Pre E3＃3
E3カウントダウン3日前 ‐ "約束の地"が帰って来る！

E3の名所，Promised Lotは今年も健在

　ここ数年に渡って，E3会場の向かいの駐車場に陣取り，KISSの格好をした小人軍団や学生服に身を包んだプレイメート，さらにはスケボー選手やポルノ女優などの“見世物”で賑わしてきたのが，今は亡きGathering of Developers社だ。聖書に登場する｢Promised Land｣(アメリカ人の多くは，それがアメリカ大陸だと信じている)を文字って，｢Promised Lot｣と名付けられたこの場所では，｢Heavy Metal F.A.K.K. 2｣や｢Max Payne｣など，同社を代表するソフトが年々公開されてきた。ここでは，無料のビールやバーベキューも配布されており，多くの入場者の間では会場の喧騒から離れた憩いの場として慕われてきたのだ。
　しかし，去年の夏にGathering of Developersが全ての権利をTake 2 Interactive社に譲渡し，Max Payneを最後にゲーム業界から足を洗うこととなり，この駐車場も今年は空き地になるものだとされてきた。しかし，そんな心配とは裏腹に，Gathering of Developersのコアチームが結成したSubstance TV社が，今年もPromised Lotを借り切ることを発表したのだ。
　Substance TV社は，ゲーム業界とは直接関係のないDVDを媒体とする出版会社で，ゲームのデモ以上にアングラムービーやインディーズ音楽など，サブカルチャーをメインに押し出した若者向けの情報ROMを手掛けている。今年のPromised Lotでは，オンラインゲームの対戦会場を中心にしたディスプレイをする予定だという。ゲーム作品の出展などはなさそうなので，足を延ばす価値があるかどうかは疑問だが，美人揃いが“約束”されているだけに，気になる場所ではある。

E3直前に出てきた発表

･JoWoodがFishtank Interactiveを買収
　売り上げが好調なJoWood Productions社が，同じくドイツで活気のあるFishtank Interactive社を買収。現在Fishtankが予定している全9作は，JoWoodから発売されることになる。そう言えば，E3会場でも両社は隣同士。出展作品数は，2社合わせて15作くらいになるようで，ドイツパワーが炸裂しそう。

･3DOはE3に出席せず
　中堅のゲームメーカーとしては，珍しくE3 2002への参加を見合わせたのが3DO。経営状態は向上してきているようだが，今年は同社の看板タイトルである｢Might & Magic｣や｢Army Man｣シリーズのリリース予定もなく，他の新作タイトルでも目を引くのが少ないというのが理由のようだ。

･ ｢Postal 2｣もE3で公開される！
　Unreal 2ゲームエンジンを使用することで話題が出始めている極悪アクションゲーム｢Postal｣の最新作が，E3で公開されることになった。本サイトでは，すでに開発会社のRunning with Scissors社とコンタクトを取り，特別にゲームのデモをしてもらうことになっているのでご期待を！ イベント当日までは極秘情報となっているが，以前は盛隆を極めた以外性のある販売元からの発売も決定しているのだ。

･Total Annihlation 2は韓国で開発
　ちょっと以外なところでは，昨日E3特集ページでお伝えした｢Total Annihilation 2」の開発元が明らかになったこと。Infogrames社は，｢Shining Lore｣などの開発元としても知られるPhantagram Interactive社に開発の受注をしたのである。Phantagram Interactiveは，現在Commandosシリーズの開発チームであるPryo Studios社と協力して第1人称視点のアクションアドベンチャーゲーム｢Duality｣なども開発しており，海外との連携を強めていることで注目されている。