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Razer,ゲーマー向け無線LANルーター「Sila」を発売。ゲーム機でも利用できるQoS機能や「遅延なし」の無線LANチャネル切り換え機能に対応
Portalは白くて丸みのある筐体に「Portal」のロゴが入るという,およそRazer製品らしくないデザインを採用していたが,Silaは9本のアンテナをすべて内蔵する,ゲーム機のようなデザインになっており,天板部のロゴからも一目でRazer製品だと分かるデザインになっている。
ゲーマー向け無線LANルーターでよく見られる「乱立するアンテナ」はなく,すっきりした印象のSila。本体正面向かって前側の側面にはインジケータLEDすらないようだ |
インタフェースは背面側にまとまっている。RJ-45ポートはWAN用が1,有線LAN用が3で,USBストレージ接続用と思われるUSB Type-Aポートも2つ並んでいた |
そんなSilaのウリは「FasTrack」「Multi-
まずFasTrackは,パケットの解析技術である「ディープパケットインスペクション」を用いてルーター内を通過するパケットを解析し,通信を行っているデバイスやアプリケーションごとにネットワーク帯域幅割り当ての優先順位を付けられる機能だ。ネットワーク用語であるところの「QoS」(Quality of Service)機能という理解でいい。
正直,これだけなら他社製品でもよくある機能なのだが,Silaの場合はPCゲームのパケットだけでなく,PlayStationシリーズやXboxシリーズNintendo Switchからのパケットも検出できるという。最近,ゲーム機向けの製品を増やしてきているRazerらしい新機能と言えそうだ。
次にMulti-Channel ZeroWait DFSだが,これは,複数の無線LANチャネルから「干渉による速度低下を起こしていない適切なチャネル」を選択して自動的に切り替えることによってアプリケーションの通信速度を維持する機能「DFS」(Dynamic
基本的にはPortalが備えていた「FastLane」や「SmartLane」といった機能をSila向けに改良したもののようだが,Multi-
なおSilaは,最大3台を組み合わせることで最大6000平方フィート(約557m2)をカバーできるメッシュネットワークの構築に対応している。またそのとき,Sila間の接続に使う無線LANチャネルをデバイスとの接続に使うそれとは分離することで通信速度の低下を引き起こさないようにする機能も備えているという。
PCだけでなく,専用アプリをインストールしたiOSおよびAndroid端末からでも設定を行えるという,今どきの機能も採用している。
サポート面も重要なネットワーク機器ということもあり,国内展開があるかどうかは予想できないが,ゲーム機にも対応するQoS機能を備えるというのは面白い特徴なので,使ってみたいというゲーマーもいるのではないだろうか。
RazerのSila製品情報ページ(英語)
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