「パンヤ」，“シーズン4”の実装は2008年夏に！　初音ミクとのコラボも

　ゲームポットは5月5日，品川のクラブeXにてオンラインゴルフゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」のオフラインイベント，「第4回 パンヤジャパンカップ」決勝大会を開催した。大会の詳細は，別記事を参照していただくとして，本稿では当日行われた発表やイベントの様子をお伝えする。

日本語版「シーズン4」の実装は“2008年夏”を予定！

　会場となった“クラブeX”は，ライブや演劇，パーティなどで使用されている多目的ホールだ。会場の中央に円形のステージがあり，それを取り囲むように観客席が設置されていた。会場内の調度品も，なんだかとてもゴージャス。
　表現力が乏しくて申し訳ないのだが，会場内はプチ“オペラ座”といった雰囲気で，もしかすると自分は取材先を間違えたのか……と，一瞬悩んでしまった。でも流れているBGMがパンヤだったので一安心。
　落ち着いてから会場内を見渡すと，観客席のさらに外側には十数台のPCが並べられており，来場者はここで韓国版パンヤに導入されたばかりの「シーズン4」を試遊できるようになっていた。

　イベントがスタートすると会場内は暗転し，今回のイベントに参加するような熱心なファンにとってはお馴染みであろう，シーズン4の主題曲「Zero Fill Love」のプロモーションビデオが上映された。そのプロモーションビデオの最後には，「2008年 夏 実装予定」の文字が！　これを見た観客からの大きな歓声に包まれるようにして，イベントの司会を務めるGMの夏みかん氏とカフェ氏，そして声優のイソッチこと磯村知美さんがステージに登場。
　そこで，現在ローカライズ作業中の次期大型アップデート，シーズン4で実装される，新キャラクターの「ルーシア」や新コース「Lost Seaway」のほか，“セルフデザイン”“カードホリック”“トレジャーハント”といった新システムが紹介された（関連記事）。


　なお現在は，こうした新要素を，日本向けにどのように調整して実装していくかを検討しているとのことである。
　例えば，韓国版のカードホリックで得られるカードの中には，“全ホールで風力がマイナス1”“パンヤゾーンが広がる”“飛距離が一定ヤード伸びる”など，かなり強い効果を持つものがある。これらが仮に，このままの形で日本へ導入された場合，賛否両論が巻き起こる可能性は高いだろう。少なくとも，純粋なプレイヤースキルが求められる大会では，使用禁止になる可能性も高い。
　また，来場者からの「PPアイテムにカードホリックでエンチャントさせたら，それ以降はトレードが不可になるんですか？」といった質問に，司会陣が思わず考え込んでしまう場面があるなど，まだまだ検討しなければならないことは，たくさん残っている様子が見受けられた。

　このようにシーズン4では，さまざまな新要素の追加によって，パンヤの楽しみ方が増えそうではあるが，同時にバランス面での課題をいくつか抱えているようだ。
　現在の予定では，正式実装よりも前の段階で，プレイヤー達に広く遊んでもらう機会を検討しているとのことである。イベントの終了後に夏みかん氏に尋ねてみたところ，その機会は正式実装の数週間前を予定しているという。時期的に考えると，オープンβテストに近いものと見て良さそうだ。

　今回のイベントの試遊は，一人あたり30分と時間が区切られていたため，そのすべてを体験するのは少し難しかったように思う（そもそも韓国語の表示だし……）。だがその分，「早く自分の家で遊びたい」と思った人が多いようだった。
　また，新キャラクターのルーシアについては，高い評価が目立つ半面，「モーションが狙いすぎ」といった厳しい声も聞かれた。アイドルというものは，人気が出れば出るほど反感の声も大きくなりがちなのは，現実のみならずパンヤの世界にも共通しているといったところか。ただ一つ確かなのは，ルーシア実装後には新たな派閥が誕生するであろうことだ。

キャディイラストコンテストの結果＆初音ミクコラボ発表

　今回のイベントでは，キャディ用のイラストコンテストの決選投票も行われた。これは一般公募の中から選ばれた40点が，会場内に展示されており，来場者が携帯電話を使って気に入った作品に投票するという形。
　これを受けて，最優秀賞や優秀賞などが当日発表されたのだが，発表時にはパンヤの公式サイトで4コマ漫画を執筆している藤島じゅん氏が特別ゲストとして登場。4コマ漫画の執筆の裏話（作画はだいたい3時間ぐらいだが，お題が出されるのが〆切のわずか2日前とタイトであるため，アイデア出しに苦労しているのだとか……）を語ってくれた。
　なお，今回寄せられたイラストの中から，実際にゲーム内に実装されるものもある模様。ただし，最優秀賞や優秀賞の作品が必ず実装される……というわけではないようだ。


　また，イベントの最後にはクリプトン・フューチャー・メディアのDTMソフト「初音ミク」とのコラボレーション企画も発表された。
　以前お伝えしたとおり，シーズン4のテーマソング「Zero Fill Love」には，初音ミクの音声が一部で使われていることから，「もしかしたら……？」と期待していたファンもいたのではないだろうか。
　この企画の詳細は，現在のところ不明だが，実装は5月22日（木）になるという。個人的には，コスチュームやネギのクラブセットなどの販売に期待したいところだ。ちなみにイソッチさんは「同じツインテール絡みということで，初音ミ……クー？　との展開も期待したいですね」とコメントし，場内の笑いを誘っていた。

　ちなみにこの発表がされた際，さりげなく「A Shiny Day」の，“初音ミクの声入りバージョン”がBGMとして流れていた。これはゲームポットのスタッフが頑張って歌詞を考えたものらしい。
　こういった歌声入りの楽曲が，実際にどのような形でゲーム内に実装されることになるのか，いまから楽しみにしていよう。

■「スカッとゴルフ パンヤ」　http://www.pangya.jp/
■「パンヤ×初音ミク」　http://www.pangya.jp/event/vocaloid/