ネットキャッシュで遊べるオンラインゲームは,どんどん増えてきている。 2005年4月末からネクソンジャパンの製品が対応し,同社の10数本のオンラインゲームがネットキャッシュで決済できるようになる。そんなわけで今回は,ネクソンジャパンのMMORPG 「テイルズウィーバー」を紹介してみよう。

 

 

イベント部分ではキャラクターの会話でストーリーが進行する

 テイルズウィーバーは,ちょっと変わったMMORPGだ。画面はクォータービューの2D仕様で,最近のPCゲームの潮流とはかけ離れている。いくつか画面を見れば,会話シーンでキャラクターのバストアップ画像が左右に表示されるなど,コンシューマゲームっぽい雰囲気を濃厚に持っているのが分かるだろう。そう, コンシューマライクなRPGやアドベンチャーゲームの持ち味をそのままにMMO化したのが,この「テイルズウィーバー」なのだ。
 "MMORPGは自由度が高い"といえば聞こえはいいものの,いきなり異世界に放り出されて「なにをやったらいいの?」状態になったことのある人も少なくないだろう。最近では,初期クエストや導入部分の強制クエストなどで方向づけをするようにもなってきているが,そういったものをゲーム全編に取り入れている作品だと考えてもいいだろう。これまでPCのMMOPRGに慣れていない人でも,これならさほど抵抗なくゲームに入り込めるだろう。

 

 舞台となるのは,地球に似た星のアノマラドという国。そこにいる8人のキャラクターのうちの一人を演じることになる。ゲームを起動すれば分かるのだが,起動画面の左上に「原作:ルンの子供達(作者:ジョン・ミンヒ)」と書いてある。「ルン」というのが,どうやら「Rune」のことらしく,原作はファンタジー小説「ルーンの子供たち」ということになる。著者は韓国の女性作家だそうだ。ちなみに, 「こちら」を見れば原作本の日本語化を待望する声が大きいのもよく分かる。コメントからは,テイルズウィーバーの人気のほども読み取れるだろう。

 原作つきゲームの場合は,ゲームの舞台だけ借りるのとストーリーを取り入れる2種類がある。本作テイルズウィーバーは,後者だ。要するに,すでにある原作(ないしはそれに沿ったストーリー)が最初から用意されていて,それをイベントやクエストによって進めていくという,コンシューマゲームでの原作つきRPGでお馴染みの展開を,MMOの規模にまで拡大したものだといえる。


 自由にキャラクターが作れる一般的なMMORPGとは違い,本作のプレイヤーキャラクターは基本的に8種類しかいない。しかし,その8人が絡み合ってストーリーが展開するという,普通のMMORPGにはないストーリー要素を備えており,かつ,マルチプレイヤー対応でシングルプレイRPGとは一味違ったダイナミックなものになっている。
 ゲームはシナリオごとにチャプターで進行度が分けられ,2005年3月10日現在は,チャプター8までがリリースされている。

 ストーリーが主で,それをRPG要素でつないだゲームなわけだが,長く楽しめるようにゲーム内コミュニティ要素も充実している。ギルドにあたる「クラブ」では,「クラブの経験値」によって収容人数制限があったり,各種チャットはもちろん,ゲーム内メッセンジャーも用意されている。またペットを育てたりといった,直接ストーリーとは関係ない部分での楽しみ方もできる。

 

キャラクター7人によるきけダンジョンでの戦闘シーン 街の中ではフリーマーケットも盛んに行われている ペットはペット屋さんで。孵化器と卵を買って地道に育てよう

 

 

 テイルズウィーバーの魅力は,そのストーリーさることながら,それを織り成す多彩なキャラクター達にある。シナリオ主体であるからこそ,一般のMMORPG以上にプレイヤーキャラクターは重要になる。思い入れができないキャラクターでは,プレイしていてもストーリーが展開されてもいま一つである。まずは自分に合ったキャラクターを探してみよう。

 

 

シベリン・ウー
 記憶を失った傭兵。わずかに記憶に残る「黒衣の剣士」を探して旅をしている。ナヤトレイになつかれており,行動を共にしている。性格はやや軽め? 魔法はまったく使えず,もっぱら剣などの武器による直接攻撃を得意とするタイプ。
ナヤトレイ
 苗族最後の生き残りで,「神の武具の守護者」。武術では図抜けた実力を持つ。性格は無口で沈着。命の恩人のシベリン以外のいうことは聞かず,傭兵としては扱いにくい面も。二刀流に加え,多少の魔法も使用できる万能戦士タイプ。
イスピン・シャルル
 男装(?)の王女様。反逆者に追われたときに崖から飛び降りたものの,不思議な力でオルランヌからアノマラドまで転送される。性格は温和だが冷静な判断も下せる。攻撃魔法と回復魔法が使用でき,素早い攻撃を得意とする軽戦士タイプ。
マキシミン・リフクネ
 貧乏探偵。シャドウ&アッシュにこき使われているが,金にはならず,むしろ借金を重ねる不幸の星の下に生まれた男。性格は気まぐれで皮肉屋。剣などによる優れた攻撃力はもちろんのこと魔法もかなり使え,魔法剣士として育て上げることも可能だ。
ルシアン・カルツ
 豪商の息子でお気楽青年。有名な冒険家だったご先祖様のように,冒険を出ることを夢見ている。友人のボリスと行動を共にしている。性格は,明るく軽い。強力な攻撃魔法も使え,剣などの武器もそれなりに使いこなす,平均的な戦士タイプ。
ボリス・ジンネマン
 封印された魔剣「ウィンターラー」を持つ者。ルシアンの護衛という立場だが,"軽い"ルシアンとよいペアとなっている。性格は冷静沈着で個人主義者。剣はもちろん,魔法も使え,魔法剣士として育て上げることも可能だ。
ミラ・ネブラスカ
 鞭使いのおねえ様。海賊として生まれ,義父を殺した青いガレー船を追っている,海賊船の船長だ。性格はさばさばしていて豪胆。魔法は使えず,鞭などを主とした軽量な武器をうまく扱う軽戦士タイプ。攻撃力と回避力に優れている。
ティチエル・ジュスピアン
 幸運の星の下に生まれた天然ボケ少女。大魔法士として高名な父をも凌ぐ才能に恵まれている。武器攻撃もできないわけではないが,魔法主体のキャラ。性格は天真爛漫お花畑。魔法に関しては種類も多彩で,回復系白魔法の第一人者でもある。

 

 

 プレイヤーはこれらの背景を持ったキャラの一人を選択し,ストーリーを進めていくことになる。なお,原作ではもっとキャラクターがいるらしいので,今後新キャラが出てくることもあるのかもしれない。 

 

 

チュートリアルでお金や地図がもらえる
 テイルズウィーバーは1週間の無料プレイができるので,とりあえず気軽に始めてみるのがよいだろうが,これから始めるにあたっての注意点を挙げておこう。
 まず,最低限公式ページはざっと読んでおこう。確かに本作にはゲーム内チュートリアルもあり,随時さまざまなTipsがゲーム中に示されるという親切設計だ。しかしキャラクターによっては,説明もなくいきなりゲームが開始されてしまって途方に暮れる場合もあるので,基本知識を押さえておくのが重要だ。
 まず,操作系から注意点をまとめておこう。

 

画面右下の地図は拡大もできるぞ
・マップ
 最初にマップだ。画面の右下に表示され,
Mキーで拡大/ON/OFFを切り替えできる。マップの建物にマウスカーソルを合わせると簡単な説明を表示してくれる。なお,多くのプレイヤーは 「シャドウ&アッシュ」という怪しげな傭兵ギルドに所属している。依頼次第でなんでもする謎の仕事屋家業だ。ナルビクなどの大きな街には窓口がある。

 

・自動戦闘
 戦闘は敵をクリックすることで開始されるが,殴るたびにクリックしていくのは面倒だ。そういうときは, Ctrlキーを押しながらクリックすることで,以降は自動戦闘になる。

 

・自動取得
 森の中などで,敵が落としたものが見えづらいときがある。そういうものを拾うときは, Zキーで自動取得をするといいだろう。

 

・スキル
  スキルは,選択して左上のメイン状態ウィンドウに表示されたものが,マウスの右クリックで使用可能だ。使用するスキルは,クイックスロットに入れておいたものをファンクションキーで切り替えるという方式。ちなみに,インストール後のデフォルト状態ではゲーム起動時にクイックスロットは表示されていない。公式ページやプレイヤーガイドではQキーで表示のON/OFFとなっているのだが,これは
Ctrl+Qキーの誤りだ。

 

・拾い食いで体力回復
 体力が減ってきたときは,食品関連の拾いものを思い切って食べると体力を回復できる。

 

・コンボ(チェーンアーツ)
 レベル6以上から,1回の攻撃で複数回の連続攻撃を行うコンボが可能になってくる。これは,セットしておいた攻撃が戦闘中に勝手に連続攻撃になるもので,とくに操作は必要ない。

 

 それと,キャラクター作成時の攻撃タイプ選択で基本的な方向性が決まってしまうので,よく考えて選ぼう。チュートリアルでていねいに説明してくれるのだが,ゲームが始まっていたらすでに手遅れだ。ちなみに,キャラクター選択画面を見ると3人分のスペースしかないが,1サーバにつきキャラクターは6人まで作成できる。一つのアカウントですべてのサーバにアクセス可能なので,プレイできるキャラクター数は最大で6×サーバ数(現在12台)=72人ということになる。

 

 

戦闘のエフェクトは結構派手
  どのキャラクターを選んでも,最初に状況説明的なムービー(?)を見ることができる。ストーリーがウリのゲームなので,目を通しておこう。チュートリアルは必須ではないが,受けておくとお金とアイテム,経験値をもらえるのでやっておくべき。
 街では,それぞれのストーリー展開で見た「それらしい建物」に行くと簡単なクエストをもらえる。それをクリアすれば次のクエストが待っている。見た目はおつかい程度の初期クエストなのだが,たいていの場合は大陸半分縦断させられるキツめのクエストになる。それもそのはず,実はいきなりメインディッシュの始まりだったりするのだ。
 レベルを上げて,装備を揃えて,スキルを覚えて……。ストーリーを進めるためには,これは避けて通れない道だ。とりあえずそのクエストが終われば,チャプター1が始まる(または半分終わる)。旅を続ける過程で,レベルも相当上がっていることだろう。そしてそこから次の章へと続いていくわけだ。現在までにリリースされている8章以外に,今後も続々と新章が追加されていく予定だ。なにしろ原作のほうもまだシリーズが続いている途中なのだから。

 

お金稼ぎでザコモンスターを集めて調子にのっていると…… 完全に包囲されStronghold Siegeに突入したりする なんとか切り抜けた

 

 また,一人分のストーリーだけでは,ゲーム全体の流れを把握できない。現状のチャプターを終えたとしても,まだ7人分のストーリーは残っているのだ。普通のMMORPGではキャラクターを作り直しても,基本的な展開は変わらない(そもそもストーリーがない)。そういう意味では,1本で8倍楽しめるお得なゲームだといえるだろう。また,これまでコンシューマゲームしかしたことがない人をMMORPGに誘うのにも適したタイトルだ。友人を誘い込む作品としても,ぜひ。

 

 

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