「ハンゲーム」アカウントハックへの対処で被害IDへのパスワード強制書き換え誘導を実施

　NHN Japanは，同社のポータルサイト「ハンゲーム」でアカウントハッキング対応の一環として，被害パスワードの変更誘導措置を行ったことを発表した。
　昨年あたりから各種オンラインゲームでアカウントハッキングの被害が続いている。アクセスしただけでパスワードを盗まれるようなサイトもあるため，かなり気をつけているという人でもパスワードを抜かれている可能性はあるのだが，事件が発生するまで気づかない人はかなり多いようだ。
　ハンゲームでは，これまでも加害者のIPブロックなどは行っていたものの，今回は，明確に被害を受けている人が確認された場合，自動的にパスワードの変更ページに誘導し，変更を促している。

　以前ゲームオンが同様な状況でパスワードの強制変更措置を取った際には一騒動あったのだが，今回は，パスワード自体の強制書き換えではなく，ログイン時に被害者のみを自動的に書き換えページに誘導するということで，急にゲームにログインできなくて驚いたり，登録時のメールアドレスが分からなくて慌てたりする人は発生しないだろう。
　アカウントハックが検出された場合に，加害者側のアクセスをブロックしたのちに変更ページに誘導するという流れにはなっているものの，別のIPアドレスからアクセスされた場合には加害者によってパスワードを変えられるという危険は残ってはいる（10/7 13:00追記：パスワード変更時に本人認証を行う流れにはなっているとのこと）。まあ，放置するのも危険なので，軟着陸のポイントとしては妥当なのかもしれない。
　パスワード変更ページに誘導された人は，パスワードを変更して，被害状況を確認しておこう（必ずしも，なにかなくなっているなどの被害があるとは限らない）。

　ハンゲームでは，アカウントハック被害に遭っていない人に対してもパスワード変更を呼びかけている。他社のゲームと同一のパスワードや，簡単なパスワ−ドでは簡単に侵入を許してしまうからだ。
　パスワードには，英単語など意味のある単語を避け，記号や数字を混ぜ込んだものを使うことが推奨されている。できるだけ長いパスワードのほうが安全である。
　パスワードを忘れないようにメモを取るのは悪くはないのだが，PC内に置いたりメールなどに流したりしてはいけない。単独ではなにか分からないように偽装して携帯電話内に入れておくなど，PCとは別の場所に置くことを心がけよう。

ハンゲーム内告知ページ

http://board.hangame.co.jp/bbs/notice/index.asp#Content=7977