GenCon SoCal 2004 GenCon SoCal 2004

 "GenCon SoCal 2004"というテーブルトークやカードゲームの大イベントが,2003年12月11日から14日までロサンゼルスで開催された。一般のゲーマー達がカードゲームのトーナメントを楽しむ中,会場内に展示されていた期待のコンピュータゲームも少なくない。今回初公開となった最新作はもちろん,期待の作品の続報などをお伝えしよう!


 GenConというイベントを聞いたことのある人は少ないだろうが,実はこれ,北アメリカでは最古で最大のテーブルトークRPGの祭典である。欧米で「ポケモン」や「マジック・ザ・ギャザリング」,そして「Dungeons & Dragons」などの版元として日本でも有名なWizards of the Coast社を中心に開かれており,多くの参加企業が最新作を披露するかりでなく,ダイスや中世風のコスチュームプレイなども見られ,アメリカのオタク達が一堂に会するイベントとなっている
 GenConの歴史は古く,大学のキャンパスで仲間うちで集まっていた時代も含めると,今年で37年めとなる。今回のGenCon SoCal 2004は,毎年ウィスコンシンで開かれるサマーイベントとは別に開催されたうえ,始めて西海岸での開催となり,サマーイベントに集まる2万5000人ほどの入場客は集めていないようだったものの,それでもアメリカでのテーブルトークやカードゲームの根強い人気を見せつけた。
 会場では,「スタートレック」のカーク船長でお馴染みのウィリアム・シャトナー氏,そして「スター・ウォーズ」でボバ・フェットの幼少時代を演じたダニエル・ローガン君を始め,SF映画の俳優達がサイン会を開いているのも独特で,さらには電子ゲームの祭典として有名なE3では見られない一般の"コスプレ野郎"も闊歩する。"野郎"と男性に限定したのは,女性は中世貴族やデビル風のハロウィン系が多いのに対し,男性は何千ドルもするストームトゥルーパーやダースベーダーのアーマーを装着した人,そして照明器具やティッシュペーパーの箱などを利用して自家製のコスチュームを作り上げるツワモノ達が目立つからだ。

 近年では,テーブルトークRPGがコンピュータゲーム化することが多くなったからか,中世ファンタジーやSFをテーマにしたソフトの出展が増えてきた。GenConでは,RPGといえばテーブルトークのことを意味するので,テーブルトークRPGはTRPG,そしてコンピュータのRPGはCRPGと区別されていることも特徴的だ。
 CRPGの開発者の中には元々TRPGの愛好家だった人も多く,さっきまでゲームソフトの説明をしていた係員が,特設のテーブルに座ってD&Dで遊んでいたりする光景も見られるなど,メディアは違えど面白いゲームで楽しんでいる彼らの様子がうかがえた。
 出展されていたCRPGの数はそれほどでもなかったが,期待できそうな作品も多く,MicrosoftやActivision,Vivendi Universal Games,そしてNVIDIAがブースを構えていた。じっくり話を伺うことができたので,それらのゲームを以下に紹介していこう。

 

Dead Man's Hand最新情報 2003/12/17
Mythica最新情報 2003/12/17
World of Warcraft最新情報 2003/12/17
FarCry最新情報 2003/12/17
キース・パーキンソン氏ミニインタビュー 2003/12/16
Middle-Earth Online 2003/12/16
Vampire:The Masquerade - Bloodline 2003/12/16