= 発売記念イベント=
「FIFA2002 ロード・トゥ・FIFAワールドカップ」

2001/11/15

文/写真 Gueed

クリックすると拡大します  というわけで,今回イベントが開催された場所は,最新のPCゲームを随時取り揃え,高速回線でネットワークゲームを楽しめるインターネットカフェ「Necca 渋谷店」。店内には「FIFA2002 ロード・トゥ・FIFAワールドカップ」(以下FIFA2002)のパッケージに採用された中田英寿のポスターがこれでもかというほど貼ってあり,期待でワクワクの大勢のプレス/一般客が来店していた。「ネットワークゲームには興味があるけど,どうしても環境が揃わなくて……」という人は,気軽に入店してみるといいかも。非常に手軽に,世界のプレイヤー達とネットワークゲームを楽しむことができるスペースだ。
 早速イベントの模様をお送りしたいところだが,簡単にFIFA2002の説明をしておこう。
 本作は,エレクトロニック・アーツ・スクウェア(以下EASq)がリリースする"FIFA公認"サッカーゲームの最新作。FIFAが主催しているワールドカップや,各国のリーグの選手が実名で登場するのは本シリーズだけということで,常に多くの人にプレイされている人気シリーズとなっている。
 2002年に日韓共同で開催される「2002 FIFA ワールドカップ」に先駆けて発売される本作では,世界中で繰り広げられているワールドカップ予選/本選モードを搭載し,さらに日本人選手が活躍しているイタリア,イギリス,スペイン,フランスなど欧州16か国,237のプロサッカーチームのプレイが楽しめるまさにサッカーファンにはたまらない魅力を凝縮したゲームに仕上がっているわけだ。最新の選手データは2001〜2002年に活躍したプレイヤーで,シーズンやカップ,練習モードに加え「カスタムモード」を搭載。これにより,好きなチームでオリジナルトーナメントを開催したりもできるぞ(forGamerでも「こちら」でデモ版の紹介をしているので,記事と併せてぜひチェックしてほしい)。


■「FIFA2002」プレイのコツとは?

クリックすると拡大します  イベントは,EASqPC事業部部長によるFIFA2002の簡単な説明と,同社から発売が予定されている期待の新作「ハリー・ポッターと賢者の石」(以下H.P.)の紹介で始まった。H.P.は(もうご存知かと思うが)同名の小説を題材にした2001年12月1日に発売予定の超期待作。forGamerでも「こちら」を始め何度となく取り上げている作品で,劇場版映画の公開と同時にPC版が発売予定という演出もあり,間違いなく本年度最高のメディアミックス作品となるだろう。
 このあと,いよいよFIFA2002の話題へ。ここで本作について熱く語ってくれたのは,FIFA2002のプロデューサーの恩田氏。恩田氏自身は"自称サッカー青年"で,Jリーグの川崎フロンターレを応援しているという,自他共に認める大のサッカーファンである。話の中で恩田氏は,開発中のテストプレーで韓国のプレイヤーと対戦して惨敗したことや(6-0で負けたらしい……),欧州のサッカー事情,さらに本作をプレイする上での"コツ"を語ってくれた。

 恩田氏によると,本作をプレイする上での留意点は二つ。一つは,前作の「FIFA2001」に比べてドリブル突破が難しくなったこと。FIFA2002より追加された"1-2パス"をうまく利用して,ペナルティエリア外の攻防からシュートに持って行くのが効率が良いようだ(筆者も実際にプレイしたが,"サイドからのセンタリングに合わせてヘディングシュート"というパターンではゴールを決めにくく感じた)。もう一つは,ミドルシュートが入りやすくなっているということ。これは,Autoモードでのゴールキーパーのルーチンに関係していると思われるが,前作よりも中距離でのシュートの成功率が格段にアップしたということだ。


■結局日本は……

クリックすると拡大します  そのような恩田氏からのアドバイスを聞きつつ,いよいよ韓国とのゲーム対戦に突入。韓国でも日本と同じように,インターネットカフェ「PC房」に本作のプレイヤーが集まっていた(当サイト読者ならすでにご承知かと思うが,韓国には"ゲームプロ"というゲームで飯を食ってる人が相当数いて,彼らは多くの賃金をもらい,兵役を免除されるほどの良い待遇を受けている)。韓国では,日本より二週間早く本作が出荷されているだけに,プレイヤーのレベルも日本より少し高めといったところか。日本の代表に選ばれたのは,世田谷区からイベント会場に訪れていた2名の一般客。「ほう,相当腕に自身があるんだな」と思いきや,「えーっと,ドリブルできません」とカマして会場の笑いを誘ってくれていた。しかしゲームとはいえ,日本のサッカーゲーム会を代表する(?)選手として会場に訪れた人は一体となって応援した。さすがにキーボードでの操作は難しいということで,ゲームパッド「Microsoft SideWinder GamePad Pro」でプレイする運びとなった(試合終了後,プレイ参加者にもプレゼントされたぞ)。
 試合は,開始直後から韓国が主導権を握った形で進行し,前半は1-0で終了。韓国のプレイヤーもそれほど高いレベルではないらしく,大差をつけられることもなく後半に逆転の望みをつないだ。しかし,後半にも1点を決められあえなく敗退。その後も恩田プロデューサーが直々に対戦に望んだが,残念ながら韓国に1点を入れることもできなかった(ちなみに,恩田プロデューサーがプレイした時はコントローラの調子が悪く,キーボードでのプレイだったことを記しておこう,本人の名誉のため)。

クリックすると拡大します  そんなこんなで,日本チームの決定力不足(実際の日本代表がいつも言われているが)が目立った試合ではあったが,"国境をまたいだネットワークプレイ"の楽しさは,プレイヤー自身,そして観客も大いに楽しんでいるようだった。
 FIFA2002は,PC以外にもコンシューマでの発売も予定されている。しかし(今のところ)PCゲームにしかない魅力"ネットワークプレイ"は,このような対戦志向の強いゲームには必須ともいえる機能だと考える。今回のイベントは,海外との通信を行うものだったが,多少タイムラグはあるもののインフラ的な問題特になく快適にプレイができた。ネットワーク接続のときに細かい設定の少ないこのようなスポーツゲームは,ネットゲーム初心者でも気軽にプレイを楽しむことができるといえよう。興味を持った人は,ぜひ本作をゲットしてネットワークプレイの魅力を感じてみてほしい。

 現実のワールドカップ日韓戦では,このような結果に終わらないことを祈って……。(Gueed)

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