Panasonicの新型ゲーム機「Jungle」のパブリックテストが近日にスタート。ただし，ハードのスペックや発売時期は依然として不明のまま

　パナソニックの関連会社であるPanasonic Cloud Entertainmentが開発する新型ゲーム機「Jungle」のパブリックテストが間もなく開始されると北米の経済誌Bloomberg（電子版）が報じている。同誌の質問に対して，パナソニックの広報担当者が認めたもので，Jungleのアメリカ向けティザーサイトに登録した一部の人に対し，テストに関する連絡が送られたとのこと。

「Jungle」ティザーサイト

　10月5日に掲載した記事でお伝えしたように，Jungleは折りたたみ式の携帯ゲーム機で，キーボードとパッド，そして高画質の表示が可能な液晶表示装置を備えている。HDMIやUSBへの接続用ポートが付属しているとか，Linux OSをベースにしているというウワサもあるのだが，今のところ詳しいスペックは公開されていない。
　ティザーサイトによれば，基本的にMMOG（多人数参加型オンラインゲーム）やブラウザゲームを遊ぶためのデバイスであり，ニンテンドーDSやPSPのような携帯ゲーム機ではなく，「ゲーム専用のノートブック」といった面白い立ち位置を狙っているようだ。

　パナソニックのゲーム機といえば，1993年の3DOが思い出されるが，このJungleの開発を担当するPanasonic Cloud Entertainmentには，かつて3DOを開発したスタッフが多く在籍しているという話も聞こえる。

　今回のパブリックテストは北米を中心に行われるようで，日本での展開については現在のところ発表はない。……というわけで，どうにもこうにも推測だらけの記事になってしまった気がするが，Panasonic Cloud Entertainmentは，「トラディショナルな携帯ゲーム機市場は，すでに飽和状態にあります。我々の目指すことは，従来の携帯ゲーム機とは非常に異なるものです」としており，今後の発表に期待したい。