モンスター同士のおしゃべりが聞けるRPG? - 10/12 9:45


 Piranha Bytesが開発中のRPG「Gothic」は,シングルながらも,既存のRPGの概念を全て覆す大物になりそうな予感がする。
 まずは,「優れているけど目新しくはない点」から挙げてみよう。武器や防具は,すべて装備が見た目にそのまま反映される。まぁこれは昨今のRPGではよくある話だ。そして完全3Dであり。これもまぁ普通(常に第三者視点であるのは珍しいが)。
 スキルはゲームスタート時に,何一つ決定する必要はない。みな同一条件でスタートし,その後はその人の好みに応じて訓練するスキルを増やしていけばいいのだ――タイプこそ違えど,ちょうどウルティマオンラインのように。
 しかし。ここから先がすごい。
 モンスターにはすべてAIが搭載されている。いままでのゲームにあったような"子供だましのAI"ではない。ポーチで談笑するOrcが,あなたを見つけるやBattle Axeを握り締めて襲いかかってきたり(しかも床から拾い上げるらしい!),モンスター同士にも抗争があったり(嫌いなもの同士はお互いに見つけるやいなや攻撃を加える模様――EQ用語でいうところのKoS [Kill On Sight] というやつだ)。某コンシューマRPGのように,姿は見えなくても画面が切り替わって突然襲いかかってきたり(それでいて逃げたり!),プレイヤーを見つけるやいなや襲いかかるモンスターとも違う。明らかにプレイヤーが強いと逃亡したり,近くに"より嫌いなモンスター"がいればそっちに攻撃の矛先を移したり,となかなか芸達者。
 また悪いことをすると,Guardが飛んできたりカルマが下がったりする代わりにNPCがあなたを非難し,良い行いをすれば,ピンチのときにNPCが助けてくれる(かもしれない)。キャラクターの動きにもいちいち細かい描写が設定されており,最初は木こりのように剣を振るうことしかできないキャラクターも,Swordのスキルを学べば,身のこなしが敏捷になる――しかもそれが画面内の動作にも反映されるのだ。
 魔法も一味違う。およそすべてのRPGにあるんじゃないかと思われるFireball系魔法。大体においては「Fireball」が名前(そして効果範囲など)を変えて覚えていくものだが,Gothicは違う。最初はタバコを火を点ける程度だった威力の「Fireball」が,練習を積むにつれてどんどんレベルアップしていくのだ。
 「あぁこれでネットワークRPGだったらなぁ……」と思うのは誰しもいっしょ。しかし,のんびりいつでもできるシングルRPGも,こういうシステムが搭載されてくれればまた楽しいものになっていくに違いない。なにぶん情報がドイツ語のWebサイトばかりで今ひとつ正しい情報である確信がないのだが,大筋は合っていることを願う。勘違いなどを見つけたら,ぜひ一報ください:)

クリックで拡大します クリックで拡大します クリックで拡大します
クリックで拡大します クリックで拡大します クリックで拡大します


←Back to Daily News
←Back to News Archive