ヘイロー コンバット エボルヴ インターネット対戦指南

Text by デイビー日高

 

第一回:インターネット上のマルチプレイ用サーバーに接続してみよう


インターネット対戦を始めるために
 FPSのマルチプレイを楽しむ場合は,ゲームメーカーや個人などによって構築された,そのゲームのサーバー(ホスト役になるコンピュータ)にインターネット経由で接続する必要がある。もちろん本作もその手順を踏む必要があるのだが,サーバー検索が容易なので,初心者でも安心だ
 本作には,あらかじめインターネットマッチングサービスの「GameSpayサーバー」利用機能が搭載されており,別途サーバー検索ソフトをインストールする必要もなく,マルチプレイをすぐに始められる。しかも国内でも海外でも多数のサーバーが用意されており,マルチプレイ相手に不自由しないのである。

 それではさっそく始めてみよう。まずは,ヘイローのリングがバックに映っているメインメニュー画面(画面1)で,「MULTIPLAYER」を選択する。それによってマルチプレイモードのメニュー画面に切り替わるので(画面2),次に「ゲームに参加する」「インターネット」を選ぼう(「ゲームをホストにする」などほかの項目は,次回以降に解説予定)。
 すると,ゲームプログラムの最新バージョンが存在するかどうかの自動チェックが,インターネットを介して始まる(画面3)。もし最新バージョンが存在する場合は注意が表示されるので(画面4),そこで「OK」ボタンを押そう。これで自動的に最新バージョンへの書き換えが行われ,書き換え後にゲームは再起動される。この場合は,またメインメニューで「MULTIPLAYER」を選び直すこと。
 再起動後,またはプログラムが最初から最新バージョンの場合は,自動チェックのあとにインターネットロビー(INTERNET LOBBY)画面になる(画面5)。これが世界中の本作のゲームサーバーを検索できる画面である。左下にある「リストの取得」ボタンを押すことで,その時点で稼働している全サーバーを表示してくれるのだ(画面6)。

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メインメニューから「MULTIPLAYER」を選択。これで,最大16人によるインターネット対戦を楽しめる MULTIPLAYER画面。今回解説した「ゲームに参加する」の「インターネット」以外の項目については,次回以降で触れる予定 本作の親切機能の一つ。インターネットに接続された状態でマルチプレイモードを開始すれば,最新プログラムに自動的に書き換えられる
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ここで誤って「キャンセル」を押すと,マルチプレイを始められないので注意。「OK」を押そう インターネットロビー画面。インターネットマッチングサービスを提供するソフトとしてすっかり定番となったGameSpyのサーバー機能を利用している リストを取得すると,世界中でかなりのサーバーが立てられているのが分かる。ゲームタイプも,最大参加人数も,反応の良さもさまざま

インターネットロビー画面のリストの見方
 いきなりズラズラっとリストが表示されるはずなので(画面6),初めての人は少々とまどうかもしれない。つまり,世界中でこれだけものマルチプレイ用のサーバーが運営されているということなのだ。では,この中からどれを選べばいいのか? 続いては,このリストの見方について説明しよう。

 まずは,一番左端の錠前のアイコンが描かれた項目を見てみよう。これは,暗証番号を知らないプレイヤーは入れないという印で,つまり知人同士で開催されていたりするサーバーだ。よって最初は,アイコンをクリックして緑色に変え,リストから除外するといい。
 次に,どんなゲームタイプ(内容)でプレイするかの選択だが,それは「ゲーム」の項目で確認可能だ。項目部分をクリックすればゲームタイプ別に並び替えられるので,活用しよう(画面7)。各タイプの内容については,「こちら」に一覧表を掲載したので,それぞれどんな内容かはそちらを見てほしい。
 初心者なら,自分以外のプレイヤーキャラクターを倒すという内容の「Slayer」あたりがいいだろう(同じゲームタイプでも,項目「マップ」「ゲーム」の間にある"だ円"のマークが付いているサーバーは(画面8),若干細部のルールが異なっている)。各ゲームタイプについては,次回以降で掘り下げて紹介したいと思うので,お楽しみに。

 これで,あとはサーバーを適当に選ぶだけかというと,実はそうではない。インターネット上で,自分のPCから遠いサーバーほど反応が悪くなるので,それを避けて選ぶのだ
 そのときに目安となるのが,一番右端の項目「Ping」値。基本的には,値が小さいほどサーバーの反応が良く,プレイが快適である。項目部分をクリックすれば,値が小さい順などに並べ替えられる(画面9)。目安としては,100以下であればまず問題なし。150ぐらいでも遊べるはずだ。
 どうしてもそれ以上の数字しか表示されない場合は,自分のPCとサーバーが離れているか,またはインターネット回線がナローバンド(アナログ回線やISDNなどの低速回線)ということを示す。高速回線にすれば状況は改善されるので,いっそのことADSL以上に乗り換えることも検討してみよう。

 もう一つ確認しておきたいのは,「プレイヤー」の項目。これは,分母が最大参加人数を,分子が現在の参加人数を示している。満員のところに参加できないのは当然として,0名のところにも注意しよう。誰もいないところに入っても,戦えないので意味がないのである(誰かが来るまで待つという手段もあるが)。またあまりに参加者が少ないと,ゲーム中にほかのプレイヤーと遭遇しにくくなるし,逆に多くても大乱戦状態で余裕のない戦場になってしまうので,ほどほどな人数がベスト。可能なら,5〜10人ぐらいのところを選ぶといいだろう
 これで好みのルールで,反応も良く,ほどほどの人数が参加しているサーバーを選べたはず。ものは試しに,一度参加してみよう。操作系はすべてシングルプレイと同じなので,心配ない。最初はベテランプレイヤーに倒されてばかりかもしれないが,AIでは見られない,人間ならではの攻撃に,きっとあなたも病みつきになるはずだ!

(7) (8) (9)
項目「ゲーム」で並べ替えたところ。「サーバー名」や「マップ」でも同様にソート可能だ 「マップ」と「ゲーム」の間のだ円アイコンをクリックすると,オリジナルルールのゲームのみ表示される。「ゲーム」の項目に表示されているタイプのルールをベースに,細かい部分に変更がある 項目「Ping」をクリックすると,PING値の小さい順,もう一度クリックすると大きい順に並べ替えられる

サーバーリストのフィルタリングテクニック
 先ほどはサーバーの絞り込み方を書いたが,それらをある程度自動的に行ってしまう方法もある。それが,フィルタ機能だ。インターネットロビー画面の中央下にある「フィルタ」ボタンを押すことで,フィルタ(FILTERS)画面に移行する(画面10)。そこで複数の条件をあらかじめ設定しておくことで,膨大なリストの中から好みのサーバーだけを表示できるようになるのだ。第一回の最後は,このフィルタの使い方を説明しよう。

 まず最初は,「空のサーバーを表示」。これは,現時点で誰も参加していないサーバーをリストに加えるか否かの設定なので「いいえ」を選ぶといい。次の「空きのないサーバーを表示」は,満員のサーバーの表示についてだ。これも表示しても意味がないので,「いいえ」を選ぼう。次は「PING」値。まずは「<100」(100以下)を選んで,様子をみるといい。それでサーバーがほんのわずかしかないようなら,「<150」「<200」……と増やしていけばいいのだ。
 次が「ゲームタイプ」。ここを設定することで,好みのルールのゲームのみを表示させられるようになる。初心者の場合は,先ほども説明した「Slayer」あたりを選んでおこう。そして最後の「チーム戦オプション」では,チーム戦か個人戦かを選べる。「個人戦」を選べば,自分以外はみな敵。「チーム戦」を選べば,味方チーム対敵チームの複数対複数が基本となるのだ。
 このように,フィルタ機能をうまく使えば,自動的にサーバーを絞り込むことが可能(画面11)。そのうえで,並べ替え機能を活用してPing値の小さい順にすれば,サーバー選定も容易になるというわけ。ぜひ,活用してみてほしい。

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フィルタ画面。ここで設定を行えば,目的に添ったサーバーのみを表示させられる フィルタリングを実施したところ。リストは撮影時は30ページ以上に渡ったが(1ページ15サーバー),これだけの数に絞り込める

 次回は,マルチプレイ時の基本テクニックを紹介するので,お楽しみに!

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