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ディヴァイン・ディヴィニティ 完全日本語版

ディヴァイン・ディヴィニティ 完全日本語版
公式サイト http://www.game-village.ne.jp/divine/index.html
発売元・開発元
発売日 2003/01/24
価格 1万290円(税込)
ジャンル
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このゲームの読者の評価
70
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • Pages: 1
  • ユーモアに溢れた(或いは溢れ過ぎた)ゲーム 70
    • 投稿者:カタカナ(男性/30代)
    • 投稿日:2008/11/03
    良い点
     DivineDivinity(以下DD)の面白さは間違いなくその文章にあります。
     とりあえずゲームを開始してステータス画面を見た瞬間からそれは始まります。HPの評価を見たら「棺桶に片足を突っ込んでいるぞ! さっさと坊さんを呼べ!」え、俺戦士なのに…。腕力を見たら「老婆にも負ける」とか言われてます。他のステータス評を見ても酷い言い方で、「お前はクズだ」というのを遠回しに表現してくれています。レベルが上がって強くなるとこの評価欄の文章も変わりますが、これも面白いです。雷耐性が高くなると「教会の尖塔で大声で神様の悪口を言ってもへっちゃらだ」とか、敏捷が高いと「アサシンギルドからスカウトされたことがある」とか…文章の一つ一つに笑わせてくれます。
     勿論クエストもこんな感じで、依頼人の多くがノリノリの会話をしてくれます。主人公も期待通りに口が悪く、軽い漫才のようなノリになったりして面白いです。依頼そのものもただのお使いかと思いきや大抵どこか一つ捻った所があって案外飽きません。性格の悪い王子に言い寄られる悲劇のヒロインは会って見たら酷い性格ブスだし、身寄りの無い孤児は教会の聖なる箱に小便してるし…。他にも言われた通りに実行すると依頼がうまく行かなかったり、特定のスキルを持ってると第三の選択肢が出たりと変化に富んでいます。「悪い点」の方で戦闘が単調と書きましたが、クエストの解決法は多彩です。色々と頭を使うクエストが多いのは楽しいですね。
     当然敵もノリノリで、「なんで俺達は口がないのに喋れるんだろう?」と討論してるスケルトンズ(彼らの結末は必見です)や、報酬が貰えなかったからという理由で部屋に取り付く悪霊と化した魔法使いとか、どこかおかしなキャラクターが満載です。味方もノリノリですが、会話の機会が少ないのが残念。
     ロード時間中にTipsが出るのですが、これも中々面白いです。「店主が怒っている時はもので釣って友達にしよう」とか、「牢屋に入れられても必ず抜け出す方法はある。それがゲームというものだ」とか、身も蓋もない文章が一杯あります。勿論真面目なTipsも多いですが…。
     こういう所々のブラック寄りなユーモアを笑えるかどうかがこのゲームを楽しめるかの鍵です。丁度4Gamerから体験版を手に入れられるので、是非一度試してみてください。宣伝宣伝。

     しかしブラックなユーモアだけでもありません。この世界で中心に描かれるのは「種族間のいがみ合い」です。混沌とした世界で人間やエルフやドワーフ達はお互いを疑い、罵り、最悪の戦争に向かって突き進んでいます。その中で主人公がどんな役割を果たせるのか。それが物語の中心となります。
     彼らは変わりません。最後までドワーフは頑固で、エルフは高慢ちきで、インプは意味不明だしオークはアホです。けれど誤解さえ解ければ互いに手を取ることは出来るし、それでも悪口雑言を忘れない彼らが大好きです。彼らの「欠点」が最後まで忘れずに描かれるからこそ、物語に現実感があります。
     そしてこれらの愉快な文章を楽しめるのは、翻訳の方の素晴らしい仕事にも拠ります。今まで見て来た中でも一番良く出来た翻訳です。
    悪い点
     まず最初に、致命的なバグがあります。必ず公式サイトを確認して、修正を行ってください。
     修正出来ないとゲームが途中で進まなくなります。
     シナリオの中盤までは進めてしまうので、そこでバグに遭うと激しくやる気を殺がれます。
     ゲームバランスを崩壊させるスキルがあるのも問題です。多少の有利不利は構いませんが、そういうレベルではなく「このスキルコンボがあれば他は何も要らない」レベルにバランスを崩壊させているスキル(正確にはスキルの組み合わせですが)が存在しているのは致命的です。封印すれば良いのは事実ですが、やはり最低限は製作段階で調整して欲しい所です。それ以外にも明らかに弱過ぎて役に立たないスキルが結構あるのも考え物です。折角のスキル制である以上、余りに大きな有利不利は発生しないように調整しなければ意味がありません。
     戦闘そのものが単調なのもスキルの多様性を阻害する一因です。敵の種類は多いですがHPや攻撃力に差があるだけで、戦い方そのものは凡そ四種類しかありません(近付いて殴る、魔法で遠距離攻撃、味方を回復、召喚連打)。そのため『敵によって戦闘方法を変える』必要がなく、似たような戦い方をずっと繰り返すだけになってしまいます。もっと工夫して戦わせるように調整して欲しかった所です。結局どんな敵もポーションのがぶ飲みで倒せてしまうのは芸がありません。
     メインシナリオはちょっとPCの干渉幅が少ないですね。強制で敗北したり、手の届かない所で死んだりするキャラが多いのはちょっと悔しいものがあります。尤もこれはキャラクターが魅力的で、サブクエストの方には選択肢が多い分だけそう感じるのかも知れません。
    総評
     欠点の多いゲームですが、魅力もまたあります。
     ただゲームシステムがスラッシュ&ハックを想定してるのにそちらは今一楽しくないのは特に残念な部分です。Diabloライクですが、本家に比べて非常に単調です。
     しかしストーリーやキャラクターは文句無しに面白いです。日本のゲームには中々見られない「口の悪い」ゲームですね。味方同士でさえ仲良しこよしではなく、むしろいがみあっていて、でも本当に大切な時にははっとするような友情を見せてくれます。そういうのが好きな人にはたまらないでしょう。完全オリジナルの世界観でありながらその表現は巧みで、奇妙な愛着を抱かずにはいられません。
     マイナス部分の多さから点数は低めにしましたが、ゲームとしては「100点か0点か」系のゲームに近い気がします。波長が合えばこれ以上ない名作となるでしょう。
     とりあえず昨今の物語にありがちな「みんな友達」に飽きている人にお勧めです。
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    3 3 2 5 5
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