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印刷2007/12/06 16:33

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セキュリティ被害でオンラインゲームを狙うものがトップに

 ウイルスバスターの開発元トレンドマイクロのレポートによれば,最近はオンラインゲームを狙うスパイウェアが,感染被害のトップになっているという。

 これらのスパイウェアの大半は,プレイヤーのアカウント情報(アカウント名とパスワード)を盗むためのものである「マルウェア」(悪意のあるソフトウェア)で,アカウント情報を盗んだり,キーボードの動きを見てパスワードなどを盗むキーロガーを仕込んだりして,情報を収集している。
 プレイヤー名とパスワードが分かれば,大半のゲームでは,そのキャラクターの持っているアイテムなどは盗み放題となる。ゲームによっては,パスワードをソフトウェアキーボードで入力させるものもあるが,これもキーロガーなどのパスワード窃盗ツールを防ぐための措置で,セキュリティ意識の高いゲームといえる。ゲーム内の銀行(ないし倉庫)を開くときにパスワードが別途必要になるものも同様で,多少は安全性が高まる。
 今回発表された統計は世界的規模のものなので,日本での状況をただちに示すものではない。統計を見ると,オンラインゲームといっても,種類としてはリネージュシリーズを狙ったものが9割以上を占める。アイテムの需要が非常に大きいことが原因だという。しかし,ほかのゲームが安全ということではないので,すべてのプレイヤーが危機意識を持つことが必要だ。

 オンラインゲームを狙うスパイウェアは,ものすごいペースで亜種が登場しているというのも特徴である。1日50件以上の新版が出ているという状況では,個別対応は現実的ではなくなってきている。対策ソフトを最新版にアップデートしても,数時間前に作られたマルウェアには対応しているわけもない。根本の穴をふさぐことが重要だ。
 しかし,新しいマルウェアとはいっても,古いマルウェアの仕組みを流用しているものも多いので,ウイルス対策ソフトが役に立たないというわけではない。完全というわけにはいかないが,多くの被害は未然に防いでくれる。

 比較的最近話題になったのは,オンラインゲームのキャラ育て代行サービスのサイトがマルウェアに汚染されていたというニュースだ。そこでは多数のセキュリティホールが狙われていたのだが,そのうちの一つがMicrosoft Data Access Componentsの脆弱性だった。このセキュリティホールはWindows XPのSP1でふさがれるのだが,その導入すらしていなかった人が被害者ということになる。これはある意味,自業自得といえるだろう。
 基本的なWindows Updateを施して,サービスパックなどを導入していれば,ほとんどのスパイウェアの不正侵入は防ぐことができる。最近はWindowsのみならず,Acrobat ReaderやQuickTimeの脆弱性も問題になるので,関連ツールは残らず最新版にすることが重要だ。

 セキュリティホールを使わないスパイウェアもある。ツールなどのふりをして,忍び込む古典的な手法がまだまだ横行しており,こういったマルウェアは,ウイルスチェックツールをこっそり止めるので,一度侵入されると危険度は非常に高くなる。最近は,最初にダウンローダを仕込まれ,そのあとは,次々とスパイウェアを送り込まれるという図式が流行中だ。とにかく,怪しいツールは使わないというのが最大の対策となる。

 Webブラウザを介して侵入するものは,Webページを閲覧しただけで感染する可能性があるが,上記のように既知のセキュリティホールをふさげばほとんどの問題は防げる。Webブラウザ自体のセキュリティホールの問題もある。FireFoxとIEでどちらが安全かという議論もあるのだが,FireFoxのほうが細かい問題点が多いが,発見され次第パッチが作成されている。それに対してIEには未解決のセキュリティホールが多い。既知の問題点が少ないという点では,Operaが安全だという説もある。
 被害に遭わないようにするためにも,各種アップデートはきちんと行っておくことと,ウイルス対策ツールの導入は当然として,スパイウェアに特化したツールの導入なども検討したほうがよいだろう。
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