5月10日に麻雀イベント「ハンゲDEポン」開催。なんと西原理恵子さんの直筆サインプレゼント！　

ギャンブラー西原理恵子さん，銀玉親方も参戦した
ハンゲーム「マージャンリーグ2」のオフライン大会

左から本大会の実況を務めた井出洋介名人，草場とも子さん，そして銀玉親方こと山崎一夫さんと木村和幸プロ。井出名人は8時間という長丁場にもかかわらず，よどみない解説を最後まで披露してくれた。さすが名人

　NHN Japanは5月10日（土），ゲームポータルサイト「ハンゲーム」のコンテンツ，オンライン麻雀ゲーム「マージャンリーグ2」のオフライン大会として，「ハンゲDEポン」を開催した。

　NHN Japanは2007年4月にも，「麻雀3」のオフライン大会「黄金リーチ棒争奪戦」を開催している。今回は「マージャンリーグ2」のオンライン大会を勝ち抜いた8名の雀士が参加。まずは赤/青組に分かれて準々決勝を行い，各組の上位2名（計4名）が準決勝に進出。準決勝は麻将連合-μ-（ミュー）に所属するプロ雀士3名，さらには銀玉親方の愛称で知られるギャンブルライター山崎一夫氏を加えた8名で争う。これを勝ち抜いた上位3名が，西原理恵子さんの待つ決勝戦で最終対局に挑むという流れになっている。

特別ゲストの西原理恵子さん（左）と銀玉親方（右）

　西原理恵子さんについては，もはや説明不要だとは思うが，知らない読者のために簡単に紹介すると，「毎日かあさん」「まあじゃんほうろうき」「鳥頭紀行」などの作品で知られる大ベストセラー漫画家。麻雀専門誌で連載を持っていた時期もあり，その男前な（女性だが）打ちっぷりと歯に衣着せぬ物言いで，麻雀界で不動の地位を築いている。

　当日は一般プレイヤーからの参加者8名のうち2名が欠席となり，会場から急遽参加者を募ることに。このハプニングに真っ先に手を挙げてくれた◆妃華瑠◆さん，チャンプラーさんは，いずれもマージャンリーグ2で開催されたG1，G2の優勝者で，とくに◆妃華瑠◆さんはマージャンリーグ2のβテストから参加しているベテランとのことだ。
　なお，今回も最初から全員に配牌済みの状態で麻雀牌が卓から出される全自動卓「アモス・アルティマ」が会場に用意された。解説の井出名人は「全自動の卓には我々（プロ）も慣れていないので，チョンボにならないように気をつけてください」とアドバイスしていた。


［出場者］
nanamitorikaさん
kotopiyoさん
そうるまんきちさん
幸村左衛門左さん
東能代さん
nyaago000さん
チャンプラーさん
◆妃華瑠◆さん

［主な大会ルール］
半荘戦，2万5000点持ちの2万5000点返し
あり／一発，裏ドラ，槓ドラ，槓裏ドラ，喰いタン，後付け，和了やめ，飛び
なし／ダブロン，トリロン，ウマ，赤牌，ヤキトリ，ワレメ，チップ，途中流，流し満貫

会場には多数のカメラが設置され，「ワレメでポン」さながらの対局中継を実現

準々決勝

　準々決勝最初の試合は，幸村左衛門左さんが早々に持ち点を失い追い詰められ，40分程度で終了という展開に。飛び入り参加のチャンプラーさんが＋24400点で1位，2位が＋9300点のnanamitorikaさんとなった。このテンポで進めば決勝戦まで時間が早まりそう……と思ったのだが，さすがに第1位試合は異例だったのか，続く第2試合は1時間半の大接戦の末，＋14400点でnyaago000さんが1位に。2位は-1100点のそうるまんきちさんとなった。

準決勝，銀玉親方とプロが参戦

　お昼休みをはさみ1：45PM，本日のゲストである西原理恵子さんと銀玉親方が登場。壇上での挨拶のあと，2：00PMを少々回ったところで大会は後半戦に突入。準決勝はプロを交えた8名のプレイヤーから，各試合の1位が2名，そして2位のプレイヤーのうち点数が高い1名，計3名が決勝戦に進めるというルールだ。

運でギャンブルを語らない銀玉親方も，この席にはノックアウト？

　親は木村プロでスタート。さきほどまでの一般プレイヤー同士の和やかな試合に比べて，場にはピリっとした緊張感が加わった。開始からしばらくはお互い慎重さが目立ち，やや膠着状態に。配牌が良くてもあとが続かないnyaago000さんは苦戦したものの，＋3700点でなんとか2位につけた。1位は＋18100点の忍田プロ。木村プロは最初から最後までツキに見放されてしまったようで，会場スクリーンで試合を眺めていた西原さんは「マージャンやってるとね，こんなことばっかりですよ」とつぶやいていた。

　銀玉親方も加わった第2試合は，予定より遅れて3：40PMにスタート。序盤は三原プロとnanamitorikaさんの遠慮の一切ない争いが見られた。本大会初の流局もあったが，最終的には三原プロが＋13300点で1位，そうるまんきちさんは＋12600点で2位となり，nyaago000さんを抑えて決勝進出を決めた。ちなみに期待の銀玉親方は−19100点で，ぶっちぎりのビリである。

決勝，西原さんに麻雀の神が降臨

　麻雀というゲームの特性上，分刻みのスケジュールなどあってないようなものだが，予定時刻を1時間近く過ぎて，いよいよトリの西原理恵子さんが登場。決勝戦は西原さん，忍田プロ，三原プロ，そうるまんきちさんというメンバーで行われた。

　ゲームのオンライン対戦イベントといえば，アニメ声のお姉さんがMCを務め，派手な演出にゲーム内BGMが流れ，試合の結果に一喜一憂するユーザーの歓声……というのがよくある光景。しかしハンゲDEポンは，決勝戦の様子が映し出されるスクリーンを一般参加者が黙って見守り，静まり返る会場で聞こえるのは井出名人の解説のみ。たまに「ほぉーっ」という，ため息とも歓声ともつかぬ声が小さく漏れるだけ。

　決勝戦は，場決めの段階から不穏な空気が。銀玉親方ほか，惨憺たる結果を残してきた席が西原さんに決定。一方，この日絶好調だった三原プロが，ユーザー参加型イベントだとか，ゲストもいるからといった遠慮をすっかり忘れたらしく，この局でも容赦ない強さを発揮する。
　メインゲストの西原さんは“呪われた席”の効果か，まるでエンジンがかからず。結局，南3局で持ち点が6000点を割るのだが，ここで単独トップ独走中の三原プロが“あえて西原さんをトばすため”のチーソー待ちリーチ。その直後に西原さんが山から引いてきたのが，ずばりチーソーという神のイタズラ。しかもマンズの面前チンイツがイーシャンテンだった西原さんは，テンパイすればチーソーを切らざるを得ないという絶体絶命の状況に。この様子が逐一ビジョンで中継されているものだから，井出名人の見事な実況も相まって会場は大盛り上がりである。
　結局，あれよあれよとメンチンをテンパってしまった西原さん，それが三原プロの当たり牌だと直感か何かで確信しつつも，止めることができずチーソー放銃。特別ゲストとして，まさに「プロの仕事」とは何かということを我々に教えてくれた。

この後，ドラを見事に引き当てる西原さん。この程度のミラクルは日常茶飯事!?

　こうして＋37300点で三原プロが堂々の1位。2位はそうるまんきちさん，3位は忍田プロ，4位に西原理恵子さんという結果に。
　この後，ステージ上では賞金とリーグチケットが渡され，ハンゲDEポンは終了となった。残念ながら4位という結果の西原さんに，本大会の感想を聞いてみたところ，「（三原プロが）いやな感じですよね。芸能人の運動会に呼ばれた，お笑い芸人と同じ立場っていうのを分かってない，空気を読まない頭の悪い打ち方よね」と，非常に西原さんらしい毒舌コメントをいただけた。


　前大会は武藤敬司さん，今大会は銀玉親方に西原理恵子さんと，回を重ねるごとに豪華なゲストが登場する，ハンゲームの麻雀大会。次回は誰が登場するのか，ユーザーは期待しつつ日々腕を鍛えておこう。

西原理恵子さんの直筆サインプレゼント

　西原理恵子さんに直筆サインをいただいちゃいました。こちらを各1枚，計2名の読者にプレゼントしたいと思います（絵柄の指定は不可）。応募は本日更新の「今週のプレゼント」から行ってください（本日の更新時刻は未定，お楽しみに）。