
三重県にある鈴鹿サーキットは,御存知ホンダの系列会社。毎年シーズンの終わりに鈴鹿GPが開催されることもあり,「鈴鹿GPでワールドチャンピオンの行方が決まる」という展開が実に多い。'98年の鈴鹿GP最終戦も,見事にそのパターンにハマっていた。
鈴鹿サーキットの特徴は,低速コーナーから高速コーナーまであらゆる要素が詰まったテクニカルコースであること。また,時計回りで始まった周回方向が途中から立体交差で逆周りになる点も珍しいだろう。コース幅がやや狭いこともあってパッシングは難しく,予選順位が重要なことはいうまでもない。
1コーナー(図中FIRST CURVE)は複合コーナーとなっていて,カーブ後半に合わせたライン取りが重要。連続する
S字コーナー(図中S CURVE)も,先のコーナーを考えたラインでリズミカルに抜けて行きたい。

複合コーナーの
スプーンカーブ(図中SPOON CURVE)を抜けると,長い裏ストレートは全開区間だ。立体交差の上あたりからゆるい左カーブになるが,ここはわずかに減速するだけで6速キープでクリアしたい。トップスピードは,ホームストレートエンドで190mph前後だ。