
ビールとソーセージの国ドイツ。フランクフルトからアウトバーンで南へ100kmほど突っ走ると,ドイツGPの開催地,ホッケンハイムの街に到着する。ドイツといえばマクラーレンチームにエンジンを供給しているメルセデスベンツの地元だが,ミハエル・シューマッハの母国でもある。グランドスタンドは,フェラーリチームを応援するファンが目立つようだ。
ホッケンハイムリンクは,全長6.823kmのロングコース。魔物が住むという深い森の中を突っ走るハイスピードセクションは,3か所のシケインに区切られているとはいえ,長時間の全開運転が続き,エンジンにとっても過酷な超高速区間だ。トップスピードは軽く210mphを超える。ダウンフォースを減らしてトップスピードを上げるセッティングは必須だが,
アジップカーブ(図中AGIP KURVE)から始まるインフィールドセクションの連続低速コーナーもスラスラと駆け抜けていかなければならないところに,このサーキットのセッティングの難しさがある。

コース図のコーナーの形は残念ながら必ずしも正確ではないようだ。そのため,シケインの出口のように一見おかしなライン取りに見えるところもあるが,ゲーム中に登場するミカ・ハッキネンのライン取りを出来るだけ忠実に記録するよう心がけた。