| GeForce3公式発表&ムービー公開! | 26th Feb. 2001 |
米NVIDIAは2月26日,これまで"NV20"の開発コードネームで知られていた3Dグラフィックアクセラレータを「GeForce3」として発表し,サンプルカードも併せて公開した(右の写真参照)。NVIDIAのDerek Perez氏(Director of Public Relations)によれば, ・GeForce3のレンダリングパイプライン数は4,テクスチャ生成エンジン数は4 ・ビデオメモリとのバスインタフェースも上り下り128ビットで256ビット とのことで,これが正しいとすれば基本構造はGeForce2にかなり近いということになる。 強化されたのはPer Pixel Shader(またはプログラマブル・シェーダー)機能の部分で,GeForce3では4個あるそれぞれのレンダリングエンジンで9個(つまり合計で4×9の36個)のオペレーションが同時に実行できるようになった。 DirectX 8.0のDirect3Dに新搭載されたプログラマブルシェーダー機能は,NVIDIAからマイクロソフトへライセンスされたものであり,当然のことながらその全ての機能に対応するGeForce3。NVIDIAは,
・GeForce3=DirectX 8.0・DirectX 8.0=GeForce3 というキーワードを掲げ,世界初のDirectX 8.0完全対応ビデオチップであることを強くアピールした。 強化されたプログラマブルシェーダーは,既存のDirectX 7以前の時代のゲーム資産にも有効に働き,高解像度におけるフルスクリーンアンチエイリアシング(FSAA)の実効速度を驚異的に向上させるという。具体的にはフィルレートでGeForce2の3.2倍,QuakeIIIの実効フレームレートで2.2倍になるとのことだ(真中の写真参照)。また,新開発の5点リサンプリングによるFSAA「Quincunxモード」も搭載したため,低解像度でも高品位な画面を得られる。 実際の製品は3月中旬よりクリエイティブ,リードテック,エルザといった有名ベンダー各社から登場する予定で,その製品価格は399米ドル前後になる見込み。なお,サンプルカードではGeForce3のコアクロックが200MHz,ビデオメモリが460MHz DDR(230MHz×2倍)だったが,実際の製品の仕様がどうなるかは現在のところ不明だ。
(トライゼット西川善司) |
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