Microsoftが，Kinectの音声，ジェスチャー認識機能を利用した新たな広告，「NUads」を公開

　Microsoftが，Xbox 360向け周辺機器「Kinect」を利用した，インタラクティブな広告モデル「NUads」を公開した。これは，現在フランスで開催されているカンヌ国際広告祭で発表されたもので，それに先立って記事を掲載したNew York Times（オンライン版）によると，プッシュされた広告に対してユーザーが何らかのインタラクトを行うことで，より強い印象を与えることができると説明している。


　「ナチュラルユーザーインタフェース」（Natural User-Interface）と「広告」（Advertizing）を合わせたと思われる造語「NUads」は，Kinectの音声/ジェスチャー認識機能を使った，新しいゲーム/コンテンツ内広告モデルだ。
　New York Timesの記事には，ユーザーが「Xbox Tweet」とXbox 360に向かって声を出すと広告の情報がツイートされ，「Xbox Near Me」と言えば広告に表示されるチェーン店の店舗が地図上に表示される。さらには「Xbox Schedule」と声をかけることで，テレビ番組の放映予定時間にアラーム音を出してくれる，といったことなどが紹介されている。


　この発表に合わせて公開された上のムービーでは，コカコーラの情報をツイートしたり，サッカーのメッシ選手からアディダスの詳細情報を引き出すといった具体例が紹介されている。

　ゲームとどこまで連動できるのかは分からないが，このNUadsが十分に実用的であると認められれば，今後，テレビ番組のようにスポンサーがゲームの制作費を負担するという新しいビジネスモデルも考えられそうだ。「広告付き」のゲームは嫌われる傾向があるが，それは価格とゲーム内容によって変わってくるだろう。NUadsは，2012年の春頃から本格的に運用される予定とのことだ。