Operation Flashpointの楽しさを広げよう

2001/08/23
Text by 虎武須(Kobs)

クリックすると拡大します  日本での代理店イマジニアからのリリースから早1か月近く経過し,ファンの熱い支持を受けている「オペレーション フラッシュポイント コールド ウォークライシス日本語マニュアル付」(以下OFP)。シングル,マルチを一通り終えたプレイヤーにとっては,そろそろ次のステップに進みたいと思っているころだろう。
 イマジニア公式サイトでは,ユーザーファンページの検索はできるものの,肝心の"それ以外"の面白そうな部分の情報は欠落しており(むろん正式サポートなどできないので仕方ないのだが),散乱した情報の収集に手こずっていることだろうと思う。そこで本記事では,OFPに関する現時点での情報を,小刻みながらもまとめてみることにした。OFPが面白くなるのはまだこれからで,本格的に盛り上がるのは北米版が発売される9月以降と見てよいだろう。いまから修行に励め!

OFP完全版とは?
 さて,今現在リリースされているヨーロッパ版と日本でのイマジニア版などは,OFPの"完成品"ではないことをまずお伝えしておこう。
 OFPは3段階の大規模なパッチが当てられる予定となっており,先日公開された"アップグレードパックver.1"(当サイトの「こちら」からもダウンロード可能)を始めとして約1か月ごとに順次公開される予定となっている。北米リリース版はこれら3パッチが当たった完全版となる予定だったが,現在パッチのリリースが若干遅れ気味となっているようなので,実際にそうなるかどうかは流動的だろう。OFPユーザーは,イマジニアのサイトや本サイトなどでパッチの情報に気を配っておこう。最終的には"Conquest"なる新しいタイプのマルチプレイスタイルが提供される予定もあるようだ。なお,アップグレードパックver.1の詳細は日本語公式サイトの「こちら」にある。

快適なOFPプレイに必要なもの
クリックすると拡大します  OFPが重くてゲームにならない,という話を聞くことがある。これにはさまざまな条件があると思うが,そこそこのマシン構成なのであればぜひ気を配ってほしいのが"メモリ容量"だ。試しに128MBのメモリでプレイしたところ,スワップのためディスクアクセスが多く,非常にストレスを感じた。これを256MBに増設したところスワップはほとんど発生しなくなり,快適にプレイできたことをお伝えしておこう。むろん個々の環境によって差は出ると思うが,あながち勘違いでもないだろう。
 最近はメモリも安価になっているので,ここはぜひ増設してほしいところ。128MBと256MBでの快適度は雲底の差であると断言しよう。

ユーザーミッション
 OFPでは,ユーザーが作成したミッションがネット上で多数公開されている。製品に付属のミッションに飽き足らないファンはこれらのユーザーミッションを楽しんでいることと思う。だがこれが,あちこちに散らばっているうえに数があまりにも多すぎて,どれが面白そうなのかがさっぱり分からない。今回は,その中から厳選して次のサイトを紹介しておこう。
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■ operation-flashpoint.de
 ドイツ語で書かれているため内容は分かりにくいが,ミッションごとのRatingが設定されているので,面白そうなミッションはなんとなく分かるだろう。膨大な数のミッションがアップロードされている総本山。Topページ左側下のほうの「Downloads」−missionenからミッションダウンロードができる。

■ Operation Flashpoint Mission Center
 こちらは英語で,各ミッションの詳細なレビューも書かれている(上記サイトもドイツ語で書かれてはいるのだが)。残念ながらミッション数は少ないのだが,そのぶん厳選されているともいえる。

 上記のほかにも,レビュー中で紹介した日本のサイトでは,オリジナルのミッションをアップロードしている。こちらもぜひプレイしてもらいたい。
■ Zipang HQ

■ OFC,KOKOA MISSIONS

 また下記サイトでは,operation-flashpoint.deに掲載されたミッションを日本語で解説している。ミッション以外にもニュースネタが豊富なので,OFPファンならぜひブックマークしておくべきサイトだろう。
■ New Sounds OFP SECTION
MODs
 ひととおりOFPをやり終えたファンが首を長くして待っているのがModsだ。ここでは,いくつかリリースがアナウンスされたModsを挙げてみた。
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■ Operation VIETNAM
 OFPベースとしては最も期待度の高いModで,ベトナム戦争における1968年から1969年のシャウ・バレーでの戦線を主な題材としている。ベトナム戦で使用された兵器はもちろんのこと,OFPでは見られなかったブービートラップの設置なども予定されている。リリース時期は未定とのことだが,マップやトレイラームービーの音声を公開するなど,着実に開発は進んでいるようだ。

■ Invasion 1944
 第二次世界大戦の西部戦線における,ドイツ軍vs.連合国軍(アメリカ軍)の戦いをモチーフとしたMod。Operation Vietnamと並んで期待度が高い。こちらもリリース時期は未定だが開発は進んでいる模様。

■ Real War Mod
 OFPでNATO軍が反乱軍を打破したのち2年が経過したKolgujevが舞台となる。HummerやChinookといった新しい兵器が追加される模様。未リリース。

■ The Great War
 第二次世界大戦をモチーフとしたMod。こちらはアメリカ軍以外の連合国軍も用意されているらしい。ドイツ軍好きなら喜ぶU-Boatも登場するようだ。

■ CrimeCity
 SWATモノなのだが,なぜか舞台がニューヨークという設定。ギャングやテロリストとの攻防が繰り広げられ,サブマシンガンやショットガンといった武器が使用できる。これまた未リリース。

■ BattleField Earth
 2002年に宇宙人の侵略により地球人との戦争が勃発するという,ちょっと奇抜なMod。面白そうなのだが,残念ながら公式サイトの更新が今年4月からおこなわれておらず,実際開発が進められているかどうかが不明だ。

 ほかにもいくつかMods開発の情報はあるものの,開発が続けられているのかどうかという心配がぬぐえないのが正直なところ。実際OFPに限らず,コンセプトと3Dモデルだけ提示しておきながら頓挫してしまうModsが多いからだ。上記のModsだけでも無事リリースされてほしいものだ。ちなみに上記Modsリストは,筆者の個人的観点からリリースが期待できそうな順に並べている。

あとがき
 先述の通り,OFPが本格的に面白くなるのはOFPが"完成"して北米版がリリースされる9〜10月頃から。そのころには,公式の対戦サーバーも用意される予定だ。現在のところマルチプレイにやや不備を感じるが,これもパッチで改善される予定となっているし,さらにこれを補うため,イマジニアではTWIMNETの協力を得てネットワーク対戦ロビーを用意していて,簡単に日本人の対戦相手を探すことが出来るようになっている。
 また同社はサイト上で,ファンサイト検索や英語版プレイヤーのためのキャンペーンゲーム全ブリーフィングの英日変換までも提供している。これらの徹底したサービスには,一プレイヤーとして大きな拍手を送りたい。なお,気になる完全日本語版は今秋とのことなので,英語がまったくダメな人はこちらを待つのもよいだろう。

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