1.ゼンマイ巻き機
 オスカーが操縦するからくり機関車で,バラディレーンを旅立ったケイト。あとはボーっとしていてもハンスのもとまで辿り着く……ということはもちろんなく,機関車は目的地には着かず,バロクシュタットという土地で停車してしまう
 バロクシュタット駅は,バロクシュタット大学の構内に作られた駅……といっても,駅として利用されている様子はないが,まぁ,あまり細かいことを気にしてはいけない。とにかく,緑と鳥に囲まれた,非常に美しい駅である。
 しかし,どんなに美しい駅であろうが,ここにハンスがいないのであれば,途中下車するのは時間の無駄だ(ただでさえいろんな人から「早く帰ってこい」と電話がかかってくるし)。そこでオスカーに事情を聞くと,なんと,またもやゼンマイを巻く必要があるという。だが機関車の近くには,ゼンマイを巻くための機械が見当たらない。ここでもひと仕事する必要がありそうである。

 バロクシュタットは,これまでいたバラディレーンとは違って,最初からほとんどの場所に行ける。しばらく歩き回ってみるのもいいだろう。なおここでは,物語の流れを考慮して,最短ではないルートで攻略していく(もっとも今回分をすべて読めば,バロクシュタットの最短攻略ルートも分かるはずだ)。
 まずは,機関車を左に降りて(機関車の右側に出る),機関車の進行方向(右)に真っ直ぐ行く。すると,早くもゼンマイ巻き機を発見できるはずだ。これでひと安心ではあるが,問題は,どうやってここまであの巨大な機関車を運ぶか,である。
 ともあれ,やるべきこと(機関車を運ぶ方法を考える)が分かったから,また駅に戻ろう。

 

2.バロクシュタット駅
 機関車のあたりまで戻ると,オスカーに呼び止められる。なんでも,大学の責任者達がケイトに大学まで赴くように伝言していったらしい。まぁ大学にはのちほど行くとして,とりあえずまた機関車を出て,今度は機関車の右側,後方(左)に進んでみる。

 途中で曲がらずに真っ直ぐ行けば,川のほとりにたたずむ駅長を見つける。いろいろと話を聞いてみよう。あと,駅長の近くに落ちているものを拾っておくのを忘れずに
 階段のあるところまで戻ったら,線路をまたぐように右へ。駅の出口があるが,まだ出ずに,今度はホーム沿いに右へ行く。

 しばらく進むと,船に乗った夫婦に出会う。で,(おそらく)ケイトはひらめくわけだ。この船ならば,機関車をゼンマイ巻き機のところまで引っ張れるのではないか,と。そこで彼らにお願い(ヘルプ)してみると,二つの条件を突きつけられる。一つは,水門を開けること。もう一つは,金銭による報酬だ
 水門のほうはひとまず置いておいて,ともかく彼らの要求するお金――値切って100ドルになった――をなんとかしなければならない。"仕事で海外に来ている弁護士"であるケイトだが,彼らの要求する100ドルは支払えない模様。彼女は,よくいえば,しっかり者なのだろう。
 ともかく,またもや次にやるべきこと(なんとか100ドルを稼ぐ)は分かった。そこで今度は,学長達の呼ぶ大学へ向かう。

 

3.大学
 駅の正面にあるのが大学だ。ここも立ち入り禁止の部屋は少なく,最初からいろいろな場所に行ける。さほど順番は関係ないので,自由に探索してみよう。
 入ってすぐ左にある巨大なドアは,図書室へ通じている。ここには大量の本が所蔵されている。……といっても,もちろん全部読む必要はないし,そもそも手に取ることさえできない。なぜかケイトには自分に必要な本が分かるようで,ここでは2册の本だけ入手できる。両方入手したら,軽く目を通して,図書室をあとにしよう。

 図書室を出て左に行くと,奥の部屋で学長達が待っている。この三人が,"三バカ"というか"スリーアミーゴス"というか,なんとも名トリオである。彼らの言っていることは正直よく分からないが,ともかくハンスとおぼしき人物が作成した"演奏台"を修理すれば,報酬としてお金をくれるらしい。次から次へとやるべきことが増えていくが,まぁ仕方がない。なんとか修理する方法を考えよう。

 大学の玄関から見て右側に行くと,マンモスの化石に見入っているコロネリウス・ポンス教授と出会う。彼は,マンモスはもちろん,なんとハンスについても詳しいようだ。この二つのことを中心に,じっくり話を聞いておこう。
 彼に,図書室の本に書いてあった"ソービニヨン葡萄"について尋ねると,駅長が知っているだろうといった話を聞かせてくれる。そこで駅に戻り駅長にもソービニヨン葡萄について聞いてみると,なぜか慌てた様子で,その場から立ち去ってしまう。しかしすぐにまた駅長に会えるので,もう一度問いただすと,……ポンス教授に話を聞けという。
 仕方がないので,大学に戻って,ポンス教授に話を聞こう。ポンス教授に駅長とのやりとりを伝えれば,次には学長達に話を聞くようにアドバイスされる。そして学長達に問いただすと……ようやく真相が分かる。このあと駅に戻り,駅長に質問すれば,彼はある場所へ連れて行ってくれる。

 

4.演奏台
 さて,苦労してソービニヨン葡萄を手に入れたわけだが,いったいなんの役に立つのか?
 謎というほどでもないのでハッキリ書いてしまうが,今直すべき"演奏台"の中に入るには,"カッコウの卵"が必要なのだ。で,このカッコウの卵を手に入れるためには,二つのアイテムが必要。その一つが,ソービニヨン葡萄なのである。
 カッコウの卵は,機関車の近く(機関車の左側に降りたところ)のはしごを上ったところにある。しかしこのはしごの前にはアマゾンアカカッコウが3羽いて,近づくとケイトを威嚇して,追い払われてしまうのだ。カッコウくらい逆に追い払えばいいと思うかもしれないが,前回も書いたように,ケイトは上品なのである。そこで使うのが,彼らの好物であるソービニヨン葡萄というわけ。
 さて,無事に上に着くと,鳥の巣を見つけるだろう。この中の一つだけ大きい卵が,カッコウの卵である
 卵に手が届かない? ここでは,カッコウの卵を手に入れるために必要なもう一つのアイテム,"試験管バサミ"を使おう。

 さて,この試験管バサミの手に入れ方だが,……もしかしたら,これがバロクシュタットで一番の難問かもしれない。一度引っかかると,いつまで経っても分からないだろう。
 試験管バサミは,ポンス教授の研究室にある。では,どうすれば研究室に入れるのか? ヒントは,"彼を喜ばす"ということ。どうすれば彼が喜ぶのか? よく考えてみよう。

考えても分からなければ,

 なお,教授の部屋にはほかにも重要なアイテムがあるので,取り忘れのないように(この時点では,合計三つのアイテムが取れる)。

 カッコウの卵を演奏台の入り口にセットすれば,中に入れる。さて,問題の"修理"だが……まぁ,ここで説明するまでもなく,実にあっけなく演奏台は動き出すだろう。なぜこれくらいのものが今まで直されずにいたのか,不思議なくらいである。
 簡単だったとはいえ,(それまでが大変だったし)学長達のところへ行き,約束のお金をもらってこよう。

 

5.水門
 船乗りの夫婦にお金を渡すと,水門を開けるための鍵を渡される……ていうか投げられる。ちゃんと拾っておくこと
 さて,この鍵を使って水門を開けなければならない。駅の入り口まで戻ると,ママから電話。彼女はフランクという歌手について長々と語り始めるが,いつものように適当に聞き流し,さらにまっすぐ進もう。電話のついたコンソールがあるので,そこにカーソルを合わせて,ズーム。
 備え付けの電話機は壊れているので,携帯電話を使って,看板に書かれている番号(2766-6742)にかけよう。今いる場所がバロクシュタットだということを覚えていれば,あとは電話の指示通りに携帯電話のボタンを押すだけ。
 ただ,いまは担当がいないということで,携帯電話を使った操作では,水位は変化しないし,水門も開かない。そこで先ほどの鍵を使って,手動で操作しよう。
 電話のメッセージをちゃんと聞いていれば,操作方法はすぐに分かるだろう。水位を下げれば,水門が開く。
もし操作方法が分からなければ,

 水門が開いたら,一度船のところまで戻り,夫婦に機関車のところまで進むように伝える。このあと機関車のところへ行く前に,水位を戻しておこう
 船が機関車の隣まで来たら,また夫婦と話し,船と機関車をつなぐための鎖を投げてもらう。その鎖を機関車に接続するためのアイテムは,すでに持っているはずだ。接続すると,ようやく,機関車がゼンマイ巻き機のところまで進む。ゼンマイを巻いたら,先ほど電話のあったポンス教授の講義を受けに大学へ戻ろう。
 大学でポンス教授の講義を受けると,シベリアのストーリーに関わる多くの謎が解明するはずだ。このあと教授の研究室へ立ち寄り,二つのアイテムを取ったら機関車へ戻ろう。

 前回同様,慌ててオスカーに話をしても,規則を盾に出発してくれない。貴重品をセットしよう。もしこの時点で,今回新しく手に入れたボイスシリンダーを使っていなければ,今のうちに見ておくこと。
 すべての貴重品を所定の位置にセットしたら,オスカーと話して,出発進行!

 ……が,すぐに止まる。オスカーはいない。

 

6.見張り台
 機関車の左側に降りると,近くに小屋がある。その中に,なぜかオスカーが。なんでも目の前の門を越えるには,出国ビザが必要だというのだ。そして出国ビザは,この門の見張り台にいる人物から発行されるらしい。
 見張り台には小屋の裏手から上れる。そこではマラテスタ陸軍大尉が見張りをしており,彼がビザの発行も担当しているとのこと。ところがこの大尉,門の向こうに敵の偵察兵がいて危険なので,ビザを発行できないという。
 しかしケイトが望遠鏡を覗き,焦点を合わせてみると……そこに見えるのは,ただの枯れ木。この大尉,かなり目が悪いようである。
 彼にビザを発行させるには,なんとかして,門の向こうに危険がないことを分からせるしかない
 では,どうすればいいのか? ヒントは,図書館で読んだ本。2册の本のうち,片方にはアマゾンアカカッコウとソービニヨン葡萄について書いてあった。もう片方には何が書いてあっただろうか?
分からない人は,

 無事にビザを入手したら,オスカーのいる小屋に対して,ビザを"使用"。チケットをもらって機関車に戻ると,いつの間にかオスカーが先回りして待っているので,チケットを渡す。
 これで,今度こそバロクシュタットとお別れだ。
 ……しかし,あのボートの夫婦は,その後どうしたんだろう?

 

次回へ続く

 

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