイントの一つで,近〜中距離の撃ち合いになりやすいとされているそうだ。
NabDが4人対1人という大差でラウンドを取れば,CelluloidがNabDの仕掛けたC4爆弾を解除して勝利するなど,戦いは一進一退。攻守を変えた後半戦では,CelluloidがNabD側の解除が間に合わないタイミングまで粘りに粘り,メンバーは全滅しつつも爆破成功で勝利を掴む姿も見られた。
NabDも黙ってやられてはいない。Celluloidが残り30秒というタイミングで仕掛けたC4爆弾を解除したかと思えば,別のラウンドでは残り15秒で設置されたものも解除。クラン一丸となった諦めない姿勢が試合の流れを呼び込んだ。
シティーキャット戦の最終ラウンドでは一人残ったNabD[4].Eiss選手が逆転劇を見せた。2対1と数的に不利な上,C4爆弾まで仕掛けられてしまった絶体絶命の状況だったが,1人を片付け,続いて物かげから一瞬だけ姿を見せた敵の頭に銃弾を叩き込み一撃で倒すスーパーショットを見せ,10-8という接戦を制した。
続くオールドタウンでは,NabDが勢いに乗りラウンドを連取。Celluloidも追い上げるが,メンバーそれぞれが自らの仕事をこなすNabDの堅実さが光る。後半戦では守備側に回ったNabDが9-5というスコアで日本一の座を掴んだ。
試合結果は以下の通りだ。
優勝:NabD
準優勝:Celluloid
3位タイ:Adult.V Kmn-Gaming
MVP:NabD[4].Eiss選手(NabD)
優勝したNabDには100万円,準優勝のCelluloidには30万円,3位タイのAdult.VとKmn-Gamingには10万円の賞金がそれぞれ贈られた。また,MVPに選ばれたNabD[4].Eiss選手にはNETCASH10万ポイントがプレゼントされた。
柴田氏は2013年の公式大会に関し,SACTLに加え,2回のSAOMTを行うと宣言。さらには次なる日韓戦に向け,日本と韓国の間で大会ルールの統一を行うと語った。
統一ルールとなる2013年大会,果たして日本を代表するのはどのクランとなるのだろうか。新マップの実装やタイアップなども含めて,サドンアタックは2013年も話題を振りまいてくれそうだ。
会場ではコスプレをしたコンパニオンも登場 |
ゲーム内アイテムが当たる「リアルガチャ」は来場者の人気を集めていた |
来場者参加のジャンケン大会では,勝ち抜いた人にマウスパッドや液晶モニターなどの賞品が贈られた |
「サドンアタック」公式サイト
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