プレトリアン ガリア戦記 登場勢力紹介

ガリア部族

アレキサンダー大王に「自分達に怖いものはない」と豪語した民族

 紀元前800年頃,東ヨーロッパにヨーロッパ初の鉄器文化を打ちたてたケルト人達。彼らは,自然信仰を基礎とした独特の文化性で知られており,瞬く間にヨーロッパの各地に勢力を広げていった民族である。
 紀元前335年,ケルト人の使節がアレキサンダー大王と会見したおり,「そなたらが一番恐れているものは何か?」と質問した大王(自分の武勲がケルト人にも知れ渡っていると考え,自分の名前を答えることを期待していた)に対し,そのケルト人の使節が「自分達に怖いものは何もない」と豪語したという逸話は非常に有名だ。当時のケルト人の気質や勢いを伺うことができる(プレトリアンの時代とは若干違うけれど)。
 ガリアとは,そんなケルト民族によって構成された勢力だ。ガリア人達は,現在のフランス地方を中心に,部族を単位とした社会を形成していたといわれる。映画などで描かれるガリア人のイメージは,汚い衣装に斧や長剣を携えた野蛮人といった風だが,歴史的出土品や今に残される伝説,音楽などにも目を向けてみると,彼らに音楽や詩などの芸術を愛するという側面もあったことが分かる。

 プレトリアンでのガリアの扱いは,個々のユニットの能力の高さ,という部分を長所として設定されている印象だ。ただその強さは非常に"限定的"で,適材適所でユニットを運用していかないと,ローマやエジプトの単純な物量作戦よって押し切られてしまうこともしばしば。序盤の展開の遅さも大きな弱点であり,ほかの二つの勢力に比べると,ガリアは比較的上級者向けの勢力だといえるだろう。
 ガリアのユニットは,純粋な戦闘力こそローマなどに劣るものの,使いどころにハマれば凄まじい強さを見せる点が大きな特徴だ。主力となるのは高いヒットポイントを持つ「戦士」。敵を一時的に行動不能に陥れるアビリティ「投石」を持ち,一気に敵を突き崩す戦法で重宝するユニットである。ただ白兵戦の能力自体は,同じく主力ユニットとして位置付けられているローマの「重装歩兵」に及ばないので,ただ闇雲に突撃するというのは避けたほうが良いだろう。「弓兵」とセットで運用し,敵を投石で足止めさせつつ,後方から一射撃浴びせてから乱戦に入るのが理想となる。

密度の濃い軍事力が魅力の上級者向け勢力

 ガリアの上級ユニットは,一癖も二癖もあるユニットばかりだ。なかでも最も扱いが難しいのが,精鋭の騎兵部隊である「ゲルマン騎兵」。特有のアビリティである「突き刺し」の威力は絶大で,敵のユニットを文字通り一瞬で壊滅させることができるのだ。
 突き刺しを使った状態で敵に突撃すると,ユニットのヒットポイントを無視して敵の兵士を"直接"倒すことができる。通常は,戦闘でユニット(部隊)のヒットポイントを消耗させないと個々の兵士は倒されないのだが,ゲルマン騎兵の突き刺しは,RPGなどでいう防御無視攻撃のような感覚で敵を倒せるのだ。ほかの騎兵隊のように側面からの攻撃などが基本となるのだが,ゲルマン騎兵の突撃はほかと比較にならないほどの威力。突撃の一閃で敵部隊を葬り去る,えもいわれぬ爽快感は,一度使ったら病みつきになるだろう。ただ一部の上位ユニットの中には,突き刺しが通用しないものもいるので,その点は注意しておきたい。
 弓兵の上位ユニットでもある「ハンター」も,高い射撃能力に加えて白兵戦もそこそここなすという万能タイプの頼れるユニットだ。非常に汎用的な使い方が可能なユニットだが,やはり騎兵系ユニットの突撃には弱いので,上位ユニットとしては若干扱い難いかもしれない。

 白兵戦のスペシャリストである「狂戦士」は,特別な能力こそないが非常に強力なユニット。裸に革ベルトを締めるだけという,無防備な格好で戦いに赴く命知らずの戦士達である。ローマ軍の「近衛兵」と同じく,純粋に戦闘能力が高い正統派のユニットだ
 戦闘時には速歩で敵に近寄り,無駄な消耗をする前に乱戦状態に持ち込みたい。ただ上位ユニットは生産が難しく非常に貴重なので,無駄死にさせることはできるだけ避けたいところ。戦闘の無いときには,回復ユニットの「ドルイド」を使ってこまめにヒットポイントを回復させておきたい。
 基本的にこのゲームでは,ユニット(部隊)のヒットポイントが一定以下まで減らないと"部隊を構成する兵士"が死ぬことない。つまり,兵士が死ぬ前の状態でヒットポイントを回復させれば,新品同様のユニットとしてまた扱うことができる。逆に兵士自体は二度と生き返ることはないため,一度兵士が減ってしまった部隊は,ドルイドの治療を持ってしても戦力を立て直すことができなくなるのだ。
 上位ユニットは,その強さから"兵士が死ぬ前に"敵をユニットを打ち倒す機会が多い。そんな場合には,ぜひ回復ユニットを駆使して,上位ユニットのリフレッシュを図るようにしたい。

ガリア部族の注目ユニット

ゲルマン騎兵
 兎にも角にも「突き刺し」の強さに尽きる。しかし,突き刺しを使うには800ものスタミナを消費するため,使い勝手自体はそれほど良いい部類とはいえないだろう。無駄に走ったりしてスタミナを消耗してしまわないように気を付けたい。

 

狂戦士
 彼らの信奉する自然信仰では,まず"死"がほかのものへの"変化"だと教えられる。それによって死の恐怖は失われ,屈強で命知らずの戦士が生まれるのだという。"狂"という言葉が示す通り,恐れを知らぬ彼らの白兵戦能力は折り紙付きだ。

 

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